連続テレビ小説「ちむどんどん」〔全120回〕 (第53回・2022/6/22) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『ちむどんどん』
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第53回〔全120回〕/第11週『ポークとたまごと男と女』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
暢子(黒島結菜)は、房子(原田美枝子)にシェフ代行に任命される。賢秀(竜星涼)のアドバイスを受けて「舐(な)められないように、強気で」という態度で臨むが、厨(ちゅう)房スタッフの矢作(井之脇海)らは反発して…。なかなかうまくいかない仕事に暢子はどうしたらいいのか悩みはじめる。沖縄やんばうるでは良子(川口春奈)が復職を希望するが、いろいろな障害が立ちはだかる。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
脚本:羽原大介(過去作/マッサン、昭和元禄落語心中、スパイラル~町工場の奇跡~)
脚本協力:新井静流(過去作/舞台「未来記の番人」)
演出:木村隆文(過去作/ひまわり、梅ちゃん先生、ごちそうさん、なつぞら) 第1,2,3,6,10週
松園武大(過去作/おひさま、とと姉ちゃん、半分、青い。、エール) 第4,5,7週
中野亮平(過去作/花子とアン、マッサン、あさが来た、べっぴんさん) 第8週
大野陽平(過去作/Eテレドラマ「あやとり」脚本兼、ここは今から倫理です。) 第9週
田中陽児(過去作/きれいのくに、麒麟がくる 総集編) 第11週
音楽:岡部啓一(過去作/真夜中のパン屋さん)
高田龍一(過去作/ドラマ劇伴無し)
帆足圭吾(過去作/真夜中のパン屋さん)
主題歌:三浦大知「燦燦」
語り:ジョン・カビラ
制作統括:小林大児(過去作/演出:ちゅらさん4、てっぱん、純と愛、CP:ミス・ジコチュー)
藤並英樹(過去作/演出:てっぱん、純と愛、CP:第3夜 転・コウ・生)
※敬称略
今回は、ちょっと暴言を吐いてしまうので…
ハイサイ~ 皆さん、管理人の “みっきー” です!
流石に、今回は視聴しながらも、見終えてからも、しばらく怒りが収まらなかった。
従って、ちょっと暴言を吐いてしまうことを事前にお断りさせていただく。
で、そんなの読みたくないという方は、すぐにブラウザバック(直前に閲覧していたページに戻ること)をして欲しい。
アバンタイトルから、意味不明すぎる!
さて、アバンタイトルから、意味不明すぎる。
いや、この展開を “兄妹の絆” を直接的にでも、逆説的にでも描こうとしている脚本家も、それが視聴者に好意的に受け入れられると信じて映像化している演出家も、どうかしていると思う。
そもそも、制作陣は別にして(別にするしかない!)、全員とは言わないが、多くの視聴者が、比嘉家の面々は父・賢三(大森南朋)以外は、ろくな人間ではないと思われていると思う。
その中でも “超ド級” なダメな登場人物からアドバイスを受け、更にそれを信じて実行している時点で、暢子(黒島結菜)自身は “ウルトラ級” なダメキャラになったのだ。
あまりにも的外れな"兄と妹"のエピソード!
「兄の言うことを信じて」で、「素直な妹」を描くには、あまりにも的外れなエピソードだと思う。
だって、賢秀(竜星涼)はこれまで “まともな仕事” に就いたことは、ほぼ無いのだ。
しかし、暢子は、社会に出て6年間、一応は “まともな仕事” に就いて、なんやかんやと修行などして、世間の厳しさや優しさ、そう、世の中の機微を見て、学んできた “はず” なのだ。
しかし、このアバンの展開が “アリ” ならば、最大の問題点として、「暢子は6年間の社会経験で何も学習してこなかった」ことと同時に、「アッラ・フォンターナという職場が暢子に何も影響を与えてこなかった」ことも描いてしまったことだ。
アバンタイトルからわかるのは、たった1つ…
この2つからわかることは、たった1つ。
暢子は、6年もの間ず~~~っと、房子(原田美枝子)に “親戚” だから、無駄に “溺愛(むやみにかわいがること)” をされてきたことを証明してしまったのだ。
もはや、応援しづらいとか、共感できない… を超越して、遂に今回で、不快、不愉快の部類に入ってしまったと思う。
いくら"ドラマ"でも、暢子が指示を出さなすぎる!
