連続テレビ小説「ちむどんどん」〔全120回〕 (第49回・2022/6/16) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『ちむどんどん』
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第49回〔全120回〕/第10週『あの日、イカスミジューシー』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
暢子(黒島結菜)は、退店を決意した二ツ橋(髙嶋政伸)から、仕事の引継ぎを受ける中でこれまで知らなかった房子(原田美枝子)をめぐる過去の話を知ることに。一方で、やんばるから上京してきて病院で検査を受ける歌子(上白石萌歌)は不安のせいか塞ぎがちになり、優子(仲間由紀恵)を心配させる。暢子も歌子のことを心配する日々を過ごす。そして、検査結果が出る日…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
脚本:羽原大介(過去作/マッサン、昭和元禄落語心中、スパイラル~町工場の奇跡~)
脚本協力:新井静流(過去作/舞台「未来記の番人」)
演出:木村隆文(過去作/ひまわり、梅ちゃん先生、ごちそうさん、なつぞら) 第1,2,3,6,10週
松園武大(過去作/おひさま、とと姉ちゃん、半分、青い。、エール) 第4,5,7週
中野亮平(過去作/花子とアン、マッサン、あさが来た、べっぴんさん) 第8週
大野陽平(過去作/Eテレドラマ「あやとり」脚本兼、ここは今から倫理です。) 第9週
音楽:岡部啓一(過去作/真夜中のパン屋さん)
高田龍一(過去作/ドラマ劇伴無し)
帆足圭吾(過去作/真夜中のパン屋さん)
主題歌:三浦大知「燦燦」
語り:ジョン・カビラ
制作統括:小林大児(過去作/演出:ちゅらさん4、てっぱん、純と愛、CP:ミス・ジコチュー)
藤並英樹(過去作/演出:てっぱん、純と愛、CP:第3夜 転・コウ・生)
※敬称略
今回の感想は、称賛は1割、あとは愚痴と意見です…
ハイサイ~ 皆さん、管理人の “みっきー” です!
誠に申し訳ないが、今回の感想は…
ほぼ全編が愚痴(=言ってもしかたないことを誰にでも嘆き、相手に同情・同意を求めること)と…
意見(ある問題に対して持つ主張や考え)ばかりで…
称賛(褒めたたえること)は微々たることしかないのを承知の上で読んでいただきたい。
今回には、異常なくらいの"普通"があったのにお気づきか?
というわけで、まずは、ほんの少ししかない称賛をやっちゃおう。
前回は、脚本家や演出が、なぜここまで “普通” をやらないのか? と、愚痴と意見を書いた。
しかし、今回には、異常なくらいの “普通” があったことにお気づきだろうか?
それは、暢子(黒島結菜)のテンションが最初から最後まで “普通” なのだ(笑)
冒頭から、思ったのだ。
今日の暢子、テンション、低っ! って。
ここで、「まさかやー」とか「あきさみよー」じゃないの? って。
なぜなら、今回で描かれた、仲卸業者との引き継ぎ、魚市場での二ツ橋(高嶋政伸)との昼食、二ツ橋の告白、歌子(上白石萌歌)の病名がわからないこと、イカスミジューシーの閃きなどなど…
暢子に起こったことは、ほぼ全て暢子にとって “お初” ばかりだからだ。
だから、いつもの暢子なら、大声で「まさかやー」を連呼するのが、連ドラに於ける “連続性” を担保するということなのに、それをやらないとは???
