連続テレビ小説「ちむどんどん」〔全125回〕 (第81回・2022/8/1) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『ちむどんどん』
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第81回〔全125回〕/第17週『あのとき食べたラフテーの』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
※ また、本編最終回が 9/30(金)、全125回決定(情報源)です。
暢子(黒島結菜)が勤めるレストラン、フォンターナに突然やってきたのは、以前フォンターナに勤めていた矢作(井之脇海)だった。かつて店に多大な迷惑をかけた矢作が今更どうしたのか。その矢先、フォンターナには大事件が発生する…。一方で、暢子と和彦(宮沢氷魚)の結婚に反対する、和彦の母・重子(鈴木保奈美)は、なぜか和彦の上司・田良島(山中崇)のもとを訪ねていた。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
脚本:羽原大介(過去作/マッサン、昭和元禄落語心中、スパイラル~町工場の奇跡~)
脚本協力:新井静流(過去作/羽原大介・作「サイン-法医学者 柚木貴志の事件-」脚本協力)
演出:木村隆文(過去作/ひまわり、梅ちゃん先生、ごちそうさん、なつぞら) 第1,2,3,6,10,14,15週
松園武大(過去作/おひさま、とと姉ちゃん、半分、青い。、エール) 第4,5,7,12,17週
中野亮平(過去作/花子とアン、マッサン、あさが来た、べっぴんさん) 第8,13,16週
大野陽平(過去作/Eテレドラマ「あやとり」脚本兼、ここは今から倫理です。) 第9週
田中陽児(過去作/きれいのくに、麒麟がくる 総集編) 第11週
寺崎英貴(※)(過去作/オーディオドラマ 青春アドベンチャー「嘘か真か」) 第17週
音楽:岡部啓一(過去作/真夜中のパン屋さん)
高田龍一(過去作/ドラマ劇伴無し)
帆足圭吾(過去作/真夜中のパン屋さん)
主題歌:三浦大知「燦燦」
語り:ジョン・カビラ
制作統括:小林大児(過去作/演出:ちゅらさん4、てっぱん、純と愛、CP:ミス・ジコチュー)
藤並英樹(過去作/演出:てっぱん、純と愛、CP:第3夜 転・コウ・生)
※「崎」の漢字は本来「たつさき」
※敬称略
二人体制の演出で二人三脚的なあっぱれ演出に期待してみる
ハイサイ~ 皆さん、管理人の “みっきー” です!
演出担当が、今作二番手の松園武大氏に加えて、放送開始当初は公式発表に名がなかった寺﨑英貴の “二人体制” だ。
撮影が押し迫っているとの見方もあるが、寺崎(「崎」の漢字は本来「たつさき」)の過去担当作品からすると、朝ドラでよくあるドラマ演出の経験が少ない人が中堅以上と一緒にお勉強するパターンだろう。
まあ、脚本家も実質 “二人体制” だから、さぞ今週の演出では素晴らしいプロの仕事が見られると期待したいところだが。
文芸部に"女性社員が一人もいない"のが大問題の演出!
早速、主題明けから頭が痛い…
重子(鈴木保奈美)が調査が好きなことも、行動力があることも、自分のやりたいようにやることもわかっている。
だから、重子が、いけすかない暢子(黒島結菜)と息子の和彦(宮沢氷魚)が結婚に反対をしているから、息子の職場である東洋新聞社の文芸部に乗り込んで来る “騒動” 自体を不自然だとは思わない。
もちろん、校正として回りくどいとは思っているが。
でも、気になるのは、そんなところではない。
大問題なのは、田良島(山中崇)が仕切る “文芸部” に女性社員(社員でなくて良いが)が一人もいないことだ。
だって、東洋新聞社は過去にも大野愛(飯豊まりえ)という女性社員を雇っていたし、主人子の暢子はアルバイトをしていたのだ。
その上、愛が書いた記事では「女性の社会進出」ということを表明したことさえ描かれていたのだ。
だったら、最低限、女性記者を一人くらいは配置しても罰は当たらないと思うが。
こういうのって、別に “粗探し” や “重隅突き” をするつもりは全くなくても気になるのだ。
だって、“連ドラ” だから “連続性” や “継続性” は担保されるべきだから。
演出家が二人もいて、こんな簡単な違和感にも気づかないか…
田良島の「意志が強く誠実な若者」には閉口しかなかった…
更に困ったのは、次の田良島の台詞だ。
田良島「和彦君のように意志が強く 誠実な若者…」
唖然である。
確かに “意志が強い” はある一面で認めるが、流石に “誠実” って???
