連続テレビ小説「ちむどんどん」〔全120回〕 (第40回・2022/6/3) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『ちむどんどん』
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第40回〔全120回〕/第8週『再会のマルゲリータ』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
暢子(黒島結菜)は、和彦(宮沢氷魚)の仕事を手伝い、再びイタリア人シェフの追加インタビューに臨み、シェフがこれまでインタビューでは語っていなかった、とある秘密を突き止める。沖縄では歌子(上白石萌歌)が、体調を崩して歌手のオーディションは落選してしまう。歌子は健康に恵まれない悔しい想いを吐露する。そんなときに、良子(川口春奈)が産気づいた…。良子は手を握る歌子に「歌って」と頼む。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
脚本:羽原大介(過去作/マッサン、昭和元禄落語心中、スパイラル~町工場の奇跡~)
脚本協力:新井静流(過去作/舞台「未来記の番人」)
演出:木村隆文(過去作/ひまわり、梅ちゃん先生、ごちそうさん、なつぞら) 第1,2,3,6週
松園武大(過去作/おひさま、とと姉ちゃん、半分、青い。、エール) 第4,5,7週
中野亮平(過去作/花子とアン、マッサン、あさが来た、べっぴんさん) 第8週
音楽:岡部啓一(過去作/真夜中のパン屋さん)
高田龍一(過去作/ドラマ劇伴無し)
帆足圭吾(過去作/真夜中のパン屋さん)
主題歌:三浦大知「燦燦」
語り:ジョン・カビラ
制作統括:小林大児(過去作/演出:ちゅらさん4、てっぱん、純と愛、CP:ミス・ジコチュー)
藤並英樹(過去作/演出:てっぱん、純と愛、CP:第3夜 転・コウ・生)
※敬称略
音量は、老若男女が視聴する朝ドラは最大限に注意するべき
ドラマ『未来への10カウント』を見終えて、そのまま今作を見たら、アバンタイトルの冒頭から “爆音”。急いで、テレビのヴォリュームを4つ下げた。
記事をやっと見つけて、テンション高めなのは理解できる。大騒ぎしたいのも、年齢を考えたらわかる。
しかし、テレビドラマとして、台詞の音量を必要以上に大きくするメリットは、ほぼ無いと思う。
特に、イヤホンやヘッドホンで見逃し配信などを見聞きしている視聴者にとっては、一種の音の暴力だ。
音、音量に敏感なのは、私がホテルの宴会場でディレクターをやっているせいもあるが。音量が聞く人に与える印象や影響は、想像以上に大きいのだ。
また、音は年齢によって可聴範囲が違うから、ある年代には心地よい音でも、ある年代には耳障りに聞こえることもあるのだ。
だから、老若男女問わず視聴する朝ドラでは、最大限に注意するべきだと思う。
ナレーションで済む話を、わざわざ大声で表現しなくても…
では、小さくすれば良かったのか?
そういう問題でもない。
要するに、このシーンで視聴者に伝えるべき情報は「資料が見つかったこと」だけ。極論するなら、暢子(黒島結菜)たちが大声で歓喜する映像なんて、1カットも要らないのだ。
ナレーションで「資料が見つかりました」で済んじゃうのだから(苦笑)
大声の大騒ぎがダメなのは、いろいろぶち壊してしまうから
それに、今回の大声の大騒ぎがダメなのは、15分全体の雰囲気を、冒頭の僅かな尺でぶち壊していること。
更に、ドラマを “異様” な印象にしただけでなく、暢子というキャラクターへの好感度とか、演者の黒島結菜さんのプレステージ(高い評判や注目度)にも影響を与えると思えるから。
演出家が、声を大きくさせて、達成感を表現したいのは理解できる。
でも、何事も “さじ加減” が重要で。それを、もう全体の「1/3」が過ぎようとしている今でも続けている時点で…。
とにかく、これを最後にして欲しい…
常に"好意的に解釈"をし続けないと、話が繋がらない…
そして、主題歌明けも、とにかく暢子をプッシュ、プッシュ、押しまくりだ。
和彦(宮沢氷魚)の仕事なのに、同席して、インタビュー中に口を挟むのも、どうかと思うが。
まあ、暢子の性格なら黙っていられないだろうなと、好意的に解釈。
更に、和彦は大卒しても、新聞社入社1~2年目くらいの “駆け出し” のはず。
そんな “ほぼ新人が書いた記事” を、劇中で “秀逸な記事” だと表現したところで、 上司の田良島(山中崇)が手直ししたわけで。
評価されて当然というか、その程度でいいの? って感じが強調されるだけのような。
今作最大級と言っても過言ではないレベルの"異様"な描写!
