六本木クラス (第1話/初回10分拡大・2022/7/7) 感想

テレビ朝日系・木曜ドラマ『六本木クラス』
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第1話/初回10分拡大の感想。
2006年。「信念を持って生きろ」と教える父・信二(光石研)と2人で暮らす新(竹内涼真)は、警察官になることを夢見ていた。信二の本社栄転に伴い転校した高校で、信二が懇意にする児童養護施設で暮らす優香(新木優子)と隣の席になった新は、教室で同級生の桐野(矢本悠馬)が龍河(早乙女太一)からいじめられているのを目撃。優香の制止を振り切って龍河を殴ってしまうが、龍河は信二が勤める巨大飲食産業の会長・茂(香川照之)の長男だった。やがて新に退学処分が告げられる中、茂は土下座をすれば許すと言い放つ。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:漫画/チョン・グァンジン「六本木クラス~信念を貫いた一発逆転物語~」br />
韓国ドラマ/チョン・グァンジン(脚本)/キム・ソンユン(演出)「梨泰院クラス」
脚本:徳尾浩司(過去作/ミス・ジコチュー、私の家政夫ナギサさん、恋はDeepに)
演出:田村直己(過去作/ドクター-X 1,2,3,4,5,6,7) 第1話
樹下直美(過去作/未解決の女シリーズ、緊急取調室4)
音楽:髙見優(過去作/義母と娘のブルース、天国と地獄、持続可能な恋)
主題歌: [Alexandros]「Baby's Alright」
期待度が星★1つの今作の感想を投稿するとは思わなかった
恐らく、この感想を読んで下さっている読者さまの多くが、「えっ? みっきーさん今作の感想を書いたの!?」と思われたのでは? 私も同感だ(笑)
私自身、期待度が星★1つの今作の感想を投稿するとは思わなかったから。
しかし、前期は何の感想も投稿しないで “放置” した連ドラが多かったから、今期は備忘録を兼ねて、出来るだけ第1回を見た作品は、感想を書こうと思う。
第1話で離脱する「4つの理由」を備忘録として書いてみる
で、結論からいうと、お察しの通り、第1話で離脱する。
そんな離脱の理由を述べたところで、どうにもならないが、とにかく備忘録と、私のドラマに対するスタンス(向き合い方)を書いてみる。
【理由1】この程度なら"オリジナル"で頑張って欲しかった
1つ目の理由。これが、一番大きな理由だ。それは、この程度の内容なら、オリジナル脚本で頑張って欲しい! という、日本のドラマ業界への不満と要望だ。期待感と言ってもいい。
「この程度」と言っては、語弊があるかも知れないが。若い人やドラマを見ない人、人気作品しか見ない人はご存じないかも知れない。
しかし、昭和の時代から、この手の「復讐劇」を基本にした連ドラは、たくさんあったのだ。そして、つくっては消えて来たのだ。
例えば、昭和なら『赤いシリーズ』に代表される大映テレビ作品や、『必殺仕事人シリーズ』だってそうだ。最近だって『銭の戦争シリーズ』や『半沢直樹シリーズ』も同類だ。
ほら、結局 “シリーズ化” するのだ。人は「復讐劇」が好きなのだ。だから、つくり手も安直に大量生産しても、そこそこビジネスとして成立する。そして、少しすると飽きられて、また復活する。もう、そういうのに、ちょっと飽きてきてしまったのだ。
だから、同じ「復讐劇」をやるにしても、チャレンジ精神を出してオリジナル脚本で勝負して欲しかった。
従って、安直な大量生産に対するアンチテーゼ(反論)の意味で見ない。
【理由2】敢えて "復讐" をドラマで見たくない!
2つ目の理由は、個人的な思いとして、今、敢えて “復讐” をドラマで見たくないってこと。
いや、以前は、劇中の “復讐” を楽しく見ていたのだ。しかし、コロナ禍になり私の人生観から “競争第一主義” 的な部分が薄まったこと。
そして、相手のことを考えない相手に対する “復讐” は “自己満足” で終わりかねないということを知ってしまったこと。
この2つの気持ちが、敢えて “復讐” をドラマで見たくないと思ってしまったのだ。
【理由3】原作を知らないのに "既視感" があり過ぎる!
3つ目の理由は、原作を知らないのに “既視感” があり過ぎるってこと。
私は原作を見聞きしていない。だから、直接的に比較しているわけでも無い。しかし、なぜか “既視感” が漂う。
多分、その理由は、「復讐劇」という古典的なフォーマット(形式)に新鮮味を感じないからだろう。
「きっと、ああなって、こうなって…」って読めちゃう。そこが復讐劇の定型的な面白さではあるが。
やはり、つくるならオリジナル脚本で… という部分に帰着してしまうのだ。
【理由4】単純に "ドラマ" として面白くない
4つ目、最後の理由は、単純に “ドラマ” として面白くないから。
とにかく、「きっと、ああなって、こうなって…」って読めてしまうのに、ストーリー展開が遅い。
先が読めて、その通りに復讐していくから面白いのに、展開が遅いからちょっとイライラしてしまった。
その上で、メリハリ不足。焼き肉弁当を頼んだら、白いご飯じゃなくて、ケチャップライスだった… みたいな(笑)
要するに、ご飯もおかずも全部 “味が濃い” のだ。白いご飯で口をさっぱりさせて、個々のおかずを楽しみたいのに、それができない。
更に、焼き肉弁当を買ったのに、肝心な焼き肉がたくさんのおかずに隠れて見つからない… みたいな感じだ。
結局、何を主軸に描きたいのかがわかり難かった。まあ、復讐劇をベースにした「アオハル群像劇」とでも例えようか。
もちろん、第1話だから、第2話以降、展開が広がるはずだ。
しかし、第1話があの着地点では、流石に先を見たいとは思わなかった。いや、正確には飽きてしまったのだ。
折角、学生服を着せたのなら、思い切って “青春ドラマ” の部分を強めて、メリハリをつけても良かったと思う。
あとがき
「韓国ドラマ」ファンは多いですから、それなりの視聴率は取れると思います。ただ、何度も言いますが、オリジナル脚本で勝負して欲しかったです。
それと、演者さんたちの美衣粧(メイクや衣装)を、わざわざ原作ドラマに寄せる必要ってあります? 契約や大人の事情があるなら、しょうがないですが…
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