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新・信長公記~クラスメイトは戦国武将~ (第3話・2022/8/7) 感想

新・信長公記~クラスメイトは戦国武将~

日本テレビ系・日曜ドラマ『新・信長公記~クラスメイトは戦国武将~』
公式リンク:WebsiteTwitterInstagram
第3話・hulu『●●●●』、Tver『●●●●』の感想。



旗印戦ランキング1位の武田信玄(満島真之介)を、たった1分で倒した徳川家康(小澤征悦)。みやび(山田杏奈)が心配する中、家康は武田に自分の靴を磨くよう命令。言葉を失う武田に代わって靴を磨いたのは、明智光秀(萩原利久)だった。日陰の道を歩くしかない、と言う武田に、織田信長(永瀬廉)は「1度の敗北がすべての敗北か?」と声をかけ…。そんな中、家康が「24時間以内に明智光秀を倒す」という旗印を提出しー!?
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---


原作:漫画・甲斐谷忍「新・信長公記~ノブナガくんと私~」
脚本:金沢知樹(過去作/半沢直樹[2020]) 第1,2,3
   萩森淳(映画「サバカン SABAKAN」2022年8月19日公開) 第1,2,3
   伊達さん[大人のカフェ](過去作/推しの王子様)
演出:中島悟(過去作/デカワンコ、世界一難しい恋、俺の話は長い、真犯人フラグ) 第1,2,3
   豊島圭介(過去作/妖怪シェアハウス1,2、マジすか学園シリーズ、特捜9#S2)
音楽:林ゆうき(過去作/DOCTORS、緊急取調室シリーズ、あさが来た、未来への10カウント)
主題歌:King & Prince「TraceTrace」



メイン監督・中島悟さんから拍手コメントをいただきました

内容は(今のところ)非公開にしておくつもりなので詳しく書きませんが…

今作のメイン監督の中島悟さんから昨夜「Web拍手コメント」をいただきました。そして文末に次の一行が書かれておりました。

どうぞ変わらぬ辛辣なコメントを希望致します。


どうやら、中島悟殿は、忖度のない辛辣なコメントをご所望のようなので、「情けは人のためならず」ってことで、いつも通りの感想を書かせていただきます(苦笑)

中島悟さん、武士の情け(笑)でコメントは非公開にいたしました。もしもコメントを公開して良いなら教えて下さい。

歴史音痴のオジサンがハマる理由を掘り下げてみた…

さて、日本史、特に戦国時代についてはクイズ番組『Qさま』では満点解答の私だが、NHK『大河ドラマ』や歴史教育番組すら理解できない程に知識が稚拙な私… (汗)

そんな私が、遂に第3話の感想を書くまで惹き付けられているのが『新・信長公記~クラスメイトは戦国武将~』。

なぜ、日本史に興味関心がなく、知識もないオジサンの私が、今作を面白いと感じるのかを自己分析してみた。

これ、以前も書いたと思うが私にとっては『戦国時代版 アベンジャーズ』みたいに見えるのだ。

個性豊かな個々のキャラクターが持ち味を競い合って戦う… みたいなところが。
ほかに例えるなら「スーパー戦隊シリーズ」)のような感じだ。

1話に1人ないし数名ずつ、きちんとキャラを掘り下げてくれるから、基本的にキャラの初期設定が非常にわかりやすいから楽しめると思う。

第1話から第3話までの構成も凝っている

また、第1話から第3話までの構成も凝っている。

第1話は、わかり難い “ドラマ” の “初期設定” を徹底的にわかりやすく描いて、決して小難しいドラマでないことを前面に押し出した。

これによって、歴史ドラマ好きの視聴者を失った可能性はあるが、一方で私のように「難しいなら見ない!」の視聴者を引き留めるのに成功した。

これは連ドラの第1話としては相当のチャレンジ精神で、私は勝負に出たのは正解だと思う。

だって、この放送枠で視聴率的に成功している最近作の殆どが “考察好き” を喜ばせるような(私にとっては)あざとい作品ばかりだったのに、今作は “考察” なんて意味がない作りになっているからだ。

そう、テレビの中の出来事をまるで現実のように捉えて、“あれこれ考察する” のが楽しいドラマではないのだ。

完全に “考察” の面白さを捨てて、むしろ “頭を空っぽにして” 見ないと楽しめないドラマを目指していると思う。

そして、第1話は上記のことを突き詰めて描くことで、本作の “楽しめる人のハードル” を提示したのだ。

演者のキャラと歴史の逸話を今風に合体させるのが面白い

続いて、第2話だ。

前述の “楽しめる人のハードル” を超えた人たちに描いたのが、日本史上の大有名人で “人たらしの名人” とされた秀吉(西畑大吾)のエピソードだ。
これも良く出来ていた。