いいや、これまで書いたことは、これから書くことに比べたら、大したことはない。今作最大級と言っても過言ではないレベルの “異様” さだ。
ナント、この “ほぼ新人が書いた記事” で、暢子の新聞社での約半年間の “修行” が終わってしまった。
そう、房子(原田美枝子)が修行の完了を認めたのだ。
あの~~~ぉ。暢子が書いたわけでもない記事の内容で、暢子が客商売の “き” の字を学んだ… と位置付けた房子のロジック(論理の筋道)が全く理解できん!
もはや、「作者に代わって創作」しないといかないのか?
もはや、「好意的に解釈」では到底追いつかない。「好意的な脳内補完」でも無理なレベル。もう、「作者に代わって創作」するレベルだ。
きっと、裏で暢子が「新聞社のために…」と思って大活躍して喪失した記事を見つけ…
和彦に「読者は、どんな記事に感銘するのか?」、「取材相手から本音を聞き出す術」を的確に教えて…
暢子のナイスアシストでシェフが硬い口を開き。田良島の推敲作業にもアドバイスした。
これくらい「作者に代わって創作」しないと、暢子のロジックは成り立たない。
まあ、それでも、前回の感想の後半に書いた通り、新聞社の新聞記者の仕事と、レストランのコックの仕事を “客商売” を一括りして、合格させた房子は意味不明だ。
だから、こうなると、キャラ設定まで「作者に代わって創作」しなくちゃいけない。
これって、もはや脚本家は誰なの? ってことだが(失笑)
新聞社で修業するより、簡単で説得力のある方法が…
先日も書いたが。今週の一つの結末が、主人公・暢子が、常連さんで口うるさい客・淀川春夫(本田博太郎)を満足させることなら。
今週で描くべきは、暢子が必死に独学でイタリアに関する勉強をしまくって、それこそ、智(前田公輝)や沖縄料理居酒屋「あまゆ」の店の人たちと “想定問答集” をやるとか。
房子や二ツ橋(高嶋政伸)に手伝ってもらって “接客シミュレーション” をやるとか。
その中で、暢子が長靴を履いてイタリアの地図の勉強をしたり、ついつい集中すると接客中に沖縄方言が出ちゃったり。
ここで、コミカル要素を入れたり、「まさかやー」と叫ぶべきでは?
先日も書いたが、この程度のど素人の創作レベルも出来ないというのか…
あとがき(その1)
ここ数日、ネット記事では、「#ちむどんどん反省会」に対する、NHKを後方支援する記事が予想以上に溢れていますね。
読みたくなくても、ニュースのスレッドで目に入るので困ります。
どう後方支援したところで、一度放送すれば、解釈は視聴者に委ねられる運命が “ドラマ” なのに…
あとがき(その2)
それと。巨大掲示板で無断引用されると、ホント困るのですよ。
もちろん、読者さんが増えるとか、新鮮なコメントを頂けるとか、良い面もたくさんあるんですけど。
困るのは、その情報を知った一部の人たちが、いわゆる “スパムコメント” の類を大量に投稿してくるのです。要するに、「ネット商品の広告」「拡散希望」「政治的発言」みたいコメントを。
もちろん、アクセス禁止策はやっています。ただ、敵も策を変えて… なので。
それで、多くの読者さんには申し訳ないですが、コメント欄を “承認制” にしているのです。どうぞ、ご理解のほど、よろしくお願います。
あとがき(その3)
今週になって、「見るのをやめました」との離脱宣言が増えています。確かに、わざわざ見る必要が無いという気持ちもわかります。
ですが、私のように、まだ僅かな期待を捨てていない読者さんがいらっしゃいましたら、一緒に見守って、ちむどんどんするように応援しましょう!
ちむどんどんさしみてぃくぃみそーれー
※「胸がわくわくする気持ちにさせてください」の意味。
★本家の記事のURL → https://director.blog.shinobi.jp/Entry/16921/
【これまでの感想】
第1週『シークワーサーの少女』
1 2 3 4 5 土
第2週『別れの沖縄そば』
6 7 8 9 10 土
第3週『悩めるサーターアンダギー』
11 12 13 14 15 土
第4週『青春ナポリタン』
16 17 18 19 20 土
第5週『フーチャンプルーの涙』
21 22> 23 24 25 土
第6週『はじまりのゴーヤーチャンプルー』
26 27 28 29 30 土
第7週『ソーミンチャンプルーvsペペロンチーノ』
31 32 33 34 35 土
第8週『再会のマルゲリータ』
36 37 38 39
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