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連続テレビ小説「ちむどんどん」〔全125回〕 (第17週/土曜日版・2022/8/6) 感想

連続テレビ小説「ちむどんどん」

NHK総合・連続テレビ小説『ちむどんどん』
公式リンク:WebsiteTwitterInstagram
第17週『あのとき食べたラフテーの』の「土曜日版」の感想。

 
 

 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
 また、本編最終回が 9/30(金)、全125回決定(情報源)です。


暢子(黒島結菜)が勤める西洋料理店「アッラ・フォンターナ」に突然やってきたのは、以前フォンターナに勤めていた矢作(井之脇 海)だった。かつて店に多大な迷惑をかけた矢作がいまさらどうしたのか。その矢先、フォンターナには大事件が発生する…。一方で、暢子と和彦(宮沢氷魚)の結婚に反対する、和彦の母・重子(鈴木保奈美)は、なぜか和彦の上司・田良島(山中 崇)のもとを訪ねていた。
---上記のあらすじは[公式サイト]より引用---


原作:なし
脚本:羽原大介(過去作/マッサン、昭和元禄落語心中、スパイラル~町工場の奇跡~)
脚本協力:新井静流(過去作/羽原大介・作「サイン-法医学者 柚木貴志の事件-」脚本協力)
演出:木村隆文(過去作/ひまわり、梅ちゃん先生、ごちそうさん、なつぞら) 第1,2,3,6,10,14,15
   松園武大(過去作/おひさま、とと姉ちゃん、半分、青い。、エール) 第4,5,7,12,17
   中野亮平(過去作/花子とアン、マッサン、あさが来た、べっぴんさん) 第8,13,16
   大野陽平(過去作/Eテレドラマ「あやとり」脚本兼、ここは今から倫理です。) 第9
   田中陽児(過去作/きれいのくに、麒麟がくる 総集編) 第11
   寺崎英貴(※)(過去作/オーディオドラマ 青春アドベンチャー「嘘か真か」) 17
音楽:岡部啓一(過去作/真夜中のパン屋さん)
   高田龍一(過去作/ドラマ劇伴無し)
   帆足圭吾(過去作/真夜中のパン屋さん)
主題歌:三浦大知「燦燦」
語り:ジョン・カビラ
制作統括:小林大児(過去作/演出:ちゅらさん4、てっぱん、純と愛、CP:ミス・ジコチュー)
     藤並英樹(過去作/演出:てっぱん、純と愛、CP:第3夜 転・コウ・生)
※「崎」の漢字は本来「たつさき」
※敬称略



ジョン・カビラさんの粋な計らいか…

ハイサイ~ 皆さん、管理人の “みっきー” です!

冒頭直後に、ジョン・カビラさんが次のナレーションを喋っていた。

N「結婚のお許しは まだなんですけど!」


これ、字幕ではナレーションの最後に「!」が付いていたが、ジョン・カビラさんの声の印象は「…」って感じだった。

従って、単なる推測だが恐らくナレーション原稿は「!」と書かれていたのを、ジョン・カビラさんが録音時に「おいおい…」って雰囲気で読んだ)のでは? と思うのだが…

更に疑問が増えたのが "いつも通りの料理を作る" 意味

本編の時の感想でも書いたが、「土曜日版」で更に疑問が増加したのが、例の「食事会」で暢子(黒島結菜)が “いつも通りの料理を作る” 意味だ。

私は本編の時に “いつも通りの料理” ではなくて、和彦の母・重子(鈴木保奈美)の気持ちを覆すような “重子が認めてくれるような気合の入った料理” を提供すべきだと書いた。

なぜ、そう書いたのかというと…

まず間違いないのは、暢子は弁当の押し付け配達にしても、食事会開催の提案にしても、自分の料理で重子の気持ちを変えようとしているように映っていることと、それが暢子らしい “スッポン的な頑張り” も見えていることだ。

