オールドルーキー (第4話・2022/7/24) 感想

TBSテレビ系・日曜劇場『マイファミリー』
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第4話『燃え尽きろ! 戦力外の野球選手』、ラテ欄『燃え尽きろ!人生で最後の挑戦!』の感想。
現役復帰への未練を断ち切れない新町(綾野剛)を果奈子(榮倉奈々)が気に掛ける中、梅屋敷(増田貴久)が担当するプロ野球選手・北芝(板垣瑞生)に契約終了を通告する。北芝はプロ入りから6年間実績が残せず、今季限りでの解雇が決定的な状況だった。新町は梅屋敷にマネジメントの手伝いを申し出る。北芝に関してもうやることがないと言う梅屋敷は、新町にマネジメントを丸投げする。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
脚本:福田靖(過去作/ガリレオ、DOCTORS全シリーズ、未来への10カウント)
演出:石井康晴(過去作/花より男子シリーズ、逃げ恥、ドラゴン桜2、ファイトソング) 第1,2,3話
木村ひさし(過去作/TRICKシリーズ、99.9-刑事専門弁護士-シリーズ) 第4話
音楽:木村秀彬(過去作/小さな巨人、ブラックペアン、グランメゾン東京、ドラゴン桜2、DCU)
主題歌:King Gnu「雨燦々」
サッカー監修:大久保嘉人(元日本代表プロサッカー選手)
編成:東仲恵吾(過去作/最愛、インジビジブル)
高橋秀光(過去作/ノーサイドゲーム、TOKYO MER)
社長が奥さんのファンだから新町を甘やかせているように…
家に帰れば「お帰りなさい」と言ってくれる松嶋菜々子さんがいる反町隆史さん演じる高柳社長が新町(綾野剛)の奥さんの大ファンだから、新町を “公私混同して甘やかしている” ようにしか見えない。
せめて、最終回近くで、これまで一所懸命に現役アスリートをフォローする仕事っぷりを評価している新町に対して、「最後のチャンスを活かしてみろ!」なら納得できるが…
脚本の軽さが先か? 木村ひさし氏の演出ありきか?
それにしても。
内容が軽いから演出担当が木村ひさし氏なのか?
木村氏だから内容を軽く書いたのか?
いずれにしても、放送前の情報では木村氏が今作を担当することはアナウンスされていなかった。
これ、当初から情報提供されていたら、「ああ、またいつもの感じになるのね」と予想できたのに…
妻の知名度と好感度に依存して胡坐をかいてるように見える
さて、本編の感想。
第4話にして、本来描くべき “スポーツマネージメント” のネタは完全に夏休みに入って、「元サッカー選手の再起ドラマ」にすり替わった今作。
「描くな!」とは思わない。
ただ、前述のように主人公が仕事で “実績” をあげているように見えていないのに、仕事は上の空状態で、頭の中は “現域復帰” のオンパレードで一喜一憂しているのは、妻の知名度と好感度におんぶにだっこで、調子に乗っているように見える。
そもそも、プロサッカー選手として戦力外通告を受けて困っていた “素人” を雇ってくれたのだから、第1話の時のように、第二の人生を賭ける “意欲と情熱” を描き続けるべきでは?
ここまで主人公が娘たちのためも"現役復帰"を描くなら…
繰り返すが、これは “ドラマ” だからダメということは基本的にない。
しかし、ここまで主人公が娘たちのためも… を理由にして “現役復帰” を描くなら、最初から “現役復帰” に挑戦しながら、奥さんのファンである社長のご厚意に甘えて…
“バイト感覚” でスポーツマネジメント会社「ビクトリー」の仕事もやらせてもらっているうちに、どんどん仕事が面白くなって来て、偶然舞い込んで来た “トライアル” を蹴って(断って)、“本業” にする… で良かったような。
この手の、スポ根的要素のあるドラマや、主人公の人生を賭けた再起を描くドラマでは、主人公の取り組みの “真剣さ” や “本気度” が涙や笑いや感動に結び付くと思う。
でも、今作の主人公に対して、今与えてもらった仕事への取り組みを中途半端にしか描かない。
その上、現役復帰のためのトレーニングも中途半端にしか描かない。
だから、主人公の発言や行動に対して、一向に違和感しかないのだと思う。
そして何よりも、現状を「スポーツマネジメントの業界を舞台にしたヒューマンドラマ」と呼べるのか? ってこと。
確かに “業界を舞台に” は間違っていないが、これ “看板に偽りあり” だと思うが…
社長秘書の"ドラマ上の役割"が最適化された!
苦言ばかりでは何なので…
前回の感想で指摘した社長秘書・真崎かほり(岡崎紗絵)の使い方の是非だ。
特に、オトナの事情があるにせよ、いくらなんでも、かほりが神出鬼没すぎ!って、あれだ。
しかし、今回は高柳社長と同一画面に収まっていることが多く、更にストーリーテラー(物語の語り手)の役割も与えられていた。
当然、「修正すべき!」といった私は、今回の立ち回り方を支持する。
そして、秘書だけでなく、社長の出番も増えて、(これまでとは違うのは戸惑うが)キャラクターが見えて来て悪くない。
とにかく、“連ドラ” なのだから統一していただきたい…
あとがき
今回は、広義で「引退した選手のセカンドキャリアの面倒を見る」の一環を描いたことにしておきますが(笑)
それと、“ドラマ” ですし『日曜劇場』枠なので、多少のご都合主義や荒っぽい展開や感動の押し売りは我慢しますが、もうちょっと主人公がサッカー以上にまじめに仕事に取り組む姿を描いて欲しいです。
俳優さんたちの演技は見ごたえあります!
コロナ禍で、未だ仕事が激減中です。
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