家庭教師のトラコ (第2話・2022/7/27) 感想

日本テレビ系・水曜ドラマ『家庭教師のトラコ』
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第2話『5千円の正しい使い方』、ラテ欄『イジメや親子ゲンカの解決法教えます! 授業料は5千円』の感想。
トラコ(橋本愛)は、シングルマザーの智代(板谷由夏)の息子で小学校6年生の高志(阿久津慶人)が、同級生から金を脅し取られていることを知る。母親には黙っていてほしいと頼む高志に、トラコは5000円の最良の使い道を考えるよう宿題を出す。1週間後、家庭教師はいらないとトラコを拒絶した高志は、智代と言い争った末に、父親の満男(丸山智己)の元へ行ってしまう。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
脚本:遊川和彦(過去作/〇〇妻、家政婦のミタ、女王の教室、同期のサクラ、35歳の少女)
演出:伊藤彰記(過去作/過保護のカホコ、ハケン占い師アタル、35歳の少女) 第1,2話
岩本仁志(過去作/ナースのお仕事シリーズ、野ブタ。をプロデュース)
音楽:平井真美子(過去作/ハケン占い師アタル、35歳の少女、となりのチカラ)
主題歌:森山直太朗「茜」
チーフプロデューサー:田中宏史(現担当バラエティー/ハ行列のできる法律相談所、月曜から夜ふかし、人生が変わる1分間の深イイ話、しゃべくり007、有吉反省会)
チーフプロデューサー:石尾純(過去演出作/怪物くん、家政婦のミタ、偽装の夫婦、ヒガンバナ)
遊川氏の作家性に疑問を持ったらサクッと退散した方が良い
どの脚本家が描こうが、ベタな青春&恋バナの学園ドラマならともかく、それらとは違う視点で「教育」を扱うドラマを作ろうとすれば、誰が脚本家であっても “視聴者の経験値” や “視聴者の教育論” が感想に影響を及ぼすから賛否両論になる。
更に、今作は言わずもがなの脚本家・遊川和彦氏が手掛けているから、問題を投げかけるなんて生易しいことはやらなくて、当人の作家性や価値観を描く、いや押し付けて来る作風だ。
従って、「盗んだ五千円は本当は何に使われるのが一番よかったかを考えろ」ではなく、家庭教師が教えるべきは「家のお金を盗むな」じゃないの? なんて意見は眼中にないだろう。
当然、「いじめを受けたら逃げても良いはず」とか「もっと、いじめた子供を成敗すべきでは?」なんて昨今の教科書的な教えをこの脚本家が書くわけないのだ。
だから、この遊川氏の作家性なり作品テーマなりに疑問を持ったら、それこそ、さっさと退散した方が明るく楽しいテレビライフが待っているのは、ほぼ間違いない。
従って、当ブログも、その辺については敢えて触れない。
ご存知の通り、私は脚本家や演出家の作家性や、作品が描こうとしている趣旨に賛同しなければ、問答無用で視聴停止するし、感想の投稿も打ち切るから。
前回と「生徒のお金の使い方」というネタが被っている?
あくまでも “ドラマ”、“連ドラ” として「???」と思った点について書いてみる。
まず、気になったのは、第1話も第2話の「生徒のお金の使い方」というネタが被っていること。
もちろん、第1話は「お小遣いと幸せ」、第2話は「盗んだお金と親孝行」と、設定も状況も違うし、何よりも展開自体が違うから結末も違うが。
わざわざ3つの家庭に分けたのに、同じような話って?
次回の第3話は “息子への投資と息子の将来” を描くようだから、また “類似ネタ” だ。
だとすると、これって “3家族で1セット” のオムニバス形式のようだ。
こうなると、3話分が終わってようやく次のステップってことになる。
ダラダラとしている印象しかないのだが…
これ、家族を1つだけにすれば、サクサクと進んで、まだ普通に見られたと思う。
なぜ、「3家族」も描き、主人公も「3種類」なのか?
もっと気になったのは、前述の通り、なぜ「3家族」も描くのか? だ。
「3家族」も描けば、どれか1つの家族に興味関心を持ってもらえるとでも思ったのだろうか。
とにかく、「3家族」は置いといて、全く解せないのが「主人公の3キャラ化」だ。
申し訳ないが、橋本愛さんが頑張っているのは認めるが、如何せん「演技をしている演技」が不安定だから、余計に主人公のキャラがブレて見えてしまう。
その上、“ドラマ” としても主人公のキャラが定まらないから、作品全体の印象も定まらない。
簡単に言えば、第1話と第2話が別のドラマのように見えるってこと。
これ、“連ドラ” としては致命傷に近いと思うが…
主人公の身の上話を"秘密"にして引っ張る意味って?
それに、今回も主人公の “謎” が描かれた。
恐らく、その “謎” が理由で主人公は複数の家庭を掛け持って、授業料はお任せにしていて、それを連ドラの “縦軸” にして引っ張って、そして “後付け” で “説明” するのだろう。
しかし、『家政婦のミタ』は、1つの家庭だったから、主人公の言動をはじめ、設定に興味を持ってみることが出来たが、今作は条件も設定も違う。
もちろん、「教育」を扱ったドラマである点もだ。
そうなると、多くの視聴者は、主人公の身の上話より、主人公がどんな教育や指導をするのかに重きを置くような気がする。
私も、主人公の身の上話には、ほぼ興味がない。
いや、厳しい言い方をすれば、トラコ(橋本愛)が “主人公” だからという理由だけで、身の上話を隠して引っ張るのは無駄だし、邪魔なだけ。
さっさと、小出しに見せちゃって、「なるほど、だからあんな教育をするのか?」と視聴者を納得させる方に、舵を切った方が良いと思う…
あとがき
流石に、感情論で言っちゃうと「トラコに共感できない」になっちゃいますね。
まあ、それが脚本家の作家性であり、テーマでしょうから、合わないなら見ないしかないと思います。
それにしても、トラコの “秘密” は引っ張らない方が得策だと思います。
※第3話の感想の投稿がなかったら、離脱したってことで…
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【これまでの感想】
第1話
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