オールドルーキー (第3話・2022/7/17) 感想

TBSテレビ系・日曜劇場『マイファミリー』
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第3話『越えろ! ビッグマウスのマラソンランナー』、ラテ欄『涙のクビ宣言! 選手から逃げるな』の感想。
新町(綾野剛)は、塔子(芳根京子)が入社当時から担当するマラソンのトップランナー・秀島(田中樹)のマネジメントのサブに付く。‘ビッグマウス’の秀島は「世界記録での優勝が目標」だと公言する一方で、過酷なトレーニングで自らを追い込んでいた。だが、満を持して臨んだレースで惨敗。厳しい批判にさらされた秀島は、担当を塔子から新町に変えるよう要求する。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
脚本:福田靖(過去作/ガリレオ、DOCTORS全シリーズ、未来への10カウント)
演出:石井康晴(過去作/花より男子シリーズ、逃げ恥、ドラゴン桜2、ファイトソング) 第1,2,3話
音楽:木村秀彬(過去作/小さな巨人、ブラックペアン、グランメゾン東京、ドラゴン桜2、DCU)
主題歌:King Gnu「雨燦々」
サッカー監修:大久保嘉人(元日本代表プロサッカー選手)
編成:東仲恵吾(過去作/最愛、インジビジブル)
高橋秀光(過去作/ノーサイドゲーム、TOKYO MER)
"気になったこと"を今後改善して欲しいと願って書いてみる
これから書く “気になったこと” が不満なら、見なけちゃいいわけで(苦笑)
だから、あくまでも “気になったこと” として是非とも今後で改善して欲しいと願って書くが…
大きな期待をしなければ、大きな不満もない
やはり、「スポーツマネージメント」をネタに連ドラを構築するには、ネタも発想力も風前の灯火ということか?
なんとなく、全体を “ふわ~っ” とした「元アスリートが、現役アスリートを支えるドラマ」として捉えるなら、そんなに悪くないし、むしろ大した工夫も感じないベタな展開だ。
特に、シナハン(シナリオ・ハンティング=台本を書くための取材)をしなくても、脳内で想像・構築・構成できる程度のエピソードだ。
だから、大きな期待をしなければ、大きな不満もない。これは、その通りだ。
序盤で結末のために"見逃し"を描いて"当然の結末"を描くのは本末転倒…
しかし、連ドラのモチーフとして「スポーツマネージメント」が新しいと思って期待をした私にとっては、少々どころか相当に物足りない。
そもそも、マラソンのトップランナー・秀島(田中樹)の冒頭のマラソン大会での敗因はレースとレースの間隔が詰め込み過ぎだったわけで。
それこそ秀島のことを誰よりも “好き” な塔子(芳根京子)が最初に指摘んだことでは?
もちろん “ドラマ” だから、塔子が “見逃す” ことがないと始まらないが、序盤で結末のために “見逃し” を描いておいて、後半で “本音” を描いても、本末転倒というか…
自信喪失した"現役"を"元"が励ます《ほぼスポ根モノ》?
それに、これ、「スポーツマネージメントを描くドラマ」だという先入観で見ているから何となく納得できる話になっているが。
先入観を取り除けば、自信喪失した現役アスリートを元アスリートが励ます “ほぼスポ根モノ” になっているような。
難しいのを百も承知で書くが、もっと「スポーツマネージメント」という仕事を深掘りした骨格のドラマをつくって欲しい。
新町の"公私の私"の場面の入る場所が話の腰を折っている!
では、ここからは “連ドラ” として “気になったこと” を2つほど…
1つは、主人公・新町(綾野剛)の “家族の描写” と “家のシーン” と “新町のランニング・シーン”) だ。
妻が家計が火の車になりかけているのに通帳を見せるとか、ママ友とのやり取りとか、インスタフォロワーの話とか。
今後の展開のために必要なのか知らないが、やたらとインサート(挿入)される新町のランニング姿とか。
まあ、第1話、第2話よりは「主人公の公私」を描く描写として、ある程度は必要なのは認める。
しかし、私が気になるのは、インサートする場所なのだ。
挿入する場所が、ほぼ全部が話の腰を折っているってこと。
「さあ、新町がこれからどうなる!?」という場面の直後に、ほぼ必ず “家” や “家族” や “ランニング” が入るのだ。
確かに、小休止の意味はわかるし、「一方の私生活では…」とやりたいのもわかる。
しかし、民放ドラマには “CM” がある。そこで、否応なしに流れは途切れる。 だから、せめて本編では上手く “繋がり” を阻害しないように、メリハリをつけるべき)だと思うのだ。
社長秘書かほりが神出鬼没する理由に社長を絡めた方が良い
2つ目は、社長秘書・真崎かほり(岡崎紗絵)の使い方の是非だ。
もちろん、私は修正すべきだと思うが。
それは、オトナの事情があるにせよ、いくらなんでも、かほりが神出鬼没すぎ!(苦笑)
社長秘書が、現場担当の社員たちと同じスペースのデスクで仕事をしている設定だから… という事情もあるにはあるが。
別に、出番が多かろうと、神出鬼没だろうと、次の一点だけ容認できれば、気にならないのだ。
それは、社長秘書なのだから、かほりが塔子たちに接近する理由が、「社長・高柳(反町隆史)の指示」であるとか、「社長のためを思っての気遣い」であるとか、行動原理(行動の根源的な動機)を “社長に関わること” にして欲しいのだ。
それがないから、他の社員役がやるべきことを、“敢えて” かほりに割り当てて脚本を書いているように見えてしまう。
やはり、社長秘書役なのだから、社長の意図をくんで… という部分を描いてこそ、他の社員役との差別化が図れ、それがスポーツマネジメント会社「ビクトリー」のチームワークの描写になり…
それもまた高柳社長の “組織マネジメント力” の描写に繋がって、「スポーツマネージメント」をネタにした連ドラとして更に昇華すると思うのだが…
あとがき
どんな結末を準備しているのかわからないので、どれだけ「主人公の復活劇のようなパート」が必要なのかわかりませんが。
新町が「元プロアスリート」で「必死に頑張ってる」のを視聴者に常に提示しておく描写としては悪くないです。
でも、「いつか現役に戻りたい…」を描き続ければ続ける程、今の本業が腰かけにしか見えません…
個人的には、「娘のサッカーの練習相手になりたい…」からランニングを欠かせないくらいにしておいた方が、無難だと思います。
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