連続テレビ小説「ちむどんどん」〔全120回〕 (第10週/土曜日版・2022/6/18) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『ちむどんどん』
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第10週『あの日、イカスミジューシー』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
暢子(黒島結菜)は、銀座の西洋料理店「アッラ・フォンターナ」に勤めて4年ほどが過ぎた。シェフの二ツ橋(髙嶋政伸)は温厚で確かな技術を誇る厨房の中心人物なのだが、その二ツ橋が突然「店を辞めるかも」と言い出し、オーナーの房子(原田美枝子)もなぜかそれを止めようとしない。沖縄やんばるの実家では、歌子(上白石萌歌)の体調不良が続いて、優子(仲間由紀恵)はある決意を固めていた。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
脚本:羽原大介(過去作/マッサン、昭和元禄落語心中、スパイラル~町工場の奇跡~)
脚本協力:新井静流(過去作/舞台「未来記の番人」)
演出:木村隆文(過去作/ひまわり、梅ちゃん先生、ごちそうさん、なつぞら) 第1,2,3,6,10週
松園武大(過去作/おひさま、とと姉ちゃん、半分、青い。、エール) 第4,5,7週
中野亮平(過去作/花子とアン、マッサン、あさが来た、べっぴんさん) 第8週
大野陽平(過去作/Eテレドラマ「あやとり」脚本兼、ここは今から倫理です。) 第9週
音楽:岡部啓一(過去作/真夜中のパン屋さん)
高田龍一(過去作/ドラマ劇伴無し)
帆足圭吾(過去作/真夜中のパン屋さん)
主題歌:三浦大知「燦燦」
語り:ジョン・カビラ
制作統括:小林大児(過去作/演出:ちゅらさん4、てっぱん、純と愛、CP:ミス・ジコチュー)
藤並英樹(過去作/演出:てっぱん、純と愛、CP:第3夜 転・コウ・生)
※敬称略
受信料を支払っているから無駄遣いチェックで見ているが…
さぁて、金曜日の放送の内容が、「ありえん! まさかや~」だったのは、前回の感想を読んでいただけるとわかると思う。
とにかく、主人公が自信満々に「オリジナル料理」だと提案した料理が、ほぼ「イタリア伝統料理」だったことと。
あろうことか、制作統括、脚本家、メイン監督の主要3大スタッフが「料理に関して無知」だから、間違いに気づかなかったと???
プロのテレビスタッフに指導するなんておこがましいが、視聴者を馬鹿にするのもいい加減にして欲しい。
受信料を支払っているNHKだから無駄遣いチェックで見ているが、間違いなく無駄遣い案件だし。
民放ドラマなら、とっくに離脱するかしないかレベルの大問題だと思うが…
なぜ優子は、なりふり構わず房子に電話しないのか?
気を取り直して… っと。
ハイサイ~ 皆さん、管理人の “みっきー” です!
「土曜日版」の感想を読んで下さっている読者さんの多くは、「週5放送」の本編もちゃんと見てくれていると思うから、敢えて今作のおかしなことを、掘り下げてみる。
「土曜日版」で、今週の設定の解説が終わった直後、沖縄料理居酒屋「あまゆ」で、暢子(黒島結菜)と優子(仲間由紀恵)の以下のようなやり取りがあった。
優子「東京で どこか いい病院 捜してくれない?」
暢子「オーナーに聞いてみる」
ここに、引っ掛かるのだ。
だって、この時点は、既に、優子は房子(原田美枝子)と暢子との「オーナーと社員」と「親戚関係」、更に「10数年前に比嘉家の窮地を救ってくれた恩人」の “3つの要素” を知っているのだ。
だったら、今回は歌子(上白石萌歌)の窮地なのだから、“普通” なら、房子に “直接談判” はないにしろ…
イタリアンレストラン「アッラ・フォンターナ」で働く暢子宛てに “藁にもすがる思い” で電話を掛けるのが、いや、電話しちゃうのが、普通の親心では無いかと思うのだが…
房子に世話になっていると言って、挨拶に行かない違和感…
まあ、今作では、優子と歌子が上京した「あまゆ」で、優子が三郎(片岡鶴太郎)に次のようなことを言っていた。
優子「房子さん きっと 怒っていらっしゃるでしょうね」
これ、完全な、脚本上の “言い訳” だ。
「土曜日版」では隠すように削除されていた優子たちの上京初日のシーンに、房子への挨拶が無かったことを含めて、優子が房子に会うシーンを金曜日分まで引っ張りたいがための、姑息な作戦。
本編では、この前後に不要な部分があるから薄まっていたが。
「土曜日版」で、上記の優子と三郎の会話を、「娘が世話になっている感謝の気持ちを三郎に伝えている」ように強調して編集した。
そのために、余計に、世話になっているのに、上京後すぐに挨拶に行かない違和感が増えてしまった。
逆効果な編集になっていることも、気づかないのである…
2年前に暢子が"房子の過去"に興味を抱かなかったのが変…
本編でも、「土曜日版」でも気になったことで、本編の感想では一切触れなかったことを書いてみる。
それは、三郎や「あまゆ」の順次(志ぃさー)が優子や暢子に語って聞かせていた “房子の過去” について。
冒頭のナレーションにもあったように「屋台の立て直しをしてから2年」も、経っているのだ。
2年間に、房子が親戚で、父・賢三(大森南朋)との関係もわかったはずだ。それなのに、優子が上京したからなのか、突然に新たな情報が…?
ここで、どうしても解せないことがあったのだ。
1つは、いくら親戚だとしても、疎遠にしていた(少なくとも、房子側からは意識的に疎遠にしていたはず)のだから、そんな親戚の個人情報を、親戚同様かも知れないが、三郎や順次がペラペラと喋ることへの違和感、嫌悪感、非常識加減… が、気になったのだ。
いや、今作の世界観が正しいとすれば、“房子の過去” は、もはや “公言しても良いこと” になる。だったら、2年間、話題にならなかったこと自体につじつまが合わないのだ。
もう1つは、何事にも首を突っ込む性格の暢子が、2年間も “房子の過去” に興味を抱かなかった違和感だ。
房子が親戚だと知った時の驚く様を知っているだけに、その直後に、その先も知ろうとするのが、連ドラとして暢子を描くことだと思う。
「土曜日版」の歌子パートは想像以上に、あっさり風味…
さて。本編の感想でも書いた、歌子パートがどの程度残っているか? の件だ。
私の感覚では、予想以上にあっさり風味だった。
まるで、出汁がきいていない具だくさんおでんのように、あれこれ描いてはいるが、肝心な部分が欠落しているって感じ。
これくらいの “ちっぽけな炎上” 程度なら、本編で怒気をむき出しに逆上するように描かなければ良かったと思う。
なにせ、本編の時も思ったが、暢ネーネーがつくった思い出のイカジューシーの味とはいえ、唐突に「うち 生きててよかった」と態度をころりと変えたのも、終盤の暢ネーネーとの “銀ブラ” に異様にはしゃぐ姿も、違和感ありありだから。
だって、誰もが思うのでは? 歌子は誰の何をきっかけに、怒りや不満を抑えることができたのか、納得できるように描かれていないのだから(失笑)
あとがき(その1)
週の序盤で、「歌子の病気の検査」と「二ツ橋シェフの退職届」と「暢子の看板メニュー開発」の “3大花火” をぶち上げ、ヒューっと花火玉が上がって、週末でパーッと開くと思ったら、意外としょぼかった… って感じですね。
これは、偏(ひとえ)に、3つのエピソードの着地点を「イカスミジューシーからイカスミパスタ」に強引にまとめたのが原因だと思います。
あとがき(その2)
料理がどうこうというのは別にすれば、「二ツ橋シェフの退職届」は不要だったと思います。
イカスミジューシーが好きな妹が勇気を出して上京してくれたおかげで、姉がイカスミパスタを思いつくことができた。それだけで良かったのです。
そして、暢子は房子に認められ、暢子も病名がわかって一安心で良かったと思います。
あとがき(その3)
もはや、連ドラであることを利用しようとし過ぎて、あれこれ連結して、収拾がつかない状態になっていると思います。
早く、全体を整理整頓して、立て直した方が良いと思います。
あとがき(その4)
恐らく、撮影も残り2か月くらいになっているはず。
全体の「1/3」で、どこまで立て直せるかわかりませんが、「終わり良ければ総て良し」の諺がありますから、望みはあると思います…
まずは、比嘉家の借金問題については、早々に決着をつけた方が良いです。
それでなくても、賢秀ニーニーの仕事、良子の結婚生活、歌子の病気… と、全部が継続案件で、そう簡単に終わりそうにないので…
ちむどんどんさしみてぃくぃみそーれー
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【これまでの感想】
第1週『シークワーサーの少女』
1 2 3 4 5 土
第2週『別れの沖縄そば』
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第3週『悩めるサーターアンダギー』
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第4週『青春ナポリタン』
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第5週『フーチャンプルーの涙』
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第7週『ソーミンチャンプルーvsペペロンチーノ』
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第9週『てびち!てびち!てびち!!』
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第10週『あの日、イカスミジューシー』
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