連続テレビ小説「ちむどんどん」〔全120回〕 (第48回・2022/6/15) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『ちむどんどん』
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第48回〔全120回〕/第10週『あの日、イカスミジューシー』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
暢子(黒島結菜)の勤めるフォンターナのシェフ、二ツ橋(髙嶋政伸)は、とうとう退職願を房子(原田美枝子)に渡した。店がどうなってしまうのか、暢子は心配でたまらない。そんなとき、沖縄やんばるから、優子(仲間由紀恵)が歌子(上白石萌歌)を連れて上京してくる。相変わらず原因のはっきりしない発熱が続く歌子を、東京の病院で検査をうけさせるためだった。大都会に驚くばかりの歌子だったが…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
脚本:羽原大介(過去作/マッサン、昭和元禄落語心中、スパイラル~町工場の奇跡~)
脚本協力:新井静流(過去作/舞台「未来記の番人」)
演出:木村隆文(過去作/ひまわり、梅ちゃん先生、ごちそうさん、なつぞら) 第1,2,3,6,10週
松園武大(過去作/おひさま、とと姉ちゃん、半分、青い。、エール) 第4,5,7週
中野亮平(過去作/花子とアン、マッサン、あさが来た、べっぴんさん) 第8週
大野陽平(過去作/Eテレドラマ「あやとり」脚本兼、ここは今から倫理です。) 第9週
音楽:岡部啓一(過去作/真夜中のパン屋さん)
高田龍一(過去作/ドラマ劇伴無し)
帆足圭吾(過去作/真夜中のパン屋さん)
主題歌:三浦大知「燦燦」
語り:ジョン・カビラ
制作統括:小林大児(過去作/演出:ちゅらさん4、てっぱん、純と愛、CP:ミス・ジコチュー)
藤並英樹(過去作/演出:てっぱん、純と愛、CP:第3夜 転・コウ・生)
※敬称略
今作の面白さや感動を紹介して、一緒に今作を楽しみたい…
ハイサイ~ 皆さん、管理人の “みっきー” です!
当ブログは、見ていない人にネタバレを紹介するつもりでもないし。
できるだけ、見逃してしまった人にも、わかりやすく書こうとは思うが…
「#ちむどんどん反省会」をやるつもりもないし、粗探しをするつもりもない。
あくでもで、今作の面白さや感動的な部分を紹介して、一緒に今作を楽しみたい… それだけなのだ。
だから、前回は、最近ではマシだった、アバンタイトルの良さを紹介した。
さて、今回は…
よりによって、智と和彦が都内の交差点で出迎えなくても…
わざわざ、沖縄から母と情弱の妹が上京するというのに、きっと暢子(黒島結菜)は仕事中なのだ。
オーナーは休暇をくれなかったのだ(苦笑)
もちろん、撮影スケジュール上の大人の都合もあるだろう。
しかし、よりによって、智(前田公輝)と和彦(宮沢氷魚)が銀座の交差点で出迎えなくても… と思ってしまった。
智と和彦は、優子と歌子を最初に案内する場所は…
もう、アバンタイトルの銀座の交差点シーンと、主題歌明けの沖縄料理居酒屋「あまゆ」の、2つのシーンが完全におかしいのだ。
もちろん、「なぜ、アッラ・フォンターナで食事をしないのか!?」と怒っているのではない。
暢子が仕事中の設定なら、智と和彦が、「ここが、暢子が働いている店です」と、優子(仲間由紀恵)と歌子(上白石萌歌)に紹介するのが、出迎えた側が最初にやることではないか? と思うのだ。
優子が上京して最初にやるべきは、房子への挨拶では?
いや、違う。
そもそも(久し振りに書くが)の話として、優子が東京に行ったら、最初に挨拶に向かうべきは、十数年前に、比嘉家最大のピンチの際に、はるばる東京から沖縄に救いの手を差し伸べてくれた房子(原田美枝子)ではないのか? ってこと。
その上、偶然の産物かもしれないが、娘の今の就職先のオーナーでもあるわけだから、真っ先に病院に行かないなら、まずは房子に挨拶に行くのが “普通” ではないだろうか?
それこそ、銀座から、鶴見の「あまゆ」に移動して、暢子が仕事を終えて銀座から鶴見へ移動する間、母子は何をやっていたのか? も大きな疑問だし
赤の他人たちに土産物を渡して談笑し、三郎(片岡鶴太郎)に挨拶する前に… ってこと。
この脚本家は、簡単な"普通"をやらない(やれない)のか?
