明日、私は誰かのカノジョ (第12話/最終回・2022/6/28 TBS 25:28) 感想

MBS制作&TBS系・ドラマイズム『明日、私は誰かのカノジョ』
公式リンク:Website、Twitter、Instagram
第12話/最終回の感想。
なお、原作の漫画・をのひなお『明日、私は誰かのカノジョ』は、既刊10巻(2022年4月19日現在)を既読。
壮太(楽駆)は雪(吉川愛)を誘って、温泉旅行へ。穏やかで楽しい時を過ごす2人。そして壮太は、雪のことが好きだとはっきり告白する。そんな壮太の思いを受け、自身の過去について話し始める雪。その夜、雪は初めて夢を見る。そして帰京する朝、壮太は、これからも雪と一緒にいたいという思いを伝える。果たして、雪が出した答えとは―。そして、リナ(横田真悠)、彩(宇垣美里)、優愛(齊藤なぎさ)、萌(箭内夢菜)、カノジョたちのそれぞれの未来は――。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:漫画・をのひなお『明日、私は誰かのカノジョ』
脚本:三浦希紗(過去作/死役所、あのコの夢を見たんです。、彼女はキレイだった) 第1,3,7,9,11,最終話
川原杏奈(過去作/映画「向こうの家」、ドラマL「それでも愛を誓いますか?」) 第2,6,8,10話
イ・ナウォン(過去作/ソーシャルドラマYouTube「惑星サザーランドへようこそ」) 第4,5話
演出:酒井麻衣(過去作/死役所、38歳バツイチ独身女がマッチングを~、美しい彼) 第1,2,3,4,5,11,最終話
近藤幸子(過去作/泣くな研修医※助監督) 第6,7,8話
菅原正登(過去作/マジで航海してます。(1)※演出助手) 第9,10話
音楽:フジモトヨシタカ(過去作/こえ恋、美しい彼)
オープニング主題歌:Amber's「Desire -欲情本能-」
エンディング主題歌:DUSTCELL「足りない」
制作プロダクション:MMJ(過去作/家政夫のミタゾノ、言霊荘、オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ)
※原作は、既刊10巻(2022年4月19日現在)を既読ですが “内容に関するネタバレ” はありません。
自分らしく、自分の力で生きていく登場人物たちを描いた…
オムニバス形式の原作である漫画を、全12話の実写連ドラに仕立て直した今作。
原作が完結していないため、どんな最終回で締めくくるのかと期待したが…
意外なくらいに、ベタな最終回というか。
決して、良くないという意味ではない。
これまで、パート毎に描いてきた各キャラの(一応の)結末というか、現状報告を上手く盛り込んで来た。
更に、きちんと、主人公である雪(吉川愛)を最終回の主軸にしたことで、「自分らしく、自分の力で生きていく登場人物たち」を満遍なく描いた、納得の仕上がりの最終回だった。
"レンタル彼女"として生きる雪の笑顔で終わった最終回
特に、ラストの雪のモノローグが印象的だし、今作が描いてきたことが集約されていた。
雪(M)「この窮屈な世界で 少しでも生きたいように
生きていくために 私は 私の足で歩いていく
だから 今日も 私は誰かの彼女になる(字幕ママ)」
に重ねて、「初めまして 雪です」と、“レンタル彼女” として生きる雪の笑顔で終わった。
親の愛情を普通のことだと思っていた壮太(楽駆)とは、ネグレクト(育児放棄)に苦しめられた雪とは、最後まで相容れなかった。
壮太の優しい言葉も、雪には “所詮きれいごと” に聞こえたのかも知れない。
「明日」がタイトルに含まれるドラマとしての結末としても、力強く、前向きで良かった。
"ホストの闇"のくだりには、清々しい通過点が用意された
また、つい先週までドロドロしていた “ホストの闇” のくだりは、清々しい通過点が用意された。
物語が1年後になり、ホスト通いを辞めて、美容学校に通っている 萌( 箭内夢菜)の背後を、アドトラック(トラック広告)が通る。
その車体には、「NO.1」の文字が刻まれたホストの楓(高野洸)が描かれていた。
それにハッとして気づくが、全てを吹っ切ったように歩き出す萌。
こっちの男女は、それぞれの道で頑張っているという展開。
ちゃんと、2つの生き方、生き様が対照的に描いたのは面白いところだ。
"原作アリ"の実写化だから、これ位の映像的解釈があって良い
最後に、総括。
放送前から話題になっていた原作だから、既に読んでおり、おおよその内容は知っていたが。やはり、実写ドラマになると、雰囲気は違って来る。
特に、オムニバス形式という最近のドラマや映画では少なくなったフォーマットを、どう連ドラへ落とし込んで結末をつくるのか気になっていた。
しかし、予想以上に、各主要人物から次のパートへの展開がシームレスに繋がり。且つ、30分と言う放送枠もあって、テンポ良く進んだために、意外と「○○編」的な “区切り” を意識させなかったことも、功を奏したと思う。
やはり、折角「原作アリ」の実写化だからこそ、これくらいの映像的な解釈を加えて、オリジナル感を出して欲しい…
あとがき
私の周囲では、見ている人が殆どいなかった今作。
でも、オジサンが見ても面白かったです。
これ、連ドラとしては、あくまでも通過点しか描いていないので、続編も見てみたいです。
サントラ盤が、発売されています。聞いてみると、「こんな曲が、あのシーンに流れていたんだ!」と、新鮮ですよ。
コロナ禍で、未だ仕事が激減中です。
Amazonと楽天市場からお買い物する際は、当ブログ内のバナーなどのリンク経由で買ってくださると、私にポイントが貯まります。
また、ブログを書き続けるモチベーションアップにもなります。
引き続き、皆様のご協力をお願い申しあげます。
★本家の記事のURL → https://director.blog.shinobi.jp/Entry/17002/
【これまでの感想】
第1話 第2話 第3話 第4話 第5話 第6話 第7話 第8話 第9話 第10話 第11話
- 関連記事
-
- 連続テレビ小説「ちむどんどん」〔全120回〕 (第59回・2022/6/30) 感想 (2022/06/30)
- 連続テレビ小説「ちむどんどん」〔全120回〕 (第58回・2022/6/29) 感想 (2022/06/29)
- 明日、私は誰かのカノジョ (第12話/最終回・2022/6/28 TBS 25:28) 感想 (2022/06/29)
- 連続テレビ小説「ちむどんどん」〔全120回〕 (第57回・2022/6/28) 感想 (2022/06/28)
- 受付のジョー (第10話/最終回・2022/6/27) 感想 (2022/06/28)