連続テレビ小説「ちむどんどん」〔全125回〕 (第82回・2022/8/2) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『ちむどんどん』
公式リンク:Website、Twitter、Instagram
第82回〔全125回〕/第17週『あのとき食べたラフテーの』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
※ また、本編最終回が 9/30(金)、全125回決定(情報源)です。
暢子(黒島結菜)が勤めるレストラン、フォンターナから、何者かが現金や権利書を持ち去った。動揺するスタッフたちを房子(原田美枝子)が静める。だがやがて、権田(利重剛)という男がフォンターナの権利書を持って現れて…。そんな中、暢子は和彦(宮沢氷魚)の母・重子(鈴木保奈美)に、自分たちの結婚に賛成してもらうためフォンターナに招待するが…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
脚本:羽原大介(過去作/マッサン、昭和元禄落語心中、スパイラル~町工場の奇跡~)
脚本協力:新井静流(過去作/羽原大介・作「サイン-法医学者 柚木貴志の事件-」脚本協力)
演出:木村隆文(過去作/ひまわり、梅ちゃん先生、ごちそうさん、なつぞら) 第1,2,3,6,10,14,15週
松園武大(過去作/おひさま、とと姉ちゃん、半分、青い。、エール) 第4,5,7,12,17週
中野亮平(過去作/花子とアン、マッサン、あさが来た、べっぴんさん) 第8,13,16週
大野陽平(過去作/Eテレドラマ「あやとり」脚本兼、ここは今から倫理です。) 第9週
田中陽児(過去作/きれいのくに、麒麟がくる 総集編) 第11週
寺崎英貴(※)(過去作/オーディオドラマ 青春アドベンチャー「嘘か真か」) 第17週
音楽:岡部啓一(過去作/真夜中のパン屋さん)
高田龍一(過去作/ドラマ劇伴無し)
帆足圭吾(過去作/真夜中のパン屋さん)
主題歌:三浦大知「燦燦」
語り:ジョン・カビラ
制作統括:小林大児(過去作/演出:ちゅらさん4、てっぱん、純と愛、CP:ミス・ジコチュー)
藤並英樹(過去作/演出:てっぱん、純と愛、CP:第3夜 転・コウ・生)
※「崎」の漢字は本来「たつさき」
※敬称略
既にNHKから公式発表されているのでネタバレ扱いやめます
感想に入る前に…
7月28日(木)放送の第79回の感想内で、一部の読者さまのために「ネタバレ扱い」をしていた下記の事項だが、この第82回の感想をもって、下記の理由から「ネタバレ扱い」をやめようと思う。
●残りの放送が2か月を切ったので、ネタバレにしておく意味を感じない。
●放送前からほとんど人が知っていることを、当ブログだけネタバレにする意味もない。
ということで、下記のことを今後は「ネタバレ扱い」にしない。
それは「今後、主人公の暢子が沖縄料理店を出すこと」だ。
放送前の3月3日にNHK公式サイトには、「ふるさとの『食』に自分らしい生き方を見いだし、やがて沖縄料理の店を開くことに」と書いてあったから間違いないし、放送前から多くの人が知っていること…
というわけで、今後の暢子の “料理” や “フォンターナでの仕事っぷり” を見る目が変わる人がいるかもしれないが、これが現実の結末の一つなのだ…
今日はいつも以上に内容がない!
ハイサイ~ 皆さん、管理人の “みっきー” です!
NHKは優良企業だから8月2日から長期夏季休暇に入っているのだろうか?