思い返せば、暢子が上京した時も、敢えて優子が房子を忘れた設定にして、敢えて遠回しの展開にして、鶴見の三郎夫婦に出会って、そこから「アッラ・フォンターナ」への展開になったのだ。
あれだって、“普通” なら、優子が「房子さんに最初に挨拶に行っておくれ!」でしょ?
この脚本家は、そんな簡単な “普通” をやらない(「やれない」とは書かない)のだ。
脚本家に、どんな意図や作為や作戦があろうと、“普通” を普通にやらないから、多くの歯車が強引に組み合わさって回っているようにしか見えない。
気を衒うにしても、あざとくやろうとしても、“普通” を普通にやってこそ “普通” でない展開が際立って活きるのだ。
全てが “普通” でないと、そもそも、展開自体を納得できないし、受け入れることもできないのに…
脚本になくても、演出家が機転を利かせても良いと思う…
よく見なくてもわかることとして、アバンのナレーションで「2人にとって 初めての東京です」と言っていた。
だったら、脚本が “普通” のことを書いてなくても、演出の工夫で “普通” に出来た可能性がある。
それは、レストラン「アッラ・フォンターナ」の正面入り口を含めた、いつも “全景” のカットを最初に置いて、次に優子と歌子のアップで、「ここが、ネーネーの働いているお店なんだ」「さすが、東京で人気のお店ね」と二人が喋るカットを繋げるだけで良かったと思う。
そこへ、智の「遅くなりましたぁ」と声だけが先行して、あとは和彦と待ち合わせている交差点まで歩くカットでもあれば良かったと思う。
脚本家も脚本家だが、メイン監督ですら、こんな “普通” の演出ができないとは。
流石に、月曜日、火曜日と少しだけ先が明るくなったのに、また真っ暗闇に入り込んだような、第48回の冒頭部分だった。う~ん、残念…
全開と今回の「あまゆ」シーンは、おかしな展開ばかり…
10分過ぎ、「あまゆ」に二ツ橋(高嶋政伸)がやって来たから、前回のことを含めて、ほじくり返してみる。
まず、前回。いきなり「あまゆ」にやって来て。酔っぱらって愚痴を溢して帰る二ツ橋に違和感を覚えたのだ。
例えば、三郎夫婦が、暢子の料理の腕前を見に「アッラ・フォンターナ」にやって来て、二ツ橋が三郎に「ご相談があります」と言って、例えば、「アッラ・フォンターナ」から程近いはずの設定のヨシ(大島蓉子)のおでん屋に行く。
そうすれば、盛況なおでん屋も描ける。そして、素面(しらふ)の二ツ橋が三郎に話すことで、二ツ橋の真剣さや切迫感も出せる。
どうしても「あまゆ」で、酔っぱらいの二ツ橋なら、閉店作業中の「あまゆ」に入って来る方が、客商売を長年やって来た二ツ橋の心意気とか、思いが伝わったのではないだろうか…
新作料理「ボロネーゼビアンコ」には、"2つのダメ"がある!
また、今回だって、そう。暢子が新作料理「ボロネーゼビアンコ」を店の人たちにつくって、味見をさせているところに二ツ橋がやって来て、まるで “ついで” のように、二ツ橋の意見を聞く展開だった。
これも、惜しい以前に、ダメダメ。
1つ目のダメは、「ボロネーゼビアンコ」を試行錯誤する過程が描かれなかったこと。
2つ目のダメは、二ツ橋が来てから、「どうしてもシェフに味見をして意見を聞きたいんです」的に、あとから “二ツ橋のための料理” として描かなかったこと。
だって、二ツ橋の今後を含めて、二ツ橋の暢子の料理の評価こそが、今回のメインディッシュのはずだから。
なぜ、前菜担当の歌子の台詞で、週の折り返しとして大切な水曜日の最後にしたのかが、わからない…
あとがき(その1)
子役時代の歌子(布施愛織)推しの私としては、回想シーンがあって、そこだけホッとしました…
あとがき(その2)
別に、どうでも良いのですが、撮影現場が相当忙しいのか、チェックが甘いのか、予算が少ないのかわかりませんが。
アバンタイトルの交差点のシーンで、黄色のベレー帽、赤いトップス、オレンジ色のオーバーオールを履いた女性エキストラが、3回も交差点を行き来します。
どうでも良いのですが、目立たない色合いのエキストラを選んで、使い回せば良かったのに… と思います。
あとがき(その3)
“普通” のことを、普通にやって欲しいです…
ちむどんどんさしみてぃくぃみそーれー
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【これまでの感想】
第1週『シークワーサーの少女』
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第2週『別れの沖縄そば』
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第3週『悩めるサーターアンダギー』
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第9週『てびち!てびち!てびち!!』
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第10週『あの日、イカスミジューシー』
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