連続テレビ小説「ちむどんどん」〔全120回〕 (第56回・2022/6/27) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『ちむどんどん』
公式リンク:Website、Twitter、Instagram
第56回〔全120回〕/第12週『古酒(くーす)交差点』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
暢子(黒島結菜)は房子(原田美枝子)と二ツ橋(髙嶋政伸)に見守られ順調に料理人として成長していた。沖縄やんばるでは、良子(川口春奈)と石川(山田裕貴)のふたりが、別居状態。夫婦の問題を抱えたまま和解することができずに過ごしていた。ある日、暢子はひょんなことから和彦(宮沢氷魚)と愛(飯豊まりえ)が、まもなく結婚するのでは、ということを知ってしまう。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
脚本:羽原大介(過去作/マッサン、昭和元禄落語心中、スパイラル~町工場の奇跡~)
脚本協力:新井静流(過去作/舞台「未来記の番人」)
演出:木村隆文(過去作/ひまわり、梅ちゃん先生、ごちそうさん、なつぞら) 第1,2,3,6,10週
松園武大(過去作/おひさま、とと姉ちゃん、半分、青い。、エール) 第4,5,7,12週
中野亮平(過去作/花子とアン、マッサン、あさが来た、べっぴんさん) 第8週
大野陽平(過去作/Eテレドラマ「あやとり」脚本兼、ここは今から倫理です。) 第9週
田中陽児(過去作/きれいのくに、麒麟がくる 総集編) 第11週
音楽:岡部啓一(過去作/真夜中のパン屋さん)
高田龍一(過去作/ドラマ劇伴無し)
帆足圭吾(過去作/真夜中のパン屋さん)
主題歌:三浦大知「燦燦」
語り:ジョン・カビラ
制作統括:小林大児(過去作/演出:ちゅらさん4、てっぱん、純と愛、CP:ミス・ジコチュー)
藤並英樹(過去作/演出:てっぱん、純と愛、CP:第3夜 転・コウ・生)
※敬称略
3年前の6月の設定と飾り花がちょっとレイアウトが違うだけ
ハイサイ~ 皆さん、管理人の “みっきー” です!
劇中が「1978年(昭和58年)4月」になったそうで…
先週が入社6年目だったから、あれから3年の時間経過だ。
その割に、先週(3年前の6月の設定)と飾り花がちょっとレイアウトが違うだけだが…(笑)
月曜日は、「状況説明の日」と、週末へ向けて「フラグ掲揚の日」
さて、多分、恐らくは、大方の予想だが…
暢子「変化は 突然訪れる…」
この暢子(黒島結菜)の台詞の “突然” のために、つくり手たちは、サクサクっとテンポ良く進めているつもりなのだ。
しかし、今作は、ほぼ毎週の週明けに “時間経過” をするのが恒例行事になっているから、今日の月曜日も例に漏れず、いつもの「状況説明の日」をやって終了した。
細かく言えば、月曜日は「状況説明の日」であり、週末へ向けて「フラグ掲揚の日」でもある。
そう、伏線までは達しない、ちょっとした前触れと表現した方が近いだろう。
まあ、今作はほぼ全週が、月曜日は「状況説明の日」と「フラグ掲揚の日」で、金曜日が強引な「フラグ後納の日」となり、また月曜日で時間経過。その繰り返しだ。
しかし、代わり映えのしない進行だが、“連ドラ” としても、“朝ドラ” としても、決して間違っていない。
停滞するより、前進した方が、遥かにマシだから。
どの週のエピソードも、似たり寄ったりに感じてしまう理由
但し、問題は、あれこれフラグを立てたところで、視聴者が「先が見たい」と興味関心を抱くか? だ。
久し振りに、そもそもの話をすると…
「状況説明の日」だからと説明されても、「フラグ掲揚の日」だからとたくさんの前触れを描かれても、そもそも(今回1回目)、主人公をはじめ、脇役にも、それらが関わるエピソード自体にも、大した魅力も感じていないし、興味関心も抱いていないのだ。
そして、何よりも皮肉なのは、これまでルーティンのようにやってきた、月曜日は「状況説明の日」と「フラグ掲揚の日」で、金曜日が強引な「フラグ後納の日」で、月曜日でまた時間経過の繰り返しによって、連ドラで最も重要で、視聴者の見る醍醐味でもある “連続性” を実感しにくくさせていること。
要するに、毎週、月曜日で始まり、金曜日でケリがつくだけで、時間経過を繰り返すから、どの週のエピソードも、似たり寄ったりに感じてしまうのだ。
「どうせ、週末で適当に着地して、先に進めるんでしょ?」って感じで…
たくさんフラグを立てても、興味関心が薄いと意味がない…
では、ここで今回のフラグを振り返ってみよう。
そもそも(今回2回目)、暢子に対して “主人公だから” 以上の興味はない。
更に、いろいろ応援したい気持ちも薄い。
その上、今作が遂行中の「四兄妹を同時並行に描く作戦」によって、描くことが普通、日常化してしまっているから、賢秀(竜星涼)と良子(川口春奈)のエピソードも「またか…」のレベルになってしまっている。