ここ最近はツッコミを入れるくらいしか内容らしく内容がなかったが、今日はいつも以上に内容がない。
ホント、ただの騒動を幾つか並べただけである(苦笑)
今作は、を騒動を描く前にやっておくべきことをやってない
繰り返し書いてきたが、今作は脚本も演出も「騒動至上主義」によって、騒動を描き続けることで物語を進める作戦を遂行中だ。
だから、騒動の連続になっていること自体に驚きはない。
付け加えるが、私は “騒動” そのものを描くことは否定しない。
基本的に “ストーリー” というのは主人公に襲って来た “騒動” を描いて、主人公がどうやって目の前の騒動と向き合って乗り越えるのかを描き続けることだから。
だから、“ドラマ” にとって “騒動やトラブル” はあって然るべきなのだ。
でも、問題は以下のようなことを騒動を描く前にやっておくべきことをやっているか、いないか? だ。
●騒動を描く前に、騒動を乗り越えるキャラクターを十分に描写しておく
●そのキャラクターを応援したくなるようなキャラに育て/span>ておく
●「騒動が起きませんように」と視聴者に思わせておく
上記の3つを徹底的に仕込んでおかないと、騒動を乗り越える理由がわかりにくいし、応援したくないキャラが騒動を乗り越えても感動はないし、そもそも「またトラブっても解決しちゃうんでしょ」と思われたら、意味がないのだ。
そう、おわかりの通り、今作は見事に3つ共、出来ていない(失笑)
騒動の中心人物の言動にも違和感しかない…
要するに、ぶっちゃけちゃうと、今となっては騒動の内容や質が問題のレベルでは無いってこと。
最近の騒動でいうと、暢子(黒島結菜)の略奪恋愛騒動や弁当の押し付け配達騒動、和彦(宮沢氷魚)の婚約者ポイ捨て騒動に母・重子(鈴木保奈美)との対峙騒動、矢作(井之脇海)の借金と権利書持ち出し騒動など挙げたらキリがないが…
ほぼ全てに共通しているのが、上記の3つだ。その3つが踏襲されていないから、どの騒動の中心人物(暢子だけ… という意味でない)の言動にも違和感しか生まれない。
例える必要などないと思うが、例えば暢子。
冷静に見ればわかる通り、略奪恋愛騒動や弁当の押し付け配達騒動など、到底、朝ドラの主人公がやるような言動ではないのだ。
むしろ、脇役の誰かがやって、それを制止するのが朝ドラのヒロインの役どころでは?
まあ、暢子を “新時代の朝ドラヒロイン” と位置付けるなら、アリだと思うが(苦笑)
先週の月曜日に今日の「フォンターナでのお・も・て・な・し」を直結したら良かった
では、無駄を承知で分析を…
この度の騒動の名称を「暢子が相手のお母さんに結婚を認めてもらえない騒動」としよう。
要するに、騒動の主体は暢子で、対峙するのが重子で、解決のキーパーソンが和彦だ。
だから、理想は暢子が和彦に重子にカットされないタイミングでパスを出して、ひるんだ重子を見て受け取った和彦が今度は暢子に強いパスを出して、最後は暢子が強烈なキックで決めれば良いのだ(わかり難いか… 笑)
では、普通に…
先週の月曜日で、暢子が自慢のサーターアンダギーを手土産に初めて青柳家に挨拶に行った際、重子にこてんぱんに打ちのめされた。
その時に、和彦が「母は沖縄料理よりイタリアンが好きだから、フォンターナで暢子の腕前を披露したらどう?」とアドバイスをしても良かったと思う。
そう、先週の月曜日に今日の「フォンターナでのお・も・て・な・し」を直結するのだ。
そして、回想シーンで良いから、暢子の “仕事と結婚の両立” に共感して勧めた張本人として、重子が「おいしい」と思ってくれるコース料理を暢子と考える場面を入れるとか。
今回で、「いつもの料理」を強調していたが、先日のエピソードにもあったように、房子自身が “訳ありの西郷親子” に特別の思い出の味として「ポルチーニのリゾット」を毎年提供していたのだから、一世一代の暢子のピンチの時に房子が手を貸さないでどうする?
房子は従業員を裏切ることの方が多いと思うけど…
そう、「暢子が相手のお母さんに結婚を認めてもらえない騒動」では、和彦が「中原中也」で完全に脱線してしまっているから、房子が騒動解決のキーパーソンにならなければいけなかったのだが、ご承知の通り、房子という登場人物もあまり信用がない。
だから、あざとく次のような台詞を盛り込んだのだろうが、完全に空を切ってしまった。
房子「私が これまで 皆さんを裏切ったことがありますか?」
おいおい、裏切ってばかりではないか(笑)
手取り足取り料理を教えるかと思いきや、おでん屋修行に新聞社バイトだし。
二ツ橋(高嶋政伸)が骨折して店が大ピンチの時は、「私と一緒に頑張りましょう」と言いつつ店にいないし。
結局、これまで行動や態度に違和感があり過ぎるから、騒動の時だけ “善人” や “被害者” に描いても、視聴者は共感できないのだ。
「房子がゆすりたかられる騒動」は暢子が独立する直前の方が良かったような…
また、今回のもう一つの騒動である「房子がゆすりたかられる騒動」も、おかしいことだらけ。
ここで、今回の感想の冒頭で皆さまにお断りしたことが活(い)きて来る。
これ、権田(利重剛)たちが “女性オーナーの店” だから “ゆすりたかり” をしていることを強調して、今後に暢子が自分の店を持つと “本格的に動き始めた頃” にやれば良かったのだ。
それが劇中で何年後になるかはわからないが…
恐らく「房子がゆすりたかられる騒動」に尽力するであろう脇役たちも、そう簡単に退場しないはずだから…
それこそお得意の “引き延ばし” と “時間経過” で上手く誤魔化してくれたら良かったと思う。
もっと暢子の"仕事と結婚の両方"を応援している房子を強調した方が良いような…
折角だから、もう少し掘り下げてみよう。
きっと、脚本家は先々週あたりの略奪愛から今回の騒動を含めて、暢子の結婚への道の紆余曲折を描いているつもりなのだ。
しかし、“連ドラ” として忘れてならないのは、「暢子の結婚への道」の「位置について、用意、ドン!」は、7月22日に放送された第75回の次の房子の台詞なのだ。
房子「両方つかみなさい!仕事も結婚も
つかみたくてもつかめなかった人たちの分まで
あなたは全部つかみなさい!