と愚痴を溢してはみたものの、私の本音は「暢子がキーキー騒がなくてホッとした…」だが(笑)
前回で下記のことをやれば優子の房子への感謝が描けたのに
前回の感想に書いた、優子(仲間由紀恵)と歌子は、上京して最初に挨拶すべきは、あれこれ世話になっている房子(原田美枝子)では? の件。
脚本に書いてなくても、演出で何とか補強できたのではないか? と書いた。
その作例が今回の冒頭にあったから、ちょっと解説しようと思う。(まあ、やれるなら、やりなさい! ってことなのだが)
アバンタイトルの冒頭シーンは、病院の外観カットがなくて、いきなり院内の待合室にいる歌子と優子から始まった。
そう、これを利用するのだ。
前回の冒頭で、智(前田公輝)と優子と歌子が和彦(宮沢氷魚)を待っている時に、優子が「智くん、房子さんを紹介してくれてありがとね。助かったわ」。これだけで良かったのだ。
映像がない?
おいおい、思い出して欲しい。今作が、どれだけ肝心の映像がない “時間経過” をやって来たのか?
それを考えれば、台詞で優子の房子への感謝を描いただけで上等… なのだ(笑)
暢子は、房子の親戚だから"誤解されやすいタイプ"ってこと?
いやいや、まさかやー!
二ツ橋「オーナーは 誤解されやすいタイプです」
だ・か・ら。房子の親戚の暢子も “誤解されやすいタイプ” ってこと???(失笑)
プロの演出家に素人が偉そうに言うのに、腹を立てる人はいると思うが、プロの脚本家さんや演出家さんからコメントを頂くことがある当ブログだから、“正直” に書こうと思う。
これ、メイン監督が、主人公のキャラの描写を統一できていないことが、大問題だと思う。
時に、無駄に騒いだり、急に妙にしんみりしたり、今回のように喜怒哀楽が平坦だったり。
これを、メイン監督がやっちゃうと、他の数名の演出家は “どのタイプの暢子” に合わせて、黒島結菜さんに演技をつけて良いのか、それこそ、黒島結菜さん自身だって、わからなくなると思う。
そして、そのコロコロ変わる暢子を、毎回見ている視聴者は、もっと混乱するし、場合によって「この子、大丈夫?」って、なる。
これでは、長丁場で主人公の成長を描く連ドラで、主人公の成長や変化を感じ取り難いのだ。早急に改善した方が良いと思う。
『暢子の看板メニュー開発エピソード』次回までお預けか?
今回の感想で言いたいことは、以上。
正確に言えば、どうでも良い… 以上。
ってのも、なんだから… っと。
10分近くだろうか、高嶋政伸さんの名演技による “コント風” から始まった「後輩の失恋秘話」。ホント、どうでも良い。
脇役の失恋話を、主人公の回想シーンを挟んでまで、掘り下げて、尺を伸ばす必要があるのか?
そもそも、今週で描くべきは、『二ツ橋の退社エピソード』ではなく、『暢子の看板メニュー開発エピソード』ではないのか!
今回の終わり方を見た限りでは、明日の金曜日で一気にサブタイトル『あの日、イカスミジューシー』に終止符を打つようだが???
いやぁ、想像以上に雑だ。
今作が、「四兄妹を同時並行に描く作戦」なのは重々承知している。
でも、今週は意外にも賢秀(竜星涼)の出番が極端に少なくて、更に、良子(川口春奈)の週の前半で退場したから、漸く暢子と歌子の姉妹に集中すると期待したのに、あろうことか二ツ橋が中心とは!?
プロの脚本家に申し訳ないが(今回、2回目)、意図がわからん。
最初からレストランも新聞社も居酒屋も"横浜"で良かった…
そうそう、忘れずに書いておこう。プロの脚本家に申し訳ないが(今回、3回目)、意図がわからんこと。
それは、“東京・銀座” にある東洋新聞社の田良島(山中崇)が、“横浜・鶴見” にある沖縄料理居酒屋「あまゆ」で酒を飲んでいること。ホント、よくわからない…
百歩譲って、田良島が横浜在住なら帰路の途中で立ち寄ったとも考えられるが…
が、しかし、それなら、これまでも、目を掛けている新人記者の和彦が下宿しているのだから、度々来店していても良さそうだが…
こんな展開になるなら、最初から、レストラン「アッラ・フォンターナ」も「東洋新聞社」も “横浜市内” で良かったと思う。
「イカスミジューシー」なら、暢子と歌子を描かなければ…
いや、今週、いいや、今回で最も「?」と思っているのは、『二ツ橋の退社エピソード』に重心を置いていることでもなく、『暢子の看板メニュー開発エピソード』が中途半端なことではない。
では、何なのか?
