ユニコーンに乗って (第3話・2022/7/19) 感想

TBS系・火曜ドラマ『ユニコーンに乗って』
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第3話『過去に隠された切ない恋』の感想。
小鳥(西島秀俊)の歓迎会で酔い潰れてしまった須崎(杉野遥亮)は、誰かとキスをした記憶に悶々とする。相手は佐奈(永野芽郁)だったかもとあたふたする須崎。しかも佐奈はよそよそしい態度で…。そんな中、とあることから小鳥は、須崎と佐奈が出会った大学に3人で訪れることに。そこで小鳥は、ふたりの間にあった切ない恋の思い出、そしてふたりが“ビジネスパートナー“として起業を決めた過去を知ることに。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
脚本:大北はるか(過去作/グッドドクター、ラジエーションハウス1,2)
演出:青山貴洋(過去作/下町ロケット2、天国と地獄、DCU) 第1,2,3話
棚澤孝義(過去作/半沢直樹2013、死役所、インジビジブル)
泉正英(過去作/病室で念仏…・、TOKYO MER、インジビジブル)
音楽:青木沙也果(過去作/この初恋はフィクションです)
主題歌:DISH//「しわくちゃな雲を抱いて」
恐らく厳しい&辛辣な感想が多いような気がする…
他の感想ブログや巨大掲示板やSNSも読んでいないが、恐らく厳しい&辛辣な感想が多いような気がする…
しかし、ひねくれ者の私は、中々面白くて朝から “二度見” してしまって、感想の投稿が遅れてしまった…
わざわざ第3話で「エピソード0」を描く必要はあるのか?
さて、感想だ。
起業する前のお話だから、いわゆる「前日譚」、「エピソード0」だ。
従って、「なんで今さら?」、「何となくわかってたでしょ? 退屈」、「第1話でやれば良かったのでは?」的な感想が大方だろうとは思う。
まあ、その通りだ。
だって、既に第2話まで進んで「アフター企業」を描いているのだから、敢えて「ビフォー起業」を描く必要はない。
ただ、私は、そうは思わない。
理由は、大きく2つある…
撮影スケジュール的に第1話の前に撮影できなかった可能性
1つ目は、撮影スケジュール的に、第1話の前に撮影できなかった可能性があるってこと。
ほぼ1話分を永野芽郁さんと杉野遥亮さんだけで描くわけだから、昨今のコロナ禍等の事情でスタジオ外ロケが多い場合は、それなりの苦労はあると思う。
まあ、そんなことは視聴者に関係ないし、そもそも感じさせてはいけないとは思うが。
それでも、もしスケジュール調整が難しかったと考えれば、なんとか許容はできる。
チャレンジ精神で、「前日譚」を第3話に持ってきた可能性
もう1つは、スタッフのチャレンジ精神が「エピソード0」を第3話に持ってきた可能性もあるってこと。
私は、こちらを支持したいのだが…
ここからは、あくまでも私は… ってことで。
私が最近の連ドラで、第1話で乾燥の投稿を離脱する理由の殆どが、「第1話での初期設定の説明過剰が見るに堪えない」がある。
第1話で、登場人物や状況設定などの初期設定を説明しなければいけないことは重々承知している。
しかし、特にここ数年の連ドラは、私には過剰と思えるくらいに、提供される情報が多い。
その情報提供の中には、出演者の顔見世なんかも含まれるが。
で、本来、第1話で描いて視聴者の興味関心を惹く重要な要素である「物語」が、初期設定の説明過剰によって軽んじられているケースが多いと感じている。
断言するが、「“説明” は “物語” ではない」のだ。
だから、“物語” をさっさと始めない連ドラは、私は先を見たいとは思わない。
ここで、思うのだ。
「あなたは、もしも今回が第1話だったら、第2話を見たいと思いますか?」
もちろん、第3話を丸々第1話に持って来ても成立しないから、小鳥(西島秀俊)が前職を辞めて、「ドリームポニー」というスタートアップ企業に目をつけるくらいまでが第1話になるはず。
で、もう一度。
「あなたは、もしも、小鳥さんがチラッと出るだけの第1話だったら、第2話を見たいと思いますか?」
とはいえ、「前日譚」も説明と言えば説明だが(苦笑)
初回で小鳥さん&西島さんをほぼ出さないわけにはいかない
連ドラを商業的に成功させるには、第2話は視聴率や注目度がほぼ第1話より下がるから、第1話で上げられるだけ上げておく必要がある。
となると、やはり、小鳥さん役の西島秀俊さんを第1話と第2話で、きちんと見せ場をつくって、がっつり登場させる必要があるのは、異論はないと思う。
でも…
「あなたは、もしも、小鳥さん、西島秀俊さんがチラッと出るだけの第1、2話だったら、第3話を見たいと思いますか?」
そういうことだ。
敢えてネタにせず、「そもそもの話」で描かれてスッキリ…
但し、ここに大きな問題、いや好みの問題と言った方が良いかも知れないハードルが存在する。
それは、第2話まで進んでいる時点で、ここまで「佐奈と須崎の過去」を掘り下げて、改めて描く必要があるのか? だ。
しかし、私は肯定的に見た。
要するに “主人公の恋バナの行方” 的な部分をネタにして、だらだらと引っ張って欲しくないからだ。
二人の過去に “何か” があるのは第2話を見ればわかる。
でも、敢えてネタにしないで、いわゆる「そもそもの話」として、しっかりと提示するのは、私はスッキリと感じたのだ。
むしろ、私の考え方としては、この第3話までが「シーズン1」的な位置づけになったという感じだ。
従って、第4話以降の「シーズン2」も、引き続き楽しめそうだ。
あとがき
私が褒めて終わると気持ちが悪いと思われる読者さまもいると思うので、ちょっとだけ気になったことを。
それは、今回で描かれた「前日譚」の内容が、お世辞にもオリジナリティあふれる内容とは言い難いことです。
いいや、むしろベタ。
ベタを通り越して、予想通り、予定調和と言って良いレベルかも…
そして、「少数人数でのお芝居」のシーンが多いだけに、もっと演出や演技にメリハリがあっても良かったと思います。
第1、2話と同じ今作のメイン監督が演出しているのですから、現在と過去で劇中のテンションに違いがある方が、違和感を覚えてしまいますから…
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