諦めたら許さないから。命令は絶対だからね!」
そう、房子は、いいや脚本家が「両方」とハッキリ言っているのだ。
もちろん、その “仕事” には、暢子の独立が視野に入っているのは間違いないわけで。
だから、今回の「房子がゆすりたかられる騒動」の時期が相応しくない)と思う。
結局、先週の月曜日の「初・青柳家挨拶」の直後に、暢子と和彦と房子が “重子対策会議” をやって、今回の「フォンターナでのお・も・て・な・し」にして、、「暢子が相手のお母さんに結婚を認めてもらえない騒動」の結果は好きに描けばいい。
そして、「房子がゆすりたかられる騒動」は、暢子がもう一段階昇華してからやっても良かったと思う。
結局、1つの騒動を描いている最中に、他の騒動を盛り込むから、騒動ばかりが連続しているように見えてしまうと思う。
1週間で騒動1つにするだけでも、印象はだいぶ違うと思うが…
あとがき(その1)
重子が不要な気を遣われたくないから「特別扱いは無用」と断ったという描写があるなら別ですが。
それがないなら、暢子と房子が協働して「重子さんと和彦くんに美味しいフォンターナのイタリアンを満喫してもらいましょう。そうすれば、母子の関係も変わるかも知れない…」で良かったのではないでしょうか?
それこそ、「大好きな人と おいしいものを食べると 世界中の誰でも 笑顔になるって」っと、主人公が亡き父から教わったのなら…
全然、“連ドラ” なのに “繋がっていない” ってことです(困)
あとがき(その2)
上記のような展開になっていないせいもあるでしょうが、なんか暢子が本気で和彦と結婚したいと思っているように見えないのは私だけ?
あとがき(その3)
ただ、珍しく今日はいいセリフが1つありました。
重子「品のないお店には 品のないお客が出入りするの」
これ、ホントその通りです。
最近、回転寿司の炎上トラブルを目にしますよね。コロナ前は食べ放題のマナーが良くないとか。
でもね、お安いところとか、○○放題のところには、味より値段、値段より量みたいに、そう言うのを求める人が集まるんですよ。
そして、お店も客の本心を透けて見てるから、わかっていてもやれちゃう…
「金持ち喧嘩せず」ではありませんが、「自分は、ああなりなくない」と思ったら行かないことだと思います。
もちろん、企業の不正行為はあってはならないことですが…
ちむどんどんさしみてぃくぃみそーれー
※「胸がわくわくする気持ちにさせてください」の意味。
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★本家の記事のURL → https://director.blog.shinobi.jp/Entry/17110/
【これまでの感想】
第1週『シークワーサーの少女』
1 2 3 4 5 土
第2週『別れの沖縄そば』
6 7 8 9 10 土
第3週『悩めるサーターアンダギー』
11 12 13 14 15 土
第4週『青春ナポリタン』
16 17 18 19 20 土
第5週『フーチャンプルーの涙』
21 22> 23 24 25 土
第6週『はじまりのゴーヤーチャンプルー』
26 27 28 29 30 土
第7週『ソーミンチャンプルーvsペペロンチーノ』
31 32 33 34 35 土
第8週『再会のマルゲリータ』
36 37 38 39 40 土
第9週『てびち!てびち!てびち!!』
41 42 43 44 45 土
第10週『あの日、イカスミジューシー』
46 47 48 49 50 土
第11週『ポークとたまごと男と女』
51 52 53 54 55 土
第12週『古酒(くーす)交差点』
56 57 58 59 60 土
第13週『黒砂糖のキッス』
61 62 63 64 65 土
第14週『渚の、魚てんぷら』
66 67 68 69 70 土
第15週『ウークイの夜』
71 72 73 74 75 土
第16週『御三味(うさんみ)に愛をこめて』
76 77 78 79 80 土
第17週『あのとき食べたラフテーの』
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