しかし、暢子に共感も応援もしにくいのは、暢子が “重子と仲良くしよう” としているように全く見えないからだと思う。

一方的に「変わって!」と押し付けるばかりで、自分が変わろうとする気配がない。

それが “いつもの料理” と繋がってしまうのだ。

だから、「和彦さんから重子さんの好きなものを聞いたので、今日はオーナーやシェフと相談して特別メニューを用意しました」くらいの方が、好印象になった可能性はないか? と思うというわけだ。

もちろん、親の承諾がなくても結婚は出来るから、暢子が重子の気持ちを料理で変える必要などないわけだが、だとすると、そもそも、弁当の押し付け配達も食事会開催も必要ないわけで(失笑)

だから、弁当の配達も食事会を描くなら、暢子が “重子と仲良くしよう” としているように描かなくては意味がないと思うが。

「料理で食べた人の心を変えられる説」にも大きな疑問が…

また、今週で描いている「料理で食べた人の心を変えられる説」にも、今作の根本的な疑問と符合してしまう。

それは、料理が下手な嫁が代々の味を重んじる沖縄の名家の姑に認められたという、つい先日描かれた「良子と博夫と石川家のエピソード」と真逆を描いているのだ。

いや、もっと言えば、今週の回想シーンで描かれた戦前の房子と三郎だって “一目ぼれ” と本人が語っていたのだ。

これだって、最終回から逆算して脚本を書いたのなら。房子の作った “ラフテー” で恋に落ちた(心が動いた)ことにすべきだったし、良子(川口春奈)だって暢子の徹底的な指導で御三味(うさんみ)だけでも美味しく作れるようにすべきだったのだ。

これが、口が酸っぱくなるほど主張している “連ドラ” の “連続性” であり “一貫性” だと思う。

結局は、ご都合主義でしかない… と思う。

きっと、脚本家や演出家は「登場人物によって違う」と言い張るだろうが、「料理をテーマにしたドラマ」として「料理が食べた人に影響を与えるのか? 与えないのか?」くらいは、一貫して描くべきだと私は思うが…

最大級のご都合主義は三郎関連を全部 "偶然" にしたこと

以上のことは、小さなご都合主義でしかない。

今週の物語で、最大級のご都合主義は!

三郎(片岡鶴太郎)がレストラン「フォンターナ」に救世主のように現れたことと、三郎と権田(利重剛)が戦後のシベリア抑留で世話になっていた大恩人という人間関係を “偶然” にしたこと。

確かに “偶然” は簡単にドラマチックを醸し出せるツールであるのは間違いない。

でも、ここで2つも大きな “偶然” を重ねちゃうと、私にはご都合主義にしか見えない…

戦後、三郎は多江と一緒に房子を手助けしている設定でも…

繰り返すが、この脚本家は最終回から逆算して脚本を書いたのだ。

房子と三郎の仲たがいを解決する場に暢子の結婚披露宴にすると決めて、そのネタ振りにフォンターナへの嫌がらせ騒動を作って、その救世主として三郎を登場させようと目論んだに違いない。

しかし、この脚本の展開が稚拙なのは、全部を “偶然” に頼ってしまった点。 これ、簡単に解決できた方法がある。

それは、「土曜日版」でも残されていた “戦後の三郎の言動” で、結婚は多江さんとしたが、女手一つで頑張っている房子を県人会会長としても力添えし微力を尽くしていたと、一言で良いから三郎に語らせるだけで良かったのではないだろうか?

もちろん、台詞のニュアンスは「妻の多江と一緒に…」で。

そうすれば、良子が口を滑らせたのを多江が三郎に伝えて、三郎が雪駄で乗り込んだのも “偶然” ではなく “必然” になるし…

三郎がそれなりの裏社会も知っている重鎮の設定にしちゃえば、事前にゆすりたかりをやっているのが、元戦友の権田であることを突き止めて問題解決できると足を運んだことにもできるし。

三郎は、どんな作戦で騒動を鎮圧しようと考えたのだろう?

