連続テレビ小説「ちむどんどん」〔全120回〕 (第65回・2022/7/8) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『ちむどんどん』
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第65回〔全120回〕/第13週『黒砂糖のキッス』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
愛(飯豊まりえ)は、新聞記者として大きな特集記事を書くチャンスをつかむ。念願のファッションについての企画記事だ。だが愛は、上司を納得させられる企画書を上手(うま)く作れずに苦しんでいた。追い詰められた愛は、暢子(黒島結菜)、和彦(宮沢氷魚)、智(前田公輝)に協力をお願いする。それぞれに複雑な思いを秘めたまま、四人は一晩、力を合わせて企画を考えることに…。そして四人の関係に大きな変化が…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
脚本:羽原大介(過去作/マッサン、昭和元禄落語心中、スパイラル~町工場の奇跡~)
脚本協力:新井静流(過去作/舞台「未来記の番人」)
演出:木村隆文(過去作/ひまわり、梅ちゃん先生、ごちそうさん、なつぞら) 第1,2,3,6,10週
松園武大(過去作/おひさま、とと姉ちゃん、半分、青い。、エール) 第4,5,7,12週
中野亮平(過去作/花子とアン、マッサン、あさが来た、べっぴんさん) 第8,13週
大野陽平(過去作/Eテレドラマ「あやとり」脚本兼、ここは今から倫理です。) 第9週
田中陽児(過去作/きれいのくに、麒麟がくる 総集編) 第11週
音楽:岡部啓一(過去作/真夜中のパン屋さん)
高田龍一(過去作/ドラマ劇伴無し)
帆足圭吾(過去作/真夜中のパン屋さん)
主題歌:三浦大知「燦燦」
語り:ジョン・カビラ
制作統括:小林大児(過去作/演出:ちゅらさん4、てっぱん、純と愛、CP:ミス・ジコチュー)
藤並英樹(過去作/演出:てっぱん、純と愛、CP:第3夜 転・コウ・生)
※敬称略
「二兎追うものは一兎も得ず」とは良く言ったもの
え~~~~~と。「愛のお仕事ドラマ」と「歌子のMV」…
その上、展開と描写が雑過ぎて、愛の言動のすべてが “ホラー” で、「愛憎サスペンス」にしか見えないのですが…
ハイサイ~ 皆さん、管理人の “みっきー” です!
「二兎追うものは一兎も得ず」とは良く言ったものだ。
これまで脇役の脇役でしかなかった愛(飯豊まりえ)で1週間を構築しようと、無理して「愛と和彦の結婚エピソード」と「愛のお仕事エピソード」を絡めて一気にまとめようとするから、破綻するのだ。
よくあるネタ「結婚 or 仕事?」の盛り込み方が下手すぎる
これ、私の考えで、今週の構成が間違っていると思うのは…
現実社会や、ドラマのネタで、よくあるような「結婚 or 仕事?」を、愛自身と、愛から和彦(宮沢氷魚)に迫るエピソードにしてしまったことだと思う。
良く考えればわかるが、基本的に「結婚 or 仕事?」は、≪自分だけ≫か≪相手だけ≫を描くのが普通なのだ。
要するに、結婚間近になった自分が「結婚 or 仕事?」に迷うか、煮え切らない相手に対して「結婚 or 仕事?」を迫るか、ほほ2択、一方だけ描くのだ。
それは、結婚する2人同時にやってしまうと、わかり難いし、そもそも2人の結婚する意志が揺らいで見えてしまうから。やる時は、一方は結婚したいのに… なのだ。
しかし、今作は愛と和彦の両者同時にやっちゃった。
その結果、見ての通りの意味不明さだ。
暢子、和彦、智の子ども時代と今が"ほぼ繋がっていない"のに
その上、出来なきゃやらなきゃいいのに、暢子(黒島結菜)の初恋エピソードも絡めて来た。
これは、和彦が結婚を迷う理由としては、描くのは普通だが、そこへ智(前田公輝)の暢子への強力なプロポーズを盛り込んだから、収拾がつかなくなった。
なぜなら、愛は最近登場したキャラだから無視するとして、暢子、和彦、智については子ども時代から描かれているのに、子ども時代と今が “ほぼ繋がっていない” から、「なぜ、そうなっちゃうの?」が払拭できないのだ。
