俺の可愛いはもうすぐ消費期限!? (第9話/最終回1時間スペシャル!・2022/6/11) 感想

テレビ朝日系・オシドラサタデー『俺の可愛いはもうすぐ消費期限!?』
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第9話/最終回1時間スペシャル!の感想。
なお、本作は、2022年5月に全話をクランクアップ(撮影終了)しているため、感想には要望などは基本的に書かずに、単純な感想のみとします。
和泉(芳根京子)との関係に溝が生じた康介(山田涼介)は、おっさん(古田新太)から、8日後の30歳の誕生日が‘可愛い’の期限で、未来の康介は和泉と一緒にいないと告げられた。翌朝、出社した康介に和泉から「終業後に話がしたい」とメールが届く中、部署の統廃合や早期退職者募集が発表され、社内は騒然。さらに一ノ瀬(大橋和也)によると誰かがつかさ(西田尚美)に退職願を出したという。それが和泉だと考えた康介は、和泉の話の内容が気になり、我慢できずに質問をぶつける。すると、「交際を終了したい」と言われてしまい…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
脚本:田辺茂範(過去作/参道高校合唱部!、トクサツガガガ、インハンド、オーマイボス)
演出:新城毅彦(過去作/ステップファザー・ステップ、僕たちがやりました) 第1,2.6,8,最終話
中前勇児(過去作/天皇の料理番、義母と娘のブルース) 第3,4,7話
飛田一樹 (過去作/僕とシッポと神楽坂:監督補) 第5話
音楽:井筒昭雄(過去作/妖怪シェアハウス1,2、民王、99.9、トクサツガガガ、病室で念仏を唱えないでください)
主題歌:Hey! Say! JUMP「恋をするんだ」
全話のプロットが、「1話30分×全10回」用にピッタリ!
最終回が、1時間に拡大したことで、実質的に「1話30分×10話」で、無事エンドロールを迎えた『俺の可愛いはもうすぐ消費期限!?』。
まず褒めたいのは、ドラマの企画としてプロット(筋書きや構想)が、「1話30分×全10回」用にピッタリだったことだ。
今作は、内容的には、夜9時、10時スタートのドラマ枠でも通用すると思う。
ただ、このプロットでは、正直「1話30分×全10回」枠は荷が重いと思う。
それに合わせるなら、最近のドラマでよくやる「主人公の恋のライバルが恋仲を引っ掻き回す」とか「主人公が時間軸を行き来する」とか、もう1つ、2つはネタを盛り込まないと…
でも、「1話30分×全10回」だから、このコンパクトサイズのプロットで良いのだ。
無駄に広げず、掘り下げず。あくまでも、主人公の生き方だけにフォーカス。
幼い頃から常に “可愛い” を武器に 《自分が主役》 で生きてきたが、 “可愛い” の消費期限を知って、将来に困惑する主人公・康介(山田涼介)が、幼い頃から 《自分は脇役》 として生きてきた和泉(芳根京子)と出会い、今までは降って湧いていたような “幸福感” でなく、自ら “幸福感” を手に入れようと奔走する。
一方、未来からやって来たのに未来を変えない自分・おっさん(古田新太)と出会い、自分の未来、将来のことを真剣に考え出す。
もう、描いたのは、これだけなのだ。このシンプルさが、むしろ「先が見たくなる連ドラ」としての心地よい “凝縮感” であり、「もう少し先も見てみたい連ドラ」として、ちょうど良い “尻切れ感” だと思う。
こんなことを、本作は伝えたかったのかも?
まとめる必要なんて、これっぽちもないのだが…
●人生を豊かにするには、自分を必要としてくれる “居場所” が必要。
●未来を変えようと頑張れば、過去の価値が変わる。
●今を生きるってことは、ほんの少し先の未来を変えていこうとすること。
こんなことを、本作は伝えたかったのかも?
主題歌とドラマの内容が、絶妙にシンクロしている!
また、今作は、主題歌とドラマの内容が、絶妙にシンクロしている。特に、劇中でも繰り返された、1コーラスのサビの歌詞が…
♪きりがないくらい 初めての恋してる
君の隣が似合う僕になれたら
エンドロールは悲しい歌じゃなくて
君のためのラブソング
ここが、ちゃんとドラマのエンドロールとシンクロしている。
康介と和泉を結婚するなどの結末へ導かずに、30年後も、今も、常に “初めての恋” の気分で、 “君の隣が似合う僕” になろうと、前向きな康介で終わるのだ。
だから、恋バナの王道のエンディングではないが、良い意味で “きりがない” 恋バナになっている。康介が劇中で言った台詞、「何度でも恋をするんだ」の通りに…
エンドロールなのに、終わらないとは、なんとも新鮮ではないか!
あとがき
丸谷は、CEO。一ノ瀬は、営業一部部長になったんですね。お仕事ドラマとしての決着もちゃんとついていたのも良かったです。
Blu-ray と DVD BOX の発売が決定しています。
でも、地味にうれしいのが、サントラ盤の発売です。今作の劇伴、シリアスからコミカルまで幅広くて、サントラ盤を聴きたかったので…
最後に。やはり、山田涼介さん、きれいな顔立ちで、可愛らしさもあって、シリアスもコメディもこなして。
それでいて、彼でしか創出できない、何とも言えないファンタジーの世界観があるのが、いいですね。
アイドル活動が大変だと思いますが、テレビドラマの仕事も定期的にやって欲しいです…
コロナ禍で、未だ仕事が激減中です。
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