冷静に見たら、「土曜日版」でも良いからわかるはず。

百歩譲って、三郎が房子が反社の人間から脅されていることを事前に知っていたとして、それで店に乗り込んだとしても、三郎はどんな作戦で騒動を鎮圧しようと思ったのかがわからないのだ。

それこそ、二ツ橋(高嶋政伸)くらいの年齢の男性なら “力づくで” とも… 考えられるが。

結局、「三郎が権田と戦友で、権田が手を引いて騒動は解決」という着地点しか考えずに、道筋を適当に考えるから説得力不足に陥ったのだと思う。

あとがき(その1)

きれいに「中原中也」は全削除でしたね(失笑)

でも、詩の朗読が “物語” でも何でもないことを、少なくとも「土曜日版」の編集者は知っていたということですね。まともなスタッフがいて何よりです。

あとがき(その2)

それと、暢子を「フォンターナ」に紹介したのは三郎でしたから…

前述のように「結婚は多江さんとしたが、女手一つで頑張っている房子を県人会会長としても力添えし微力を尽くしていた」の方が説得力あるし、つじつまが合いませんか?

あとがき(その3)

地上波放送が『平和記念式典(広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式)』の中継前だったので、中継を見終えて感想を書いてます。

“ドラマ(フィクション)” と “現実(史実)” を無理やりに重ねても大した意味はありませんが、一応今作が「沖縄本土復帰50周年記念作品」とうたっていることから、重ねざるを得ません。

そして、「被爆77年」の今年、77年もの時を経過し、戦争の体験をした人が減り続ける世の中で、戦争や原爆は決して忘れてはいけないし、繰り返すこともいけないこと式典を見て、深く心に刻みました。

「沖縄本土復帰50周年」の年の “夏” に放送される朝ドラして、沖縄県人の戦争体験を主軸に遺骨収取にまでスポットを当てて、戦時中の苦しさだけでなく、戦後何十年も続く戦争への遺恨を描くのなら、もっと真摯に沖縄戦に向き合って描いて欲しかったです。

それにしても、残り8週間になりましたが、この先 “ちむどんどん” させてくれることがあるのか、本気で心配になって来ました(困)

でも、プロの仕事ですから、何とか程良い着地点を見せてくれることに期待します。


ちむどんどんさしみてぃくぃみそーれー
※「胸がわくわくする気持ちにさせてください」の意味。


しばらくの間、朝ドラ『ちむどんどん』のコメント欄は閉鎖します
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【これまでの感想】

第1週『シークワーサーの少女』
1 2 3 4 5 
第2週『別れの沖縄そば』
6 7 8 9 10 
第3週『悩めるサーターアンダギー』
11 12 13 14 15 
第4週『青春ナポリタン』
16 17 18 19 20 
第5週『フーチャンプルーの涙』
21 2223 24 25 
第6週『はじまりのゴーヤーチャンプルー』
26 27 28 29 30 
第7週『ソーミンチャンプルーvsペペロンチーノ』
31 32 33 34 35 
第8週『再会のマルゲリータ』
36 37 38 39 40 
第9週『てびち!てびち!てびち!!』
41 42 43 44 45 
第10週『あの日、イカスミジューシー』
46 47 48 49 50 
第11週『ポークとたまごと男と女』
51 52 53 54 55 
第12週『古酒(くーす)交差点』
56 57 58 59 60 
第13週『黒砂糖のキッス』
61 62 63 64 65 
第14週『渚の、魚てんぷら』
66 67 68 69 70 
第15週『ウークイの夜』
71 72 73 74 75 
第16週『御三味(うさんみ)に愛をこめて』
76 77 78 79 80 
第17週『あのとき食べたラフテーの』
81 82 83 84 85

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連続テレビ小説『ちむどんどん』土曜版第17週

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Author : みっきー

★管理人:みっきー

★職業:宴会/映像ディレクター(フリーランス)

★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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