ディレクターの目線blog@FC2

本家「ディレクターの目線blog」の緊急時&トラックバック用ブログです。コメントは本家のブログへ!

●このブログは、本家ディレクターの目線blog』の緊急時&トラックバック用ブログです。

●記事の閲覧やコメントの投稿は、本家ディレクターの目線blog』をご利用下さい。


0

連続テレビ小説「ちむどんどん」〔全125回〕 (第74回・2022/7/21) 感想

不連続テレビ小説「ちむわじわじー」

NHK総合・連続テレビ小説『ちむどんどん』
公式リンク:WebsiteTwitterInstagram
第74回〔全125回〕第15週『ウークイの夜』の感想。

 
 

 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
 また、本編最終回が 9/30(金)、全125回決定(情報源)です。


沖縄のお盆の最終日、「ウークイ」に、暢子(黒島結菜)と賢秀(竜星涼)、良子(川口春奈)、歌子(上白石萌歌)の四人は、優子(仲間由紀恵)から初めて亡き父とのなれそめなど、過去のいきさつを聞く。四人はそれぞれに、多くの苦労を経てきた母の思いを受け止める。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---


原作:なし
脚本:羽原大介(過去作/マッサン、昭和元禄落語心中、スパイラル~町工場の奇跡~)
脚本協力:新井静流(過去作/羽原大介・作「サイン-法医学者 柚木貴志の事件-」脚本協力)
演出:木村隆文(過去作/ひまわり、梅ちゃん先生、ごちそうさん、なつぞら) 第1,2,3,6,10,14,15
   松園武大(過去作/おひさま、とと姉ちゃん、半分、青い。、エール) 第4,5,7,12
   中野亮平(過去作/花子とアン、マッサン、あさが来た、べっぴんさん) 第8,13
   大野陽平(過去作/Eテレドラマ「あやとり」脚本兼、ここは今から倫理です。) 第9
   田中陽児(過去作/きれいのくに、麒麟がくる 総集編) 第11
音楽:岡部啓一(過去作/真夜中のパン屋さん)
   高田龍一(過去作/ドラマ劇伴無し)
   帆足圭吾(過去作/真夜中のパン屋さん)
主題歌:三浦大知「燦燦」
語り:ジョン・カビラ
制作統括:小林大児(過去作/演出:ちゅらさん4、てっぱん、純と愛、CP:ミス・ジコチュー)
     藤並英樹(過去作/演出:てっぱん、純と愛、CP:第3夜 転・コウ・生)
※敬称略



「お父ちゃんとお母ちゃんの昔の話」の年表をつくってみた

ハイサイ~ 皆さん、管理人の “みっきー” です!

今日は、ドラマ愛に溢れるわたくしが、前回で皆さまが「なんのこっちゃ?」と言っていた「お父ちゃんとお母ちゃんの昔の話」の年表をつくったので、良かったら復習に利用して欲しい。

もちろん、時間軸は私が修正したから間違いもあると思うが(ふぅ~)

1943年(昭和18年)の写真
 ・母・優子の実家は那覇のそばが名物の「与那城食堂」で、のちの夫・賢三は当時住み込みの従業員だった。

1944年(昭和19年)
 ・家族構成(優子、姉・時恵、弟・秀夫、両親、祖父母の7人家族)。
 ・田良島の兄は沖縄で戦死。
 ・10月10日の大空襲で家族が離散した優子は弟・秀夫とアメリカ兵に捕まった(捕虜収容所で終戦を迎えた → 弟死亡)

昭和18年以前(詳細不明)
賢三は上原が座長の芸人一座の一番下っ端で歌手だったが、一座の経営が苦しく、本土に出稼ぎに行った。

時代詳細不明
 ・房子の両親はやんばる出身で、幼い妹・智子を親戚に預けて鶴見で仕事を探していた時に鶴見で生まれた。
 ・房子は一度も姉に会ったことがない。
 ・姉の息子が賢三。戦前、鶴見に出稼ぎに来ていた賢三と出会った。

