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ユニコーンに乗って (第1話/初回15分拡大スペシャル・2022/7/5) 感想

ユニコーンに乗って

TBS系・火曜ドラマ『ユニコーンに乗って』
公式リンク:WebsiteTwitterInstagram

第1話/初回15分拡大スペシャル『大人の青春が始まる!』の感想。



佐奈(永野芽郁)は、教育系スタートアップ企業「ドリームポニー」のCEO。高卒ながら独学で立ち上げた会社を、評価額10億ドル以上で設立10年以内の非上場ベンチャー「ユニコーン企業」に成長させることを目指しているが、現在は売り上げ、技術共に行き詰まっている。ある日、共同創設者の須崎(杉野遥亮)が佐奈に即戦力となる人員の補充を提案。採用面接を開くと、即戦力とは言い難い中年のサラリーマン・小鳥(西島秀俊)がやって来た。佐奈はドリームポニーが掲げる理念に共感していると訴える小鳥に興味を抱く。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---


原作:なし
脚本:大北はるか(過去作/グッドドクター、ラジエーションハウス1,2)
演出:青山貴洋(過去作/下町ロケット2、天国と地獄、DCU) 1
   棚澤孝義(過去作/半沢直樹2013、死役所、インジビジブル)
   泉正英(過去作/病室で念仏…・、TOKYO MER、インジビジブル)
音楽:青木沙也果(過去作/この初恋はフィクションです)
主題歌:DISH//「しわくちゃな雲を抱いて」

内容を"キラキラ"させたいのは理解するが、映像まで…

何としてでも “キラキラ” させたいという演出意図だろうが…

冒頭から下図のようなハレーション(光線が強すぎたために、被写体の周辺が白くぼやけて不鮮明になること)が必要以上に多用されており、目がくらんでしまった。

ハレーション(光線が強すぎたために、被写体の周辺が白くぼやけて不鮮明になること)

あんなに “キラキラ” させる必要があるのだろうか?

まあ、そんな視覚的効果だけでも、今作の視聴ターゲットには、48歳の中年のサラリーマン・小鳥(西島秀俊)よりも年上のオジサン世代は門前払いを食らった気持ちだ。

おっと、こういう ひがみ根性や若者向けを取り入れないからダメなのか…(苦笑)

3つのドラマの要素を盛り込んだ、相当に欲張りな企画

気を取り直して… と。

“ドラマ” としての基本構造は≪お仕事ドラマ≫のようだ。

そこに、まだまだ学生役もできちゃう俳優・永野芽郁さんと杉野遥亮さんと坂東龍汰さん(前期放送のドラマ『未来への10カウント』で高校2年生役)設置しているから≪青春ドラマ≫の一面もある。

更に、中年役に主役級の西島秀俊さんを登場させているから≪夢を諦めない中年の脱会社員の第二の青春ドラマ≫の盛り込むつもりだろう。

個人的には、≪お仕事ドラマ≫と≪青春ドラマ≫と≪第二の青春ドラマ≫の三つの要素でも、相当欲張りな企画に見える。

但し、基本は “仕事” を描かなければ成立しないから、なんとかブレずに進みそうな気はする。

『火曜ドラマ』枠で放送された"4作品"が、頭に浮かぶ…

とは言え、小鳥さんと佐奈(永野芽郁)のやり取りは、『私の家政夫ナギサさん』(2020年)…

大手通信会社「サイバーモバイル」の新CEO・羽田早智(広末涼子)のくだりは、『オー!マイ・ボス!恋は別冊で』(2021年)の “似た匂い” を感じてしまった。

更に、このTBSの『火曜ドラマ』は、ほぼ確実に胸キュンラブコメを推してくる放送枠だから、劇中で「社内恋愛禁止」を提示するくらいだから、きっと全面的では無くても盛り込むだろう。

そうなると、当時、“じれキュン” と呼ばれた焦らす恋バナを盛り込んだ、『おカネの切れ目が恋のはじまり』 (2020年)の雰囲気に近くなるかもしれない…

"オリジナル脚本"なのに、ちっとも新鮮さ"が感じられない!

なぜ、このような過去の似た作品が、多く頭に浮かんでしまうのかと言うと…

折角の “オリジナル脚本” なのに、ちっとも “新鮮さ” が感じられないからだ。

いや、ドラマの要素としては、私は今頃? と思うが、一応イマドキ要素として、「生涯学習」や「アプリ」を盛り込んではいる。

俳優陣も、永野芽郁さんと広末涼子さんは映画『ミックス。』(2017年)で、坂東龍汰さんと西島秀俊さんはドラマ『真犯人フラグ』(2021~2022年)で共演済みだから、年齢層は違えど息は合っているはず。

まあ、他の共演者も好みあるだろうが、良い意味では硬軟&新旧取り揃えて、バランスは悪くない。

でも、今一つ “新鮮さ” が感じられない。

【新鮮味がない理由1】主人公の魅了が伝わって来ない!

その理由は簡単で。

主人公の魅力が、今一つ伝わって来ないのだ。

あの手この手で〔設定〕を描いているのは理解する。しかし、それらは、第1話だからこその視聴者にとって必須な〔初期設定〕の “説明” で終わってしまっているのだ。

劇中の登場人物たちが、主人公の魅力に心を動かされる場面が描かれれば描かれる程、テレビの中と外に温度差が生まれてしまうのだ。

せめて、主人公が目指すものを、それこそ大学生が思い付くような次元を超えた提案にしてもらわないと、作品に視聴者を惹き込むのは難しいと思う。

【新鮮味がない理由2】どんな会社なのかが伝わって来ない!

もう一つの理由は、教育系スタートアップ企業「ドリームポニー」が、どんな会社なのか、全体像も、規模も、現状も、仕事内容もわかり難いまま、突き進んでいることだ。

まあ、補足説明が大量だから、好意的に脳内補完はできるが。例えば、急に社員がたくさん登場したり、CEOが相手に連絡もせずに遅刻したり。

やはり、大前提が≪お仕事ドラマ≫であるなら、まずはその中心的舞台である “会社” の〔初期設定〕こそ、しっかりと提示して見せないと、土台や基礎が不明瞭の上に、まともな住宅は立たないわけで…

もっと、メリハリをつけた脚本と演出が必要だと思う…

このように書いてはいるが、全体的には悪くないと思っている。

ただ、あちこち詰めが甘いというか、雑というか、曖昧過ぎる。

もっと、具体的に描くべき部分は具体的に、曖昧で良い所はバッサリ削除するくらいで、ちょうど良いと思う。

それでなくても、CEOの佐奈(永野芽郁)CTOの須崎(杉野遥亮)の “恋バナ” を意図的に曖昧に描いているのだから、メリハリはキッチリつけないと意味がないと思う。

あとがき(その1)

私が “ヒロスエファン” なのをご存知の方は、意外に低評価で驚いたかも?

でも、今回の広末涼子さんが演じる “カリスマCEO” 役は、近年で演じた役で一番似合っていないし、冷静に見て無理があると思います。

あとがき(その2)

これ、大人の事情があるから難しいかも知れませんが。
いっそ、西島さんの演技力と存在感におんぶにだっこで、≪夢を諦めない中年の脱会社員の第二の青春ドラマ≫を中心に立て直した方が良いように思います。

個性的なおじさんに放浪されつつ、いろいろ学習していく若者たち、それを見て再燃するおじさん… みたいな。

いずれにしても、この “枠” とは最近相性が良くないので、次回まで様子見します。第1話で離脱しないだけ、ちょっとは期待しているつもりです…

 

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★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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