連続テレビ小説「ちむどんどん」〔全120回〕 (第63回・2022/7/6) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『ちむどんどん』
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第63回〔全120回〕/第13週『黒砂糖のキッス』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
暢子(黒島結菜)は愛(飯豊まりえ)とも話して、料理に改めて専念することを宣言。和彦(宮沢氷魚)への思いを断ち切る決意をしていた。だがそんな矢先、あまゆで和彦と暢子は二人で時間を過ごすことになってしまい…。一方、沖縄やんばるでは、教師としての壁にぶつかっている良子(川口春奈)が、久しぶりに別居中の夫・石川(山田裕貴)の元を訪ねる。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
脚本:羽原大介(過去作/マッサン、昭和元禄落語心中、スパイラル~町工場の奇跡~)
脚本協力:新井静流(過去作/舞台「未来記の番人」)
演出:木村隆文(過去作/ひまわり、梅ちゃん先生、ごちそうさん、なつぞら) 第1,2,3,6,10週
松園武大(過去作/おひさま、とと姉ちゃん、半分、青い。、エール) 第4,5,7,12週
中野亮平(過去作/花子とアン、マッサン、あさが来た、べっぴんさん) 第8,13週
大野陽平(過去作/Eテレドラマ「あやとり」脚本兼、ここは今から倫理です。) 第9週
田中陽児(過去作/きれいのくに、麒麟がくる 総集編) 第11週
音楽:岡部啓一(過去作/真夜中のパン屋さん)
高田龍一(過去作/ドラマ劇伴無し)
帆足圭吾(過去作/真夜中のパン屋さん)
主題歌:三浦大知「燦燦」
語り:ジョン・カビラ
制作統括:小林大児(過去作/演出:ちゅらさん4、てっぱん、純と愛、CP:ミス・ジコチュー)
藤並英樹(過去作/演出:てっぱん、純と愛、CP:第3夜 転・コウ・生)
※敬称略
今回は添削指導するのではなく、ドラマから教わってみよう
ハイサイ~ 皆さん、管理人の “みっきー” です!
主題歌明けに、石川博夫(山田裕貴)が、「上から目線でなく、子どもたちから教わる」と言っていたから、今回は、添削指導するのではなく、ドラマから教わってみようと思う(笑)
で、頑張って、合計3回見直したのだが、私の理解力不足で、15分間で何を言いたいのか、さっぱり伝わって来なかった。
そこでで、自分なりに、よ~くドラマから教わってみた。
「話のすり替え」が多すぎるから、何も伝わって来ない!
なぜ、水曜日が何を伝えたいのかわからないのか?
まず、先週から引き継ぎ案件の “和彦と愛の結婚話” は、愛(飯豊まりえ)の仕事への “夢” だか “未練” だか良くわからないネタを盛り込んで、視聴者の興味を “結婚ネタ” から “仕事での夢” へとすり替えた。
それも、愛と和彦(宮沢氷魚)を同時にすり替えた。これで、視聴者の前方から “和彦と愛の結婚話” をどけたと思っているつもりなのだ。
そして、話が “仕事の夢” にすり替えた時点で、「フォンターナ」に “騒動” をつくって暢子(黒島結菜)も、愛と和彦に合流させた。
で、合流した暢子を、そのまま放置すれば良いものを、今度は房子(原田美枝子)の活躍を見たのをきっかけに、“暢子の夢” へと強引に広げた。というか、ほぼ “すり替え” た。
ここまででも、かなり合流車線から強引に合流してきているのに、この脚本家はあろうことか、合流した上で、次々と無茶な割り込み運転をしているのだ。
例えがわかり難いと思うが、これくらい比喩しないと、馬鹿馬鹿しくて書いていられないから、お許しいただきたい…
暢子、和彦、愛の3人だけで、4つの案件を掛け持ちしてる…
そもそも、走行車線を走っていたのは “和彦と愛の結婚話” なのだ。
しかし、追い越し車線に車線変更した途端に、車両変更までしちゃって “愛の諸々のこと” にすり替わった。
そのまま追い越し車線をぶっ飛ばしてゴールすれば良いものを、今度は隣の走行車線を走っていた、≪交通事故多発者≫として名高い「フォンターナ」が騒動を起こして、追い越し車線に割り込んで来て、“愛の諸々のこと” と “暢子の仕事” が抜きつ抜かれつ状態へ。ここまでが、前回。
そして、今回は、“愛の諸々のこと” が “暢子の仕事” に追い抜かれて、走行車線を遥か後ろから追従して来た “和彦の夢” と合体して、巨大トレーラー “暢子の初恋” になって、猛走行中ってことだ。
わかります?(笑)
簡潔に言うと(早く言え!)