歴史的な信ぴょう性は低いとされているが「秀吉」と聞いたら「信長の草履を秀吉が温めていた逸話」と、「人たらしの名人」くらいしか知らない私(汗)を巧みに秀吉の人間性に興味を抱かせるように描いた。

具体的にいえば、西畑大吾さん自身のキャラを活かして、“人たらし” を今の “あざとい” に重ねて、歴史的には有名な “秀吉の人心掌握術” を今風に “あざと可愛く” 作り込んだ。

これ、普通の学園ドラマで見掛ける「脇役紹介のための一話」みたいな展開だ。

しかし、普通ならこれで「みんな仲良くなりました…」となるところを、今作では秀吉という脇役キャラに感情移入させ、更に共感&応援させる方向に持って行ったというわけだ。

これによって、今後の主人公・織田信長(永瀬廉)との関係に興味を持たせるのにも成功したと思う。

うん、これだけ濃いキャラがいるから、どうやって視聴者に個々の特徴を印象づけるのかと思ったが、歴史の逸話を今風にアレンジするとは、なかなか手が込んだ手法だと思う。

教科書とフィクションの"ブレンド"や"配合"の的確さが秀逸

そして、今回の第3話。

過去2話は、歴史上の人物の逸話を物語に落とし込んで、視聴者に歴史の教科書に載っている有名武将と、ドラマの中で動く武将を上手く重ねた。

しかし、今回は序盤は「教科書の武将」と「ドラマの武将」は “違う” という真逆のアプローチ。

それを、“視聴者代表的” なキャラのみやび(山田杏奈)で攻めて来たのだ。

そして徐々に「教科書の武将」と「ドラマの武将」を重ねて、教科書とドラマを上手く融合)させてきた。

やはり、今作の面白さは「教科書の武将」と「ドラマの武将」の “違い” と “類似性” のさじ加減の表現で創出していくものだろうから、教科書とフィクションの “ブレンド” や “配合” の的確さが見どころのはずだ。

そこが、この第3話でだいぶ固まってきたように思う。

漫画では出せない実写版ドラマだからできる芸当

また、前回は西畑大吾さんを活かして、“秀吉の人心掌握術” を今風に “あざと可愛く” 作り込んだが…

今回は萩原利久さん自身のキャラを活かして、かくまってくれた信長を捨てて家康(小澤征悦)側についた明智は “悪者” に映っても良いのに、どことなく「しょうがなかったのかも…」と思わせた。

この辺は、漫画では出せない実写版ドラマだからできる芸当だ。

原作は未読だが、このような実写でしかできない表現を駆使するから “テレビドラマ” として面白いと思えるのだと思う。

あとがき

第3話の視聴率が「4.2%」と発表されましたね。
やはり、右上がりにするのは正直難しいですよね。

出演者のアンチは一定数いるでしょうし、歴史モノ好きも一定数は見ないでしょうし、更に途中から見るとわかり難い。

でも、今回なんて前2回よりも心なしかカット数も編集も細かくなっており、大人数がし繋いでいるシーンが多いドラマとしては、メリハリもテンポ良いと思うので、映像的にはこの方向を研ぎ澄ませた方が良いでしょうね。

あとは、「途中から見るとわかり難い」の対策ですよね。

各回の冒頭にもっとわかり易い「振り返り」を加える手もありますが、あらすじ程度を放送してもあまり意味がないような。

それこそ、登場人物に「役名」のテロップを表示するとか、随所に登場する “逸話” の解説を、1990年代に放送されていた教養バラエティー番組『カノッサの屈辱』のよう映像処理で、ドラマの世界観を崩さない映像として入れ込むとか。

やはり、今作の面白さである、「教科書の武将」と「ドラマの武将」の “違い” と “類似性” を子どもたちにもわかる位に盛り込めば、夏休みだから家族で見る人は増えるかも?

中島さん、これ、歴史苦手オジサンには相当面白いです。
おかげで、『角川まんが学習シリーズ 日本の歴史』を買って読んでます。
もちろん、原作は放送終了後に読みます。
スタッフとキャストの皆さんの努力は伝わっています!


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Author : みっきー

★管理人:みっきー

★職業:宴会/映像ディレクター(フリーランス)

★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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