連続テレビ小説「ちむどんどん」〔全120回〕 (第57回・2022/6/28) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『ちむどんどん』
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第57回〔全120回〕/第12週『古酒(くーす)交差点』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
暢子(黒島結菜)は和彦(宮沢氷魚)と愛(飯豊まりえ)が結婚に向けて動き出したことに、動揺してしまう。同じころ、智(前田公輝)は食品卸として上京以来の念願である独立起業を果たした。それをきっかけに智は暢子へのアプローチを強める。暢子は智とのデートを和彦に目撃されてしまい更に動揺が深まり…。更には、和彦の中でももやもやした気持ちが大きくなってしまう。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
脚本:羽原大介(過去作/マッサン、昭和元禄落語心中、スパイラル~町工場の奇跡~)
脚本協力:新井静流(過去作/舞台「未来記の番人」)
演出:木村隆文(過去作/ひまわり、梅ちゃん先生、ごちそうさん、なつぞら) 第1,2,3,6,10週
松園武大(過去作/おひさま、とと姉ちゃん、半分、青い。、エール) 第4,5,7,12週
中野亮平(過去作/花子とアン、マッサン、あさが来た、べっぴんさん) 第8週
大野陽平(過去作/Eテレドラマ「あやとり」脚本兼、ここは今から倫理です。) 第9週
田中陽児(過去作/きれいのくに、麒麟がくる 総集編) 第11週
音楽:岡部啓一(過去作/真夜中のパン屋さん)
高田龍一(過去作/ドラマ劇伴無し)
帆足圭吾(過去作/真夜中のパン屋さん)
主題歌:三浦大知「燦燦」
語り:ジョン・カビラ
制作統括:小林大児(過去作/演出:ちゅらさん4、てっぱん、純と愛、CP:ミス・ジコチュー)
藤並英樹(過去作/演出:てっぱん、純と愛、CP:第3夜 転・コウ・生)
※敬称略
今回のエピソードを見て、真っ先に感じたのは…
ハイサイ~ 皆さん、管理人の “みっきー” です!
昨日に頂戴したコメントに対して、「まだ私は『ちむどんどん』を見限ってはいません!」と言った舌の根の乾かぬうちに、次のように書くのも変な話だが…
今回のエピソードを見て、真っ先に感じたのは…
●連ドラとして重要な “連続性” が無いこと
●各エピソードの描写が雑なことが、主人公がメインの “朝ドラとして重要” なエピソードなのに、一向に興味関心が湧かない最大の理由であること
"わじわじー"する諸悪の根源は、"唐突感"が否めないこと!
では、その理由を掘り下げてみようと思う。
どうか、折角読んでくださるなら、“ちむわじわじー” しちゃうかもしれないから、適度に水分補給して、涼しい環境で、体温を上げないように読んで欲しい(笑)
さて、今回の15分間を見て “わじわじー” する諸悪の根源は、“唐突感” が否めないことだ。
いや、論理的にも、習慣的にも、よ~くわかっているつもりだ。朝ドラで、その折り返し付近で、ヒロインの恋バナや結婚話を描くことが、お約束であることは。
そして、今作に於いても、幼少期から、幼馴染の智や、東京からやって来た和彦に、今週のためのフラグが立っていたことも、わかっていたのだ。
でも、どうしても、唐突感が否めない。
唐突に暢子と和彦、暢子と智が急接近したのが不自然過ぎる
いいや、間違って欲しくないのは、なぜ、今さら急に、和彦(宮沢氷魚)と愛(飯豊まりえ)が結婚に向けて動き出したり、智(前田公輝)が食品卸として独立起業したりするのか? では無いのだ。
なぜ、今さら急に、暢子(黒島結菜)と和彦、暢子と智のやり取りを増やしたのか? この不自然な流れに尽きる。
この “不自然な流れ” さえ感じなかったら、前述の通り、お約束だし、それなりに納得できたのだ。
"不自然な流れ"に感じさせないなんて、本当に単純で簡単!
