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連続テレビ小説「ちむどんどん」〔全125回〕 (第73回・2022/7/20) 感想

不連続テレビ小説「ちむわじわじー」

NHK総合・連続テレビ小説『ちむどんどん』
公式リンク:WebsiteTwitterInstagram
第73回〔全125回〕第15週『ウークイの夜』の感想。

 
 

 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
 また、本編最終回が 9/30(金)、全125回決定(情報源)です。


優子(仲間由紀恵)は、久しぶりにそろった賢秀(竜星涼)、良子(川口春奈)、暢子(黒島結菜)、歌子(上白石萌歌)の四きょうだいに、自身の過去を話しはじめる。これまで四人には秘められていた亡き父と優子のなれそめなどだ。同じころ、東京のフォンターナでは房子(原田美枝子)が二ツ橋(髙嶋政伸)に、鶴見では三郎(片岡鶴太郎)が田良島(山中崇)に、それぞれにずっと秘めてきた過去の思いを語る。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---


原作:なし
脚本:羽原大介(過去作/マッサン、昭和元禄落語心中、スパイラル~町工場の奇跡~)
脚本協力:新井静流(過去作/羽原大介・作「サイン-法医学者 柚木貴志の事件-」脚本協力)
演出:木村隆文(過去作/ひまわり、梅ちゃん先生、ごちそうさん、なつぞら) 第1,2,3,6,10,14,15
   松園武大(過去作/おひさま、とと姉ちゃん、半分、青い。、エール) 第4,5,7,12
   中野亮平(過去作/花子とアン、マッサン、あさが来た、べっぴんさん) 第8,13
   大野陽平(過去作/Eテレドラマ「あやとり」脚本兼、ここは今から倫理です。) 第9
   田中陽児(過去作/きれいのくに、麒麟がくる 総集編) 第11
音楽:岡部啓一(過去作/真夜中のパン屋さん)
   高田龍一(過去作/ドラマ劇伴無し)
   帆足圭吾(過去作/真夜中のパン屋さん)
主題歌:三浦大知「燦燦」
語り:ジョン・カビラ
制作統括:小林大児(過去作/演出:ちゅらさん4、てっぱん、純と愛、CP:ミス・ジコチュー)
     藤並英樹(過去作/演出:てっぱん、純と愛、CP:第3夜 転・コウ・生)
※敬称略



俳優さんたちの気合は伝わって来たが、スタッフの気合は…

ハイサイ~ 皆さん、管理人の “みっきー” です!

今日の話、我が子が子どもの頃に話していれば、四兄妹はもう少しまともに育っていたような…

では、本題。

恐らく、制作統括や脚本家は今作の企画が上がった時点で、“描きたかった案件” のトップ3位には入る重要なエピソードで、「沖縄本土復帰50周年記念ドラマ」としては “描かざるを得ない案件” だったと思う。

だから、当然、気合を入れた。

まあ、褒めるところがあるとすれば、俳優さんたちは頑張った… というところくらいだろうか。

確かに、俳優さんたちの気合は伝わって来た。

しかし、制作統括の企画力、脚本家の脚本力、演出家の演出力は、ご存知の通り、気合を入れると必ず空回りする。

今回も、グルグルと音を立てて空回りをしているように見えた。

≪主人公の家族の由来≫は、ドラマにとって"なくてならない初期設定"

どこから、切り込んで良いのかわからないが…

両親が子どもたちに秘密しておく、というか、敢えて語る必要もないという親心を描くことは理解できなくもない。

だって、子には言えないものを抱えて育てる親を描くのも “ホームドラマ” だと思うし、表に見えない心情を描くことが “ドラマ” だと思うから。

しかし、どうしても解せないことがある。

それは、今回の “子には言えないもの” が≪主人公の両親のなれそめ≫でなく、≪主人公の家族の由来≫だということ。

だって、≪主人公の家族の由来≫となれば、現・比嘉家の “ルーツ” であり、現・比嘉家の “核心” に繋がるホームドラマに於ける最重要案件であり、ドラマにとっては、なくてならない初期設定なのだ。

要するに、今作の第1話以前のエピソード、いわゆる『ちむどんどん』の「前日譚」、「エピソード0」なのだ。

従って、描かずに終えることはできないし、比嘉家の “ルーツ” で、今作の “コア” なのだから、絶対に描かずには通れない。

だから、今作としては、描いただけマシだと褒めなくていけない(苦笑)

房子が二ツ橋に語り聞かせる必然性がない!

しかし、描かれたのはマシだと思うが、なにかスッキリしない。

それも、そのはずだ。

まず、そもそも、“ドラマ” として視聴者に対して説明する必要はあるが、劇中で母・優子(仲間由紀恵)が子どもたちに話す場面としての映像が必要であるか? という問題だ。