暢子、和彦、愛、この3人だけで、 “和彦と愛の結婚話”、“愛の諸々のこと”、“暢子の仕事”、そして “暢子の初恋” と、4つの案件を掛け持ちしているのだ。
そして、今回の後半で、“和彦の夢” まで合体した。
今回では、幼少期の回想シーンを盛り込んで、必死に子ども時代と今をつなげようとの努力は見える。
しかし、いつも書いているように、今作は、基本的に、1週間単位で “白紙状態” にするのがお約束。
だから、本来は、「ああ、あのシーンね」、「なるほど…」となるのだが、今作に於いては、「だから何?」、「今さら?」にしかならないのだ。
実は、力業で「3人で、ネタ5つ」をやっている(驚)
ここまで、力業で「3人で、ネタ5つ」をやっていることは、流石に脚本家も演出家も気付いているはずだ。
では、なぜ、力業で「3人で、ネタ5つ」をやっている状態に、今回、石川と良子(川口春奈)のネタを盛り込んで来たのか? よ~くドラマから教わってみた。
すると、恐ろしいことが想像できてしまった。
そもそも、良子というキャラクターには “女だから” とか “女のくせに” の要素がある。
そして、石川と良子は、当初は勉強仲間であったが、教師としての関係は今回で強調していたように “タテの関係” もある。そう、“先輩後輩関係” や “師弟関係” に類似した関わりだ。
そう考えると、石川と良子を、房子と暢子、田良島(山中崇)と愛、田良島と和彦、父・史彦(戸次重幸)と和彦の4つの師弟関係と同類に位置させて、同時に描いているという、恐ろしい想像ができてしまうのだ。
きっと、同時に描くことで、“重ねて” 描いている魂胆、いや、改め、お心積もりなのだ。
もちろん、皆さんが感じておられるように、ここまで毎週 “白紙状態” を続けているから、お天道様にでも透かして見ないと、微々たる “重なり” なんて、これっぽちも伝わって来ないが(失笑)
なぜ、今回のラストシーンに智を参加させなかったのか?
長くなってしまったので、まとめよう。
今回も不可解な部分が多かったが、私が一番気になったのは…
なぜ、力業で「3人で、ネタ5つ」をやったついでに、智(前田公輝)は参加させなかったのか?
月曜日に、「あさってから沖縄やんばるに行く」と言っていたが。そんなの、脚本家の一存で、どうにでもなるわけで。
今回の最後の展開があるなら、智が目撃するのも悪くないと思うが。まあ、これも、大人の事情で、出番をつくれないのかも知れないが。
それでも、調整して盛り込んだ方が、“和彦と愛の結婚話” と “暢子の初恋” の2つに重心が絞り込まれるから、話が広がり過ぎないで良いと思うが…
「四兄妹を同時並行に描く作戦」が弱いとボロが露呈する(困)
それと、今週は「四兄妹を同時並行に描く作戦」が弱い。
普段は、先の作戦が行われているから、良い意味で “ボロが隠れる” のだ。
しかし、今週のように、暢子と良子だけになった途端に、ボロが露呈してしまう。
これ、もしかして、「四兄妹を同時並行に描く作戦」で、話があちらこちらに飛ぶから、まだましに見えているのかも?(苦笑)
あとがき(その1)
個人的な不満というか、不快な部分はですね。
沖縄戦線と戦没者遺骨収集、エイサー(旧盆の最終日(旧暦7月15日)に行われる祖先をあの世へ送り出す念仏踊り)を重ねて描く日に、興味のない主人公の恋バナを重ねるだけでも不満です。
なのに、更にラストの2人が至近距離で見つめ合うシーンも盛り込むのは、沖縄にとってマイナスイメージでは?
あとがき(その2)
ここまでやってしまうと、主人公の好感度を上げるのは至難の技でしょうね。
せめて、脇役はイライラさせるキャラでも、主人公だけでも、ちみわじわじーさせないようなキャラに描くだけでも、自然と爆上がりするように思うのですが…
ちむどんどんさしみてぃくぃみそーれー
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【これまでの感想】
第1週『シークワーサーの少女』
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第2週『別れの沖縄そば』
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第3週『悩めるサーターアンダギー』
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第4週『青春ナポリタン』
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第5週『フーチャンプルーの涙』
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第6週『はじまりのゴーヤーチャンプルー』
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第7週『ソーミンチャンプルーvsペペロンチーノ』
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