で、思うのは、この “不自然な流れ” さえ感じさせないことなんて、本当に単純で簡単なことなのだ。
それをやらないから、“わじわじー” するのだ。
例えば… だ。まず、「舞台」は、3人の共通点である沖縄料理居酒屋「あまゆ」を使う。そして「やり取り」には、今作で度々描かれた “試作と試食” を利用する。
そして、暢子が “試作と試食” を繰り返す中で、和彦と智を絡めて、試食をしてもらったり、アドバイスを受けたりするだけで良かったのだ。
更に、東京と沖縄の味の違いで口論になっても良いし、「俺が結婚したら…」なんて結婚観を戦わせたって良い。
で、そんなやり取りの中で、少しずつ暢子が、2人を男性とし意識し始めて… という、単純な描写を “繰り返す” だけで良かったのだ。
"繰り返す"のは重要。でも間違った場面を繰り返すと逆効果
いや、幾度かは似たような場面はあった。しかし、重要なのは “繰り返す” こと。
繰り返し描写することで、各自の心情の変化を描けるし、立場の違いも描けるし、何より、暢子が料理と向き合うこと、誰かに食べてもらうことが描けるのだ。
しかし、残念なことに、今作が繰り返したのは、暢子以外の比嘉家の家族のことばかりだった。
「四人の兄妹を同時並行に描く作戦」を強行突破するがあまり、肝心の暢子の部分の印象が弱くなってしまったのだ。
明らかに "全話の構成の失敗" だと思う…
これらは、明らかに “全話の構成の失敗” だと思う。
今回は珍しく「四人の兄妹を同時並行に描く作戦」ではないが、それでも賢秀(竜星涼)は盛り込んで来た。
結局、いつも、こうなのだ。1話丸々、暢子なんて回は無いのだ。
だから、暢子が主人公である印象が薄まり続けるのだ。
もう、約半分が終わってしまっているから、このことは、どうにもならないと諦めるしかないが…
あとは、不必要に比嘉家を盛り込まないことを願うばかり…
今回を見れば予想がつくが。これ、智は “当て馬” で、“本命” は和彦だ。だとすると、愛との関係があるから、今週で終わらせるはずがなく、引っ張ると思う。
だったら、とにかく願うのは、不必要に比嘉家を盛り込まないこと。もう、これに尽きる。
多分、今作が巻き返せる最後のチャンスだ。
この折り返し地点で、しっかり暢子を主人公として印象付けることに成功すれば、残り半分は「暢子の物語」として成立させることができると思う。
逆に、また比嘉家を盛り込んで、話を分断すれば、それが “終わりの始まり” になると思う。
「四人の兄妹を同時並行に描く作戦」は、愚かな企画…
それにしても、「四人の兄妹を同時並行に描く作戦」は、愚かな企画だと思う。
思えば、前作『カムカムエヴリバディ』は「ヒロインが時代の違う3人体制」という企画だった。
私は未だに評価はしていないが、それでも、前作では “恋バナ” と “結婚” が “時代の違う3人のヒロイン” を繋ぐ重要な要素であることを、つくり手が認識していたから、是非はあるが “恋バナ” と “結婚” は丁寧に描いていた。
だから、いくら兄妹が4人いたって、やりようで、どうにでもなったと思う。
それこそ、朝ドラ『エール』がやったように、暢子以外の家族パートは「スピンオフ」的にまとめて、月1週にするとか。
やはり、ヒロインの恋愛や結婚は “朝ドラ” にとって、とても重要なエピソードなのだから、そこに集結していくであろう全てのエピソードやネタは、細心の注意を払って描写してくるべきだったと思うし。
そうやっていれば、ここまでの “唐突感” が生まれることはなかったと思う…
あとがき(その1)
きっと、今週と来週で「騒動至上主義」を発動して、暢子の “最大級ピンチ” をつくって、強引に話を進めると思います。
問題は、その展開や暢子らの言動に説得力や納得感があるかどうか?
まあ、お手並み拝見と言う感じです。
あとがき(その2)
前回の感想に書いた、林真理子さんの記事へ、たくさんの反響をいただきました。
きっと、この展開だと、また提灯記事があちこちで光りまくるでしょうね。
早速、こんな記事が…
『ちむどんどん』“早苗ちゃん”高田夏帆、再登場からの結婚報告に祝福の声
でも、現実は…
あとがき(その3)
不連続テレビ小説『ちむわじわじー』のことに触れてみます。
以前も書きましたが。沖縄出身の知人のアドバイスで、「わじわじー」は本来、相手に対して “イライラすること” だと教わりました。
ですから、『ちむわじわじー』にしたのです。でも、別の説では “フラストレーション爆発寸前” の時に使うというのもあるそうで。
ただ、今回で暢子が言った「わじわじする」は、自身の気持ちに対して “イライラ” している様子。う~ん、沖縄方言は難しいですね。
あとがき(その4)
では、にわか仕込みの沖縄方言でひとこと
「今日は、てぃーだくゎんくゎんしている(太陽が照り付けている)から、熱中症に気をつけて…」
ちなみに、返事は「あちさんや~(暑いね)」と返すそうです…
我が家の2階は、既に室温35度。
じょーい あちさんや~(とても 暑いよ)
ちむどんどんさしみてぃくぃみそーれー
※「胸がわくわくする気持ちにさせてください」の意味。
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【これまでの感想】
第1週『シークワーサーの少女』
1 2 3 4 5 土
第2週『別れの沖縄そば』
6 7 8 9 10 土
第3週『悩めるサーターアンダギー』
11 12 13 14 15 土
第4週『青春ナポリタン』
16 17 18 19 20 土
第5週『フーチャンプルーの涙』
21 22> 23 24 25 土
第6週『はじまりのゴーヤーチャンプルー』
26 27 28 29 30 土
第7週『ソーミンチャンプルーvsペペロンチーノ』
31 32 33 34 35 土
第8週『再会のマルゲリータ』
36 37 38 39 40 土
第9週『てびち!てびち!てびち!!』
41 42 43 44 45 土
第10週『あの日、イカスミジューシー』
46 47 48 49 50 土
第11週『ポークとたまごと男と女』
51 52 53 54 55 土
第12週『古酒(くーす)交差点』
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