その上、演出の松園氏は、第12週『古酒(くーす)交差点』の担当で、愛と和彦と暢子のぐちゃぐちゃ愛憎劇を演出したのだ。
それで、いくら脚本に書いてあるからって、流石に「誠実」は…(苦笑)
暢子と和彦が本当に結婚の準備をしていることが不思議!
さて、本当に困ってしまうのは、こんなことではない。
今作が「騒動至上主義」に則っているため、次々と騒動を描くのは諦めている。 また、「暢子の言動を正義とする展開」も十分承知しているつもりだ。
しかし、和彦は自分の母親を説得できていない状況で、暢子は職場で房子(原田美枝子)と不和がある状況なのに、結婚の準備を本気で進めているのがホント気になる。
確かに、暢子も和彦に負けず劣らずの “意志が強く” だから、進めるのか?
というか、当時の25歳過ぎで30歳近い女性が、こんなに結婚相手の状況や職場の状況があるのに、それも、結婚と仕事の両立を勧めてくれた房子との関係があるのに、「うちは、うちだから」的に結婚を進めても、全く共感できないのだが…
終盤で"ビッグ騒動"を盛り込んでも時間繋ぎにしか見えない
そして、終盤で、今度は “ビッグ騒動” を盛り込んで来た。まあ、暢子と和彦の略奪愛の末の結婚という “メガビッグ騒動” に比べれば小さいが(苦笑)
それに、銀座の一流店が手提げ金庫? とか、なぜオーナーは即被害届を出さないの? とか、権利書だけ脅しても意味がないのでは? とか、いろいろツッコミどころはあるが。
とにかく、間違いないのは、今作の「騒動至上主義」は絶対に “丸く収まる” し、「暢子の言動を正義とする展開」だから結婚を推し進める暢子通りになるのは決まっている。
だから、来週の結婚式と披露宴までの “単なる引き伸ばし” でしかない。
ただ、結末が決まっているだけに、騒動の連続に暢子と和彦を絡めると時間が足らないから、先週はお休み状態だった、房子と三郎(片岡鶴太郎)の “秘話” で時間繋ぎだろが…
とにかく、まっ、そうなると実質的には “スピンオフ週” か。世間も夏休みだし…
あとがき(その1)
これね、騒動続きなのは “ドラマ” だから “非日常” を描くという意味で大きく間違っていないのですよ。
ただ、間違っているのは、騒動を盛り込む時に大量な “不自然さ” があることです。
不自然さがなければ、多少あざとくても、「そりゃぁ、そうなるわなぁ」って思えるのです。
でも、今作は何の前触れもなく「時と場所は変わって…」と唐突に騒動をツッコむから、連ドラとしても、ドラマとしても面白みに欠けるのです。
あとがき(その2)
例えば、矢作(井之脇海)の久し振りの再登場にしても、ヤ○ザの風体で登場して大騒動になりそうにやるから、のちの展開がしょぼく見えちゃう。
普通に、閉店準備中の厨房に困った顔の矢作が入って来て、「オーナー、シェフ、助けてください」で、週明けに「オレ、ここ辞めてから食えなくて借金取りに追われてて…」良かったのです。
それに、暢子の衣装合わせのシーンも不要でした。作り手たちは “堂々の前の静けさ” のつもりでしょうが…
あとがき(その3)
いよいよ、放送終了まで「残り2か月」を切りましたね。
前作『カムカムエヴリバディ』が、ラスト1か月の滅茶苦茶な展開と伏線回収で印象がガラリと変わった実績があるので、今作が成功するかわかりませんが、僅かな期待を込めて…
ちむどんどんさしみてぃくぃみそーれー
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【これまでの感想】
第1週『シークワーサーの少女』
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第2週『別れの沖縄そば』
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第3週『悩めるサーターアンダギー』
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第4週『青春ナポリタン』
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第5週『フーチャンプルーの涙』
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第6週『はじまりのゴーヤーチャンプルー』
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第7週『ソーミンチャンプルーvsペペロンチーノ』
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第9週『てびち!てびち!てびち!!』
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第10週『あの日、イカスミジューシー』
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第11週『ポークとたまごと男と女』
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第12週『古酒(くーす)交差点』
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第13週『黒砂糖のキッス』
61 62 63 64 65 土
第14週『渚の、魚てんぷら』
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第15週『ウークイの夜』
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第16週『御三味(うさんみ)に愛をこめて』
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第17週『あのとき食べたラフテーの』
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