繰り返すが、制作統括や脚本家は、「そうだ! ≪主人公の家族の由来≫を三元中継みたいにやっちゃおう!」と、気合を入れたのだ。

しかし、この “三元中継風” が空回りしてしまったのだ。

最初の空回りは、東京のフォンターナでは房子(原田美枝子)が二ツ橋(髙嶋政伸)にずっと秘めてきた過去の思いを語る場面だ。

房子が二ツ橋に語り聞かせる必然性がない。

いや、以前から書いているように、約9年も暢子と房子は一緒にいるし、その間、沖縄の話もしている。

だったら、なぜ、何でも首を突っ込まないと気が済まない設定になっている暢子が房子に父・賢三(大森南朋)との関係を問い質さないのかわからないのだ。

まあ、ついでにいうと、優子が上京した際、優子が真っ先に房子に挨拶に行かなかったのも解せないが。

それこそ、更についでにいえば、賢三の料理の上で前も、名入りの包丁も良くわからないが…

三郎と田良島のやり取りは、比嘉家のルーツには関係がない

そして、もう一つの空回りが、鶴見で三郎(片岡鶴太郎)が田良島(山中崇)にずっと秘めてきた過去の思いを語る場面だ。

“沖縄” と “戦争” との共通項はあるが、ほぼ≪主人公の家族の由来≫とは無関係だ。

まだ、あの場に、和彦(宮沢氷魚)がいれば、“沖縄” と “戦争” の共通項で和彦と田良島が論争している間に三郎が割り入ってくるとかあっても良さそうだが…

複数のエピソードを同時並行して描く必要なんて無い…

結局、複数のエピソードを描く際に、個々の絡みを複雑にして面白味を出そうとすればするほど、エピソード間の辻褄合わせが不確実になって、結果的に破綻してしまう。

別に、複数のエピソードを同時並行して描く必要なんて無いし…
単純に、順番に描くだけでも、内容が面白ければ、それで成立するのに…

例えば、先日の恋バナ三重奏? 四重奏みたいなやつも…

「愛の仕事」、「和彦の夢」、「愛と和彦の結婚」、「暢子の初恋」、「和彦の暢子への片思いの再燃」、「暢子の房子への憧れ」、「智の猛列プロポーズ」、「賢秀の失恋」を、3週間かけて順番に描けば良かったと思う。

それをやらずに、ほぼ全部同時進行して、週単位で「白紙状態」にしちゃうから、結局、1週間の中でも破綻して繋がらなくなってしまうのだ。

放送中の本編に対して本質的にやれることをやるべき!

もう、遅いとは思うが…

敢えて、複雑にする必要はないと思う。

複雑にすることで、連ドラとして面白くなると思っているのかも知れないが、現実に面白くなっていない。

そのことは、スタッフ自身が、先日放送された「特別編」に手を入れて、「本編」の修正、補強、補完していることからも明らかだ。

ちむどんどん 特別編「前編 シークワーサーの少女」&「後編 別れの沖縄そば」(7月24日再放送)
※放送予定
 【前編 シークワーサーの少女】
  7月24日(日) <土曜深夜> [総合] 午前1時03分~1時48分(再放送)
 【後編 別れの沖縄そば】
  7月24日(日) <土曜深夜> [総合] 午前1時48分~1時33分(再放送)
   ※放送日時は変更になる場合があります


繰り返しすが…

もう、遅いとは思うが。
まだ、撮影が残っているなら、当初の企画段階のプロット(あらすじ、筋書きみたいなもの)に戻って、劇中の年表を作り直すと良いと思う。

そして、その年表を時間軸に従って、箇条書きで徹底的に忠実に描くだけに集中する。

決して、後付けの装飾やネタの盛り込みをやらないこと。

それだけで、シンプルな構造になり、無駄な行ったり来たりもなくなって、マシになると思う。

「#ちむどんどん反省会」の指摘を受けて、小手先でちまちま修正しても、ドラマの本質は変わらないのだから、そんなことに労力を割くより、放送中の本編に対して本質的にやれることをやるべきだと思う。

そして、細かいミスの修正は、本編放送終了後の「総集編」でやれば良いとも思う…

がんばれ、スタッフ&キャスト!

あとがき

≪主人公の家族の由来≫ですから、房子や三郎を絡めずに1回、絡めるのもアリでもう1回、そして≪主人公の家族の由来≫を受け止める四兄妹で1回、ルールを知って新たな道を模索する四兄妹で1回でも良いくらいです。

むしろ、月曜日に暢子が「夏休暇」で「ウークイ」で帰省をして、火曜日に優子が「ウークイだから」と話しだしても良かったと思います。

“ドラマ” の “根幹” を描くのですから、丁寧に確実に伝える必要があると思いますので…


ちむどんどんさしみてぃくぃみそーれー
※「胸がわくわくする気持ちにさせてください」の意味。


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【これまでの感想】

第1週『シークワーサーの少女』
1 2 3 4 5 
第2週『別れの沖縄そば』
6 7 8 9 10 
第3週『悩めるサーターアンダギー』
11 12 13 14 15 
第4週『青春ナポリタン』
16 17 18 19 20 
第5週『フーチャンプルーの涙』
21 2223 24 25 
第6週『はじまりのゴーヤーチャンプルー』
26 27 28 29 30 
第7週『ソーミンチャンプルーvsペペロンチーノ』
31 32 33 34 35 
第8週『再会のマルゲリータ』
36 37 38 39 40 
第9週『てびち!てびち!てびち!!』
41 42 43 44 45 
第10週『あの日、イカスミジューシー』
46 47 48 49 50 
第11週『ポークとたまごと男と女』
51 52 53 54 55 
第12週『古酒(くーす)交差点』
56 57 58 59 60 
第13週『黒砂糖のキッス』
61 62 63 64 65 
第14週『渚の、魚てんぷら』
66 67 68 69 70 
第15週『ウークイの夜』
71 72

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Author : みっきー

★管理人:みっきー

★職業:宴会/映像ディレクター(フリーランス)

★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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