1941年(昭和16年)
 ・沖縄を知らない鶴見生まれの三郎は賢三から三線を教わった。

1945年(昭和20年)春?
 ・戦争がはじまり、賢三は中国に出征した。

終戦後
 ・三郎は戦後シベリアで抑留。
 ・復員兵の賢三はアメリカ統治下の沖縄にすぐに帰れなかった。

1945年(昭和20年)冬
 ・鶴見で行方不明の妹を探している時に賢三と再会。
 ・店を手伝う中で、房子が「名入り包丁」を賢三に渡す。

1946年(昭和21年)
 ・沖縄に帰った賢三が優子と再会。

1947年(昭和22年)
 ・賢三が優子と結婚。

つくり手たちは “こういうの” をやってみたかったんだろうな…

今回の感想。

一言でいうなら、つくり手たちは “こういうの” をやってみたかったんだろうな… ってだけ。

それだけは、確実に伝わって来た。

遺影の使い方、ウークイ(送り火)の描き方など間違っていないし、「沖縄のお盆だなぁ」はちゃんと伝わって来た。
ただ、本当にそれだけなのだ。

今回の15分間だけ見れば、仕上がり品質は合格点

良く見ればわかるが、母・優子(仲間由紀恵)と父・賢三(大森南朋)の馴れ初めなんか、どうでも良いのだ。

前述の年表を見ても、今回の15分間を見ても、朝ドラならお約束的な “戦争にまつわる描写” の一つでしかない。

特に、戦中や戦後に関しては、「まあ、そうでしょうね」のレベルだ。

まあ、知らない視聴者は “雰囲気” に飲まれていれば、それで正解だ。

だから、今回の15分間だけ見れば、仕上がり品質は合格点だと思う。

ただ、大問題なのは、“連ドラ” として見ると… だ。

なぜ優子は"遺骨収集"を子どもたちに秘密にしていたのか?

“連ドラ” としての問題点は5つだ。

1つ目は、なぜ優子は “遺骨収集” のことを子どもたちに秘密にしていたのか?

“馴れ初め” については、恥ずかしいとか考えれば、話さなかったことは少しは納得できる。

しかし、“弟を亡くした無念さ” とか “二度と家族を失いたくない” ことと、家族に秘密にすることが繋がらない。

まあ、喋るとつらい過去を思い出すから… と好意的に解釈しておくが。

毎年、両親が行方不明になることに、四兄妹気づかずに暮らして来た?

2つ目は、毎年、両親が行方不明になることに、四兄妹気づかずに暮らして来たことだ。

だって、親戚は援助していたし、近隣住民も知っていたのに?

まあ、この四兄妹は自分のことしか目に入らない人たち… と好意的に解釈しておくが。

なぜ、暢子は父のことを房子に聞かなかったのか?

3つ目は、なぜ、暢子は父のことを房子に聞かなかったのか?

暢子が上京して、房子の下で働いて、約9年にもなるのだ。

その間、幾度か房子の口から「賢三さん」という単語も出ている。

なのに、何でも首を突っ込む暢子が、聞かないことが解せないのだ。

上京した時の優子の房子への言動の不可解さ

4つ目は、上京した時の優子の房子への言動の不可解さだ。

今回、“遺骨収集” で優子と房子に “繋がり” があったことが描かれた。

だとしたら、劇中で今から約14年間の1964年(昭和39年)に、11歳小5の暢子に房子から “子どもの引き取り養育” の話があった時や、暢子の就職先が房子経営のレストランに決まった時に、優子が房子に連絡を取らないことが不可解なのだ。

百歩譲って、優子は稀に見る “人でなし” か “物忘れが激しい人” だとしても、流石に上京した時には、真っ先に挨拶に訪れるのが筋だと思うが。

まあ、前述のように百歩譲ったところで、歌子(上白石萌歌)も一緒だったのだから、歌子が「ネーネーのお店に行ってみたい」と申し出ても良さそうだが。
母子揃って “人でなし” か “物忘れが激しい人” か “自己チュー” の設定だと割り切るしかないか(苦笑)

なぜ今回のネタに、和彦を絡めたのか?