それは、「歌子と智」を利用しないこと。これに尽きる。
そうすると、みっきーさんは「四兄妹を同時並行に描く作戦」に否定的なのでは? と、思う人もいると思う。
そのことは、間違いない。
しかし、今週は『あの日、イカスミジューシー』なのだ。
「イカスミジューシー」は、4月20日放送の第8回で、病弱な歌子の大好物として紹介された沖縄料理。
だから、子どもの頃の暢子と歌子の “思い出” と “今” を強固にくっつけることができる “接着剤” の役割が「イカスミジューシー」が、サブタイトルに入るなら、絶対に、暢子と歌子を描かなければ、意味がないのだ。
プロの脚本家に申し訳ないが(今回、4回目)、意図も意味もわからんのだ。
歌子が上京しているのに「智」も「歌」も関係なしか…
意味も意図もわからんついでに書けば(今回、5回目)、折角「あまゆ」に智がいるのに、智を絡めない理由もわからんのだ。
だって、子どもの頃の暢子と歌子の “思い出” と “今” に共通して存在するのが、「イカスミジューシー」よりも、歌子の片思いに端を発する “疑似的な三角関係” なのだ。
だから、智がいて、智が動物園に歌子を誘うなら、「今度、暢子と動物園に行くんだけど、歌子も一緒に行かない?」の方が良かったと思う。それで、歌子がふくれて…
そういう展開が、連ドラじゃないの? ってこと。
それこそ、ここまで歌子を強調して描くなら、「歌」は? という疑問も生まれる。
本来なら、あれだけ強気に言った歌子なんだから、もっと歌と智を “上京” に絡めるべきなのだ。
だって、私は不必要だとは思うが、この脚本家は盛り込んだのだから、ちゃんと連ドラとして尻拭いするべきだったと思う。
残念ながら、脚本家と演出家が迷走しているように見える…
とにかく、迷走している… と言って間違いないと思う。
最も肝心な『暢子の看板メニュー開発エピソード』は金曜日の1日に全部押し付けて、あとは二ツ橋、房子、三郎、そして、歌子と広げるだけ広げるから、わけがわからなくなるのだ。
結局、想像の域を出ないが、演出家も迷走していると思う。
もう、暢子がどこまで成長して変化しているのか、見えていないのだ。だから、暢子の感情表現が一定しない。
あと2週で全120回の半分を終えることになるが、不安しかない…
あとがき
「イカスミジューシー」のために “イカと漁港”。「人生訓」のために “田良島の将棋”。「看板メニュー」のために “歌子の上京”。
きっと、これら全部、「出発点」と「着地点」を決めて “乗換案内アプリ” で経路を導き出しているのではないんですよね。
要するに、「着地点」だけ決めて、「出発点」も「経路」も、そこらにあるものを適当に使って、どうにか既定の尺に収めているだけ。そのようにしか見えません。
これでは、前後の繋がりなんて、到底感じられませんし、必然性も感じません。
もっと、ドラマの初期設定を徹底的に精査すべきだったと思います。プロの脚本家に申し訳ないですが(今回、6回目?)…
最後の最後に。プロのライターさんって凄いですよね。このドラマを褒める記事を書けるのですから。ちゃんと読んで勉強しないと…(汗)
ちむどんどんさしみてぃくぃみそーれー
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【これまでの感想】
第1週『シークワーサーの少女』
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第2週『別れの沖縄そば』
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第3週『悩めるサーターアンダギー』
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第4週『青春ナポリタン』
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第10週『あの日、イカスミジューシー』
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