今週は、暢子も暢子だが、房子も房子でオーナーとしての見識を疑う場面が多すぎる。
例えば、6月20日放送の第51回で、房子は次のように言ったのだ。
房子「私が指示を出すから とにかく 仕込み始めて」
そう、自分が「指示を出す」と従業員たちに宣言したのだ。
しかし、実際の房子は一切指示を出していない。今回にもあったように、黙って見ているだけ。
いや、脚本家や演出家は、きっと、「房子は暢子に成長して欲しいから、敢えて口は出さない」を悦に入って描いているのだ。
しかし、現実問題として、前回の第52回で店内の騒動を理由に客が帰った。
きっと厨房での大声でのいざこざもホールに筒抜けのはずだ。
トラブルを放置してまでも、暢子を成長させようとするのは、やはりどう考えても “親戚だから” としか思えない。ホント、ちむわじわじー(心がイライラ)する。
"親戚だから"が、"女だから"の論争にすり替わっている!?
そして、“ドラマ” として、私としては最大に解せないし、これこそ論理のすり替え、支離滅裂と言わざるを得ないことがある。
それが、いつの間にか “親戚だから” が、“女だから” の論争にすり替わっていること。
東洋新聞社内の問題として、和彦(宮沢氷魚)と大野愛(飯豊まりえ)が “男女差別” について論じるのはわかる。
しかし、実はこれだって、さり気なく “女だから” から “女の幸せ” に論点がすり替わっているのだが、無視する。
で、話を店に戻すと、厨房のスタッフたちが、こっちはさり気なくではなく、明確に “親戚だから” から “女だから” に、暢子のシェフ代行への怒りの原因をすり替えている。もうこれが、完全に意味不明すぎる。
だって。三郎(片岡鶴太郎)の台詞がなくたって、視聴者は以前の「ペペロンチーノ対決」などで房子の “料理の実力” はわかっているのだ。
と同時に、厨房スタッフも「ペペロンチーノ対決」や日々の言動を通して、房子が料理以外の部分でも “実力” があることはわかっていて当然なのだ。
もしも、わかっておらず働いていたとするなら、厨房スタッフも、暢子に負けず劣らずのダメキャラだということ。
やはり、ここは、脚本家か演出家が気付いて “親戚だから” を踏襲すべきだったと思う。
「騒動至上主義」が、全ての元凶!!!
なぜ、こんな、素人でも気づくような “穴” をポッカリと空けてしまうのか? 答えは簡単だ。
私が、これまで口を酸っぱくして言い続けている「騒動至上主義」を脚本家だけでなく、演出家までこぞって、断交しているからに他ならない。
私が提唱する「騒動至上主義」とは、登場人物の自然発生的な言動によって成長や変化を描くのではなく、主人公にまつわる騒動によって成長や変化を描こうとするやり方だ。
だから、騒動がないと、主人公は成長も変化もしないのだ。
そう、主人公が成長したり変化をしたから、新たな騒動が起こるのではないってこと。
「まず、騒動ありき」なのだ。
だから、こうなってしまう。
“親戚だから” を強引に “女だから” にすり替えて、店の騒動と、新聞社の騒動と、沖縄での騒動、この3つを無理やりに連動させようとしたのだ。
このことは、今回のラストを見れば、ほぼ証明されたと言って良いと思うのだが…
そして、今作は「騒動至上主義」を強引に継続してきたことで、ここまで主人公を応援したくならないヒロインに “格下げ” してしまったのだ。
脚本家と演出家の罪は大きいと思う…
あとがき
久し振りに、怒り心頭になってしまいました。血圧が上がるので冷静になります…ふぅ
いやあ、今回の15分間は、今作のダメな部分が全部噴出した感じでしたね。
流石に、ここまで酷いと、好意的に脳内補完することも、ちょっとはいいとこ探しをしようにも、できませんよ。
今回なんて、特に黒島結菜さんが気の毒で、気の毒で…(涙)
とにかく、視聴者は嫌なら “視聴離脱” できますが、出演者は “離脱” できなのですよ。だったら、もっと丁寧につくって欲しいです。
最後に。本日は投稿が遅れるとアナウンスしましたが、出掛ける前に投稿できて良かったです。では、行って来ま~す!
※誤字脱字があると思います。修正等は夕方以降にやります…
ちむどんどんさしみてぃくぃみそーれー
※「胸がわくわくする気持ちにさせてください」の意味。
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【これまでの感想】
第1週『シークワーサーの少女』
1 2 3 4 5 土
第2週『別れの沖縄そば』
6 7 8 9 10 土
第3週『悩めるサーターアンダギー』
11 12 13 14 15 土
第4週『青春ナポリタン』
16 17 18 19 20 土
第5週『フーチャンプルーの涙』
21 22> 23 24 25 土
第6週『はじまりのゴーヤーチャンプルー』
26 27 28 29 30 土
第7週『ソーミンチャンプルーvsペペロンチーノ』
31 32 33 34 35 土
第8週『再会のマルゲリータ』
36 37 38 39 40 土
第9週『てびち!てびち!てびち!!』
41 42 43 44 45 土
第10週『あの日、イカスミジューシー』
46 47 48 49 50 土
第11週『ポークとたまごと男と女』
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