今作の感想では、繰り返しになるが、“連ドラ” なのに “連続性” を無視して、1週間単位で “白紙状態” にしては、「騒動至上主義」で騒動ばかりを描くから、肝心の人間描写が疎かになり、こうやってボロボロと崩壊するのだと思う。
後半の"海辺"の場面に、"賢秀"を加えたら良かったと思う…
例えば、“連ドラ” なのに “連続性” を無視することは、後半での海辺でのシーンにも感じることだ。
私なら、ここでこそ、賢秀(竜星涼)を登場させるべきだったと思う。
仕事が一段落した時に、いつものように突然に賢秀が現れて、「海、いいねえ。智、車出せ! 海りか!(行こう)」みたいに。
賢秀は “クズ” な場面が多いが、時々 “まとも” な時がある。
例えば、暢子の高校の料理部対決で応援する時や、良子(川口春奈)と石川(山田裕貴)の結婚の時など。妹の窮地では、意外と “まとも” に動くのだ。
だから、今回だって、賢秀が合流すれば良かったと思う。
それこそ、子ども時代は、賢秀と暢子と和彦は海辺で仲良くなったわけだし。賢秀は暢子は当然、和彦も智も知っている。
だから、今回も、沖縄と繋がっている “海” で遊ぶことで、ニーニーが年下の子たちをまとめる。そして、それが “成長” を間接的に描くことにもなる。
そう、それこそ、こういうのを “回収” というのだ(困)
この程度の “プチ回収” すら、やらない、やれないのが今作ってことだ。
なぜ今になって和彦が愛に仕事へのアドバイスをしたのか?
さて、今回で最も良くわからなかったこと。
それは、なぜ、今になって、和彦が愛に仕事へのアドバイスをしたのか? ってこと。
そもそも、和彦と愛は恋人同士だ。
二人で会う約束もする間柄(当然だが)だ。
そして、同じビル内の新聞社の文芸部で働く職場仲間だ。
だとしたら、いくらでもアドバイスをする機会はあったはずなのだ。
社外の沖縄料理居酒屋「あまゆ」で待ち合わせする関係なのに?
それこそ、退社時刻を合わせて、どこかでアドバイスしても良さそうだが。
まさか、暢子のことが気になっていて、愛のことは眼中になかった?
このような人間関係の描写が雑だから、辻褄が合わないのだ。
それこそ、「あまゆ」で和彦が愛にアドバイスをしている状況が膨らんで、暢子と智が加わるだけでも、違和感は払拭できるのに…
あとがき
昨日、下記のネットニュースを見つけました。
応援はしたいけど…『ちむどんどん』現場で生じる不協和音 | FRIDAYデジタル
未だに、NHK主導の必死な「アゲ記事」が氾濫しまくっていますが。読者を掴むという意味で、このような記事も出始めましたね。
やはり、面白くないものを、面白いと書くのは難しいですよ(笑)
ってわけで、今後は「アゲ記事」を読む時は、ライターさんの必死さを感じると面白いかも知れません…
ちむどんどんさしみてぃくぃみそーれー
※「胸がわくわくする気持ちにさせてください」の意味。
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【これまでの感想】
第1週『シークワーサーの少女』
1 2 3 4 5 土
第2週『別れの沖縄そば』
6 7 8 9 10 土
第3週『悩めるサーターアンダギー』
11 12 13 14 15 土
第4週『青春ナポリタン』
16 17 18 19 20 土
第5週『フーチャンプルーの涙』
21 22> 23 24 25 土
第6週『はじまりのゴーヤーチャンプルー』
26 27 28 29 30 土
第7週『ソーミンチャンプルーvsペペロンチーノ』
31 32 33 34 35 土
第8週『再会のマルゲリータ』
36 37 38 39 40 土
第9週『てびち!てびち!てびち!!』
41 42 43 44 45 土
第10週『あの日、イカスミジューシー』
46 47 48 49 50 土
第11週『ポークとたまごと男と女』
51 52 53 54 55 土
第12週『古酒(くーす)交差点』
56 57 58 59 60 土
第13週『黒砂糖のキッス』
61 62 63 64
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