最後の5つ目は、今回のネタに、戦没者の遺族として田良島(山中崇)を絡めるのはギリギリでアリとしても、和彦(宮沢氷魚)を絡めたのは、ただただ、話を複雑にしただけでないか? ってことだ。

まあ、前述の年表を見ればわかると思うが、そもそも、前回と今回の “遺骨収集” に、房子と三郎(片岡鶴太郎)だって、絡めない方が良かったと思う。

脚本上の"描きたい内容"と"内容に最適な舞台や設定"が最適化されていない

粗探しやツッコミを入れるつもりはない。

ここからわかるのは、脚本上の “描きたい内容” と “内容に最適な舞台や設定” が≪最適化されていない≫こと。

どういうことか? ちょっとわかり難いと思うが、できるだけ簡単に書くので読んで欲しい。

整理しよう。

脚本家が “描きたい内容” は…

 ・母・優子が沖縄の戦争で幼い弟を亡くした悲しみを中心に家族と別れた悲壮感
 ・アメリカ統治下の沖縄での夫の賢三との馴れ初めを絡めた家族の大切さ
 ・沖縄の戦争で家族を失った人たちとの鎮魂
だと思う。

だとするなら、上記の3つの事柄を含めた “連立方程式” から、共通項である「優子」で “因数分解” してみる。

すると残るのは「沖縄の戦争で家族と別れた悲壮感」と、「家族の大切さ」と、「沖縄の戦争で家族を失った人たちとの鎮魂」だ。

だったら、飛躍はするが、優子抜きで、先日の角力大会を開催した鶴見の沖縄県人会の遠足のシチュエーションに、房子と田良島も参加させて、「沖縄の戦争体験を語り継ぐ」という設定にしたら良かったのではないかと思う。

県人会のイベントを有効活用したら良かったと思う

「県人会の遠足は違うでしょ?」との意見もわかる。

しかし、逆に県人会のイベントだからこそ、そして主人公の暢子が上京したからこそ、県人会と疎遠だった房子が関わっているのだから…

父と賢三の関係に興味を持っていた暢子が、和彦や愛(飯豊まりえ)や智(前田公輝)に相談して…

暢子の強力な応援団長でもある鶴見での沖縄県人会会長の三郎に、「今年の遠足の企画は、うちが考えた “沖縄の戦争体験を語り継ぐイベント” にしたい!」と自己主張すれば良かったと思う。

優子が語った部分は、房子と三郎、田良島で代行できる。

当然、優子と良子と歌子は遠足には参加していないが、それこそ “イベント” で思いを新たにした暢子が夏休暇を利用して「ウークイ」に帰省をして、暢子が優子に「オーナーから聞いたんだけど…」と切り出して、両親の馴れ初めから描き直しても良いわけだし。

確かに、遠足と角力大会は、暢子の “恋バナ” 用のシチュエーションではあるが、見ての通り、先週で「白紙状態」になってから、全く暢子の恋バナなんて一切動いていないのだ。

だったら、折角の千葉県ロケをやるなら、もっと本作の初期設定に関わる部分へ有効活用するべきだったと思う。

結局、優子も房子も三郎にも、しゃべらせ過ぎ、語らせ過ぎ

まとめよう。

結局、優子も房子も三郎にも、しゃべらせ過ぎ、語らせ過ぎなのだ。

思い付きで “連ドラ” の初期設定に関わる根幹をいじるから、繋がらなくなる。

せめて、優子は…

「お父ちゃんは元従業員だったけど、戦争で生き別れて、空襲で家族を失って途方に暮れていたら、お父ちゃんが必死に私を見つけてくれて。嬉しくて「家族をつくりましょう」って結婚して。その時から遺族の人たちに寄り添おうって決めて、ずっと遺骨収集をして来たの。でも、遺骨収集って言ったら、子どもたちが怖がるから大人になるまで隠そうねって話したのよ」

なら、1~2分で済む話のような(苦笑)

あとがき

ひねくれ者で、子どもの頃から祖母と参るお墓参りが大好きで、今でも菩提寺に3か月に一度は墓参りする私の疑問。

暢子たちは、お盆の最終日「ウークイ」に限らず、これまでお盆という行事をやってきたと思うんです。

だって、これだけの思いがある優子がやらないのは、つじつまが合わないので。

だとしたら、優子は別にして暢子たちはお盆(祖先の霊を祀る一連の行事)で誰を祀(まつ)り、誰をあの世へお見送りしていたのか?
漠然とご先祖様? お父ちゃん?

