連続テレビ小説「ちむどんどん」〔全125回〕 (第16週/土曜日版・2022/7/30) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『ちむどんどん』
公式リンク:Website、Twitter、Instagram
第16週『御三味(うさんみ)に愛をこめて』の「土曜日版」の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
※ また、本編最終回が 9/30(金)、全125回決定(情報源)です。
暢子(黒島結菜)は、和彦(宮沢氷魚)との結婚を決めた。幸せいっぱいの二人だったが…。二人の結婚に立ちはだかるのは、和彦の母・青柳重子(鈴木保奈美)。暢子と和彦は、なんとか結婚を許してもらおうと説得を試みるが…。そんな中、暢子はある作戦を思いつく。
---上記のあらすじは[公式サイト]より引用---
原作:なし
脚本:羽原大介(過去作/マッサン、昭和元禄落語心中、スパイラル~町工場の奇跡~)
脚本協力:新井静流(過去作/羽原大介・作「サイン-法医学者 柚木貴志の事件-」脚本協力)
演出:木村隆文(過去作/ひまわり、梅ちゃん先生、ごちそうさん、なつぞら) 第1,2,3,6,10,14,15週
松園武大(過去作/おひさま、とと姉ちゃん、半分、青い。、エール) 第4,5,7,12週
中野亮平(過去作/花子とアン、マッサン、あさが来た、べっぴんさん) 第8,13,16週
大野陽平(過去作/Eテレドラマ「あやとり」脚本兼、ここは今から倫理です。) 第9週
田中陽児(過去作/きれいのくに、麒麟がくる 総集編) 第11週
音楽:岡部啓一(過去作/真夜中のパン屋さん)
高田龍一(過去作/ドラマ劇伴無し)
帆足圭吾(過去作/真夜中のパン屋さん)
主題歌:三浦大知「燦燦」
語り:ジョン・カビラ
制作統括:小林大児(過去作/演出:ちゅらさん4、てっぱん、純と愛、CP:ミス・ジコチュー)
藤並英樹(過去作/演出:てっぱん、純と愛、CP:第3夜 転・コウ・生)
※敬称略
【お願いします!】
皆さん、いろいろコメントしたいのはわかりますが、落ち着きませんか?
ほかの読者さんからは「皆さんのコメントを読みたいけど長過ぎて読むのが大変で…」との意見もいただいております。
コメント投稿の際は、今一度冷静になってからお願います…
そして、有意義なコミュニケーションをお願いいたします。
ご協力していただいている読者の皆さま、ありがとうございます。 by みっきー
-------------------------------
「土曜日版」が強調したのは「本編」と違って…
ハイサイ~ 皆さん、管理人の “みっきー” です!
まず、「土曜日版」を見た率直な感想から。
「本編」では、暢子(黒島結菜)と良子(川口春奈)を “料理” で重ねて “姉妹の絆” 的な縁を描いたつもりになっていたと感じたが。
「土曜日版」では、暢子編と良子編と切り分けて編集され、重ねた感じも縁を描いた感じもほぼ無し。
むしろ、「土曜日版」が強調したのは、暢子と重子(鈴木保奈美)、それ上に和彦(宮沢氷魚)と重子だったのが驚きだし、最も気になったところだ。
気になった「暢子と重子のやり取り」を深掘りしてみる
では、少々気になった部分を深掘りしてみる。
最初は「暢子と重子のやり取り」だ。
時間軸で見てみると…
【1】お土産のサーターアンダギー
【2】沖縄料理居酒屋「あまゆ」で作戦会議
【3】弁当の押し付け配達(第1弾)
【4】「あまゆ」で賢秀が騒動
【5】「フォンターナ」へお誘い
【6】弁当の押し付け配達(第2弾)
よく読まなくてもわかる通り、百歩譲っても【1】【2】【5】で良いのに、なぜこんな展開にしたのかが、良くわからない。
まあ、わかろうとも思わないが(苦笑)
今作は "連ドラ" だから "一貫性" が欲しいだけ
だから、脚本家の意図はわからなくても、今作は “連ドラ” だから “一貫性” が欲しいだけなのだ。
例えば、暢子は2回にもわたって “弁当の押し付け配達” をやった。
やるのは勝手だが、暢子はプロの料理人だから「食べる人のことを考える」のが “日常” ではないのか?
そのことを、房子(原田美枝子)から教わってきたのではないのか?
それこそ、7月11、12日に放送された第66、67回に登場した “西郷親子” が来店した時に、房子の「食べる人のことを考える」に感動して、自分の店を持ちたいとまで思っていたではないか?
だったら、暢子は「食べる人=重子」の好みなどを和彦に聞くのが “一貫性” ではないのか?
いいや、そこを描くことが、暢子の “変化” であり “成長” ではないのか?
つい声を荒げてしまったが、暢子は父・賢三(大森南朋)のことを、9年近く房子に聞かなかったから、今回も聞かないのか?(失笑)
いつも自己主張する暢子が重子の前では自己主張しない
更に “一貫性” に乏しいなと感じたのが、いつも「うちが、うちが…」と自己主張するのに、重子の前ではしないこと。
“一貫性” を担保する意味でも、視聴者に対して暢子がプロの料理人であることを印象付ける意味でも…
更に重子に対してもプロの料理人であることをアピールする意味でも…
お土産のサーターアンダギーが “手作り” であることを強調したって良かったし。
私なら、暢子が作り方を教えた良子の御三味(うさんみ)から逆にヒントを得て、…
略奪愛にも拘らず暢子を焚(た)きつけた房子に相談して、和彦から得た重子の好みを考慮して「冷えてもおいしい沖縄風イタリアン弁当」を作って届けて、一発逆転の方が “比嘉家の血縁恐るべし” となって、それそれで一貫性があると思うが(笑)
紆余曲折でも、結末までの道のりがグニャグニャ過ぎる
とにかく、紆余曲折といえば格好良いが、よく見なくても、結末までの道のりがグニャグニャ過ぎると思う。
それが、二つ目に気になった「和彦と重子のやり取り」だ。
和彦と重子のやり取りだって数えるのが面倒だから数えないが、何度も直接会っているにも拘らず、ダラダラと中原中也を引用しても、結局はいつ書いたかも良くわからない手紙で「生んでくれてありがとう」って?
始点と終点を見れば、予定調和のありきたりな着地しかない
結局、「暢子と重子のやり取り」も「和彦と重子のやり取り」も、紆余曲折を描いてはいるが、結末までの道のりをグニャグニャさせ過ぎなのだ。
でも、始点と終点を見ればわかるが、「暢子と重子のやり取り」は「犬猿の仲 → いい感じ」、「和彦と重子のやり取り」も「恩知らず → 感謝」と、予定調和のありきたりな着地しかしていない。
それこそ、学歴と家柄を何より重んじている重子が自ら「暢子の対抗馬」として “和食の鉄人” のお嬢様と和彦の見合いを強引に推し進めて、久し振りの「お嬢様と暢子の料理対決」をやるとか。
思い切って、屋良物産の社長の娘で南山原高校料理部部長の屋良ひとみ(池間夏海)が東京で「琉球食文化の継承人」として大活躍していて、重子が急きょ暢子の当て馬に連れて来て料理対決させて、勝った方が結婚するとか。
そういうのが一貫性とか、連ドラらしい騒動じゃないのか?
まあ、“過程” を面白く見せて “結末” に期待をさせることがほぼ無い今作だから、無理だと思うが…
あとがき
あーあ、遂に7月分の放送が終わっちゃって、週明けから「残り2か月」ですよ。
沖縄の遺骨収集で沖縄戦、中原中也で母子愛を描いて、次は何を描いて “描いたつもり” になるのでしょう?
もう、そんなところしか見どころがないというか…
でも、よく考えると、「残り2か月」で「四兄妹の結末」を描くので、均等割りすると実質「1人2週相当」ですから、意外と速く感じ… ないですよね(笑)
取り敢えず、8月も暑さに負けず、熱い感想を投稿しま~~~す!
おっと、遂に「ファンブック」が発売されますよ。
前作『カムカムエヴリバディ』は出版がないのに…(汗)
ちむどんどんさしみてぃくぃみそーれー
※「胸がわくわくする気持ちにさせてください」の意味。
コロナ禍で、未だ仕事が激減中です。
Amazonと楽天市場からお買い物する際は、当ブログ内のバナーなどのリンク経由で買ってくださると、私にポイントが貯まります。
また、ブログを書き続けるモチベーションアップにもなります。
引き続き、皆様のご協力をお願い申しあげます。
★本家の記事のURL → http://director.blog.shinobi.jp/Entry/17101/
【これまでの感想】
第1週『シークワーサーの少女』
1 2 3 4 5 土
第2週『別れの沖縄そば』
6 7 8 9 10 土
第3週『悩めるサーターアンダギー』
11 12 13 14 15 土
第4週『青春ナポリタン』
16 17 18 19 20 土
第5週『フーチャンプルーの涙』
21 22> 23 24 25 土
第6週『はじまりのゴーヤーチャンプルー』
26 27 28 29 30 土
第7週『ソーミンチャンプルーvsペペロンチーノ』
31 32 33 34 35 土
第8週『再会のマルゲリータ』
36 37 38 39 40 土
第9週『てびち!てびち!てびち!!』
41 42 43 44 45 土
第10週『あの日、イカスミジューシー』
46 47 48 49 50 土
第11週『ポークとたまごと男と女』
51 52 53 54 55 土
第12週『古酒(くーす)交差点』
56 57 58 59 60 土
第13週『黒砂糖のキッス』
61 62 63 64 65 土
第14週『渚の、魚てんぷら』
66 67 68 69 70 土
第15週『ウークイの夜』
71 72 73 74 75 土
第16週『御三味(うさんみ)に愛をこめて』
76 77 78 79 80