ここ最近、出番の少ない歌子(上白石萌歌)には少々興味はあるが、数か月に一度しか行われない沖縄ロケのスケジュールを考えると、上白石萌歌さんは、ざっと探しても、これだけの主演やヒロインの仕事をこなしておられるから、大人の事情で盛り込めない。
●映画『KAPPEI カッペイ』(2022年3月18日、東宝)ヒロイン役
●映画『夢の雫と星の花』(2022年3月24日、smash.)主演
●ドラマ『ソロモンの偽証(2021年10月3日~11月21日、WOWOW)主演
●ドラマ『金田一少年の事件簿』(2022年4月24日 - 7月3日〈予定〉、日本テレビ)ヒロイン役
だからと言っては申し訳ないが、母・優子(仲間由紀恵)で、取り繕っているのだと思う。
まあ、歌子の歌唱も、既に満腹状態の人も多いだろうか、最も先が読めないキャラとして、歌子が描かれないのが残念だ。
和彦と愛、智の存在感が薄すぎて…
また、智(前田公輝)も、和彦(宮沢氷魚)と愛(飯豊まりえ)は、完全な脇役になってしまったのが大問題だ。
いや、今や「モブキャラ(=名無しの群衆)」の一人的な立ち位置に成り下がってしまった。特に、智と和彦が…
従って、彼ら自身がどうこうというより、暢子に “騒動” をつくる役割として利用するしかないと言う感じ。
でも、そもそも(今回3回目)、その暢子に興味関心が薄いわけで。
結局、暢子に興味関心が薄い状況で、あれこれ “騒動” を描いたところで、“騒動” をきっかけに暢子に興味関心を抱くはずは殆ど無いことは、これまでが証明しているから、意味がないのと同じなのだ。
もっと暢子の孤軍奮闘と試行錯誤、成長と才能を見たかった
こんな意味不明な恋バナ展開に進むなら…
「新聞社修行」と「イカスミジューシー」はカットして、「ペペロンチーノ対決」、「おでん屋修行」、「看板メニュー提案」、「シェフ代行」を、大幅な “時間経過” をせずに、自然な流れで5月中旬から6月末まで使って描けば…
きちんと暢子の “孤軍奮闘” や “試行錯誤” や “成長”、そして “才能” も描けたし、そういうのを見たかった。
今さら遅いが…
あとがき
いやあ、いよいよ、ネット記事では、批判の内容も増えて来ましたね。
そりゃあ、記事を配信する側としては、多数決の原理で多い方に乗っかった方がPV(Webサイトで表示されたページの閲覧数)が稼げますから(笑)
でも、そうなると、黙っていられない人たちもいるわけで。先週、下記のネット記事を見つけました。大人の事情で翻らざるを得なくなった擁護派も必死のようですね。
林真理子 朝ドラ『ちむどんどん』に「面白くない」批判も、日大理事長に内定で“突然の忖度”
よろしかったら、来年秋の朝ドラ「ブギウギ」の記事を投稿しましたので、お時間のある時に読んでいただければ幸いです…
「ブギの女王」笠置シヅ子がモデル 来年秋の朝ドラ「ブギウギ」 には“ちむどんどん”を超えて“心ズキズキワクワク”する!
ちむどんどんさしみてぃくぃみそーれー
※「胸がわくわくする気持ちにさせてください」の意味。
コロナ禍で、未だ仕事が激減中です。
Amazonと楽天市場からお買い物する際は、当ブログ内のバナーなどのリンク経由で買ってくださると、私にポイントが貯まります。
また、ブログを書き続けるモチベーションアップにもなります。
引き続き、皆様のご協力をお願い申しあげます。
★本家の記事のURL → https://director.blog.shinobi.jp/Entry/16996/
【これまでの感想】
第1週『シークワーサーの少女』
1 2 3 4 5 土
第2週『別れの沖縄そば』
6 7 8 9 10 土
第3週『悩めるサーターアンダギー』
11 12 13 14 15 土
第4週『青春ナポリタン』
16 17 18 19 20 土
第5週『フーチャンプルーの涙』
21 22> 23 24 25 土
第6週『はじまりのゴーヤーチャンプルー』
26 27 28 29 30 土
第7週『ソーミンチャンプルーvsペペロンチーノ』
31 32 33 34 35 土
第8週『再会のマルゲリータ』
36 37 38 39 40 土
第9週『てびち!てびち!てびち!!』
41 42 43 44 45 土
第10週『あの日、イカスミジューシー』
46 47 48 49 50 土
第11週『ポークとたまごと男と女』
51 52 53 54 55 土
第12週『古酒(くーす)交差点』
- 関連記事
-
- 連続テレビ小説「ちむどんどん」〔全120回〕 (第57回・2022/6/28) 感想 (2022/06/28)
- 受付のジョー (第10話/最終回・2022/6/27) 感想 (2022/06/28)
- 連続テレビ小説「ちむどんどん」〔全120回〕 (第56回・2022/6/27) 感想 (2022/06/27)
- オールドルーキー (第1話/初回25分拡大・2022/6/26) 感想 (2022/06/27)
- 「ブギの女王」笠置シヅ子がモデル 来年秋の朝ドラ「ブギウギ」 には“ちむどんどん”を超えて“心ズキズキワクワク”する! (2022/06/26)