結局、後出しで描いた優子が秘密にしていたことの違和感が、それまでに描いてきた全てに悪影響を及ぼしてしまいましたね。

脚本の構成力が乏しい連ドラらしい破綻だと思います。

まあ、連ドラの根幹にかかわることは、もうないと思うので、これ以上に大きな破綻はつくれないと思いますが(不安)


※全話数が「120回」から「125回」に増えました…(汗)
朝ドラ「ちむどんどん」本編最終回9・30&全125話 次回作「舞いあがれ!」通常10月開始



ちむどんどんさしみてぃくぃみそーれー
※「胸がわくわくする気持ちにさせてください」の意味。


【沖縄を応援したい!】
管理人・みっきーが お薦めする商品を、楽天市場から安心して ご購入していただけます!

※こちらの商品はお酒です。
※ご注文の際にはご年齢確認を実施しております。

※無くなり次第終了です!
※片面は通常デザインになります。

管理人・みっきーが お薦めする商品を、Amazonと楽天市場から安心して ご購入して頂けます!


 

〔お願い〕
勝手なお願いで恐縮でございますが…
コロナ禍で、未だ仕事が激減中です。
Amazon楽天市場からお買い物する際は、当ブログ内のバナーなどのリンク経由で買ってくださると、私にポイントが貯まります。
また、ブログを書き続けるモチベーションアップにもなります。
引き続き、皆様のご協力をお願い申しあげます。


「楽天市場」からのおすすめ商品や企画


「Amazon」からの最新のお知らせ

ブログランキング・にほんブログ村へ 人気ブログランキングへ くる天-人気ブログランキング


★本家の記事のURL →  https://director.blog.shinobi.jp/Entry/17076/


【これまでの感想】

第1週『シークワーサーの少女』
1 2 3 4 5 
第2週『別れの沖縄そば』
6 7 8 9 10 
第3週『悩めるサーターアンダギー』
11 12 13 14 15 
第4週『青春ナポリタン』
16 17 18 19 20 
第5週『フーチャンプルーの涙』
21 2223 24 25 
第6週『はじまりのゴーヤーチャンプルー』
26 27 28 29 30 
第7週『ソーミンチャンプルーvsペペロンチーノ』
31 32 33 34 35 
第8週『再会のマルゲリータ』
36 37 38 39 40 
第9週『てびち!てびち!てびち!!』
41 42 43 44 45 
第10週『あの日、イカスミジューシー』
46 47 48 49 50 
第11週『ポークとたまごと男と女』
51 52 53 54 55 
第12週『古酒(くーす)交差点』
56 57 58 59 60 
第13週『黒砂糖のキッス』
61 62 63 64 65 
第14週『渚の、魚てんぷら』
66 67 68 69 70 
第15週『ウークイの夜』
71 72 73

関連記事
スポンサーサイト



コメント

非公開コメント

トラックバック

連続テレビ小説『ちむどんどん』第74回

内容母・優子(仲間由紀恵)から、亡き父・賢三(大森南朋)との出会いを聞く暢子(黒島結菜)賢秀(竜星涼)良子(川口春奈)歌子(上白石萌歌)。偶然から、優子(優希美青)は、賢三(桜田通)と出会い。。。。敬称略正直なところ。両親のなれそめだとか、そのあとの。。。ことは、どうだっていいのだ。まぁ、内容的には、単純に戦中、戦後のコトなので。特に、目新しいモノも何も無い。知らない人は、“時代”を感じれば...
My profile

Author : みっきー

★管理人:みっきー

★職業:宴会/映像ディレクター(フリーランス)

★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

PR


TB送信について

一部のブログサービス(特に、FC2ブログ)宛に、FC2からトラックバックが届かないケースが発生中です。

ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村  PVアクセスランキング にほんブログ村

楽天市場PR

カテゴリー+月別アーカイブ

 

検索フォーム

PR

FC2カウンター

FC2オンラインカウンター

現在の閲覧者数: