インビジブル (第10話/最終回・2022/6/17) 感想

TBS系・金曜ドラマ『インビジブル』
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第10話/最終回『最後の敵が仕掛ける最大の罠… 警察に追われた二人の逆襲は!?』の感想。
史上最悪のクリミナルズ「リーパー」の正体がついに明らかとなった。そんな中、初めて心を通わせたキリコ(柴咲コウ)とキリヒト(永山絢斗)。そして、そんな2人の元にたどり着いた志村(高橋一生)だったが、キリコを危険視する猿渡(桐谷健太)が彼女に銃口を向ける。一方、捜査一課では仕掛けられていたEMP爆弾が作動し、ブラックフライデーが動き出す。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
脚本:いずみ吉紘(過去作/極悪がんぼ、仰げば尊し、集団左遷!!) 第1,2,3,最終話
槌谷健(過去作/都庁爆破!、ブラックペアン、下町ロケット) 第4,7,9話
香坂隆史(過去作/七人の秘書、ドクターX S-7) 第6,8話
演出:竹村謙太郎(過去作/アンナチュラル、警視庁ゼロ係シリーズ、MIU404) 第1,2,5,8,最終話
棚澤孝義(過去作/半沢直樹2013、死役所、着飾る恋には理由があって) 第3,4,7,9話
泉正英(過去作/病室で念仏を唱えないでください、TOKYO MER) 第6話
音楽:得田真裕(過去作/監察医 朝顔シリーズ、家売るオンナシリーズ、アンナチュラル、インハンド、MIU404、ゴシップ#)
主題歌:Dragon Ash「Tiny World」
この手の作品は詰めが甘いとわかった途端に世界観が崩壊…
相変わらず、最終回も、よくわからない展開で…(困)
1つ、例に挙げると…
キリコ(柴咲コウ)が、志村(高橋一生)が猿渡(桐谷健太)の隠れ家に行く時、猿渡が依頼したクリミナルズを雇い直して… というくだり。
これ、猿渡は時計を見て、突然、志村より先にキリコを始末しようと切り替えたが。
猿渡は志村を殺すのが第一目的なのだから、猿渡はキリコを始末する方を、別のクリミナルズを雇ってやらせないと、インジビジブルである意味が無いような…
また、同じことはキリコにも言えて。
キリコは猿渡を欺くために、クリミナルズを雇い直したのなら、キリコは自分を始末しにやって来る猿渡を始末するために、カメラや中継システムではなく、敏腕の狙撃手を雇わないと意味が無いような…
まあ、それを言い出すと、キリヒト(永山絢斗)が簡単に猿渡に殺されちゃったら、キリヒトの存在意義も無いわけで…
結局、全体的に、展開の詰めが甘いのだ。
警察すら存在を知らない凶悪犯「クリミナルズ」や、あらゆる凶悪犯罪者たちの取引を仲介する「インビジブル」という “巨悪” を描く割りに、そのクリミナルズやインジビジブルもミスしたり、詰めが甘いと、それがわかった途端に、世界観が崩壊するのだ。
あれこれ盛り込まず、シンプル重視で描くだけで良かった…
結局、最終回の “結末” だけ見れば、「まあ、ドラマだから…」と、そこそこ許容はできた。それは認める。
しかし、全10話の連ドラの “結末” としては、実に “お粗末” だ。2時間サスペンスくらいにちょうど良い “結末” だ。
だって、今作が描こうとしたことは、きわめて単純、シンプルなのだ。
警察すら存在を知らない凶悪犯「クリミナルズ」を雇うインジビジブルの内通者が警察内部に潜入していて、クリミナルズに後輩を殺された主人公が、別のインジビジブルと手を組んで、最強&最悪のインジビジブルを逮捕する。これだけ…
言っちゃ悪いが、この程度のプロット(筋書き)に、インジビジブルの兄妹だとか、殺された部下の妹とか、不要なのだ。
初期の頃のように、キリコは “別荘” から “別荘の外” をコントロールして、志村はキリコを信じて単独捜査、で、どんどん猿渡を追い込むだけで良かったのだ。
大人の事情で、いろいろ出演させないといけないのは理解するが。
あれこれやって評判を落とすなら、あれこれやらずに、やるべきことを絞り込んで作品の質を上げるほうが、結果的に得策だと思う。なんか、もったいない…
あとがき
折角、メインの2人も大人で、全体的にお子ちゃまが少ないドラマで、どっしりとした感じが良かっただけに、全体の詰めの甘さが作品全体を軽くしてしまったと思います。
演者も、基本設定も、そんなに悪くなかっただけに、残念。枝葉をもっと剪定すべきだったと思います。
サントラ盤は、良かったです。
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