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連続テレビ小説「ちむどんどん」〔全120回〕 (第38回・2022/6/1) 感想

不連続テレビ小説「ちむいらいら」

NHK総合・連続テレビ小説『ちむどんどん』
公式リンク:WebsiteTwitterInstagram
第38回〔全120回〕第8週『再会のマルゲリータ』の感想。

 
 

 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。


暢子(黒島結菜)は、房子(原田美枝子)に送り込まれた新聞社のアルバイト仕事で、新聞記者になっている和彦(宮沢氷魚)と再会。その上、和彦は暢子と同じ下宿に引っ越してくることに。新聞社の上司・田良島(山中崇)、和彦の同僚で恋人の愛(飯豊まりえ)とも出会う。暢子は和彦の、とある料理絡みの取材を手伝うことに。沖縄では歌子(上白石萌歌)が、暢子の励ましも受けて歌手のオーディションを受けるが…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---


原作:なし
脚本:羽原大介(過去作/マッサン、昭和元禄落語心中、スパイラル~町工場の奇跡~)
脚本協力:新井静流(過去作/舞台「未来記の番人」)
演出:木村隆文(過去作/ひまわり、梅ちゃん先生、ごちそうさん、なつぞら) 第1,2,3,6
   松園武大(過去作/おひさま、とと姉ちゃん、半分、青い。、エール) 第4,5,7
   中野亮平(過去作/花子とアン、マッサン、あさが来た、べっぴんさん) 8
音楽:岡部啓一(過去作/真夜中のパン屋さん)
   高田龍一(過去作/ドラマ劇伴無し)
   帆足圭吾(過去作/真夜中のパン屋さん)
主題歌:三浦大知「燦燦」
語り:ジョン・カビラ
制作統括:小林大児(過去作/演出:ちゅらさん4、てっぱん、純と愛、CP:ミス・ジコチュー)
     藤並英樹(過去作/演出:てっぱん、純と愛、CP:第3夜 転・コウ・生)
※敬称略



修行先が、新聞社である必要性が無い!

主題歌明け、上司の田良島(山中崇)が、暢子(黒島結菜)に次のことを言っていた…

田良島「料理も新聞記事も 同じ。
    料理は 一番食べてもらいたい誰かを思い浮かべて
    その人のために作るだろ。
    新聞も 一番伝えたい誰かに向かって書く」

その上、その直後に、暢子は歌子(上白石萌歌)に次のようにアドバイスをした…

暢子「歌も料理も 同じ」

え~と。だから、朝から、やりたくもないあまたの体操をさせるな!っ~の!!

誰かを思い浮かべて、やること=料理=新聞記事=歌

だったら、別に、修行先が新聞社である必要が無いのだが…

新聞社の学芸部デスクでなく"プロの料理人"が諭すべき!

そもそも論(その1)として。

好意的に解釈しなければ、房子(原田美枝子)が暢子を房子が “持て余して” “厄介払い” したいくらいなのだ。

だったら、房子自身よりも料理の腕前が上で、指導力のある “プロの料理人” がいるレストランに修行させて…

“プロの料理人” が暢子に「料理は、一番食べてもらいたい人を思い浮かべてつくるんだ!」と言った方が、断然早いし、説得力があるのでは?

だって、暢子にとっては圧倒的な腕前の差を見せつけた(はずの)房子に歯向かうわけだから。

両親が「食べる人を考えて…」と暢子に強調すべきだった!

いや、そもそも(その2)だ。幼少期に遡ろう!

幼少期から暢子は、料理が好きで、美味しいものが好きだった。

そして、チラ見せのようには描かれたが、ガッツリは描かれていない “視聴者へ好意的に脳内補完させている設定” として、両親に料理を教わっているのだ。

そう、明確に描かれていないが、親と一緒に料理をする数カットによって「そう思え!」と言っているような表現はあった。

まあ、視聴者に「そう思え!」と解釈を押し付けていること自体が、“連ドラ” として大問題なのだが(冷笑)

しかしだ。そもそも、その数カットで良いから、その内で、両親が「暢子、料理は食べてくれる人のことを思ってつくるんだ(つくるのよ)」と、繰り返し教えるのが “筋” ではないだろうか?

本来は、それがあって、高校の料理部対決の優勝を描くべきだったのだ。

暢子は半月前に客から叱られても何もしなかったってこと?

さて。どうして、こうも “そもそも” と、言わなければいけないのか?

それは、“連ドラ” なのに、エピソードの前後に全く “繋がり” や “連携” を感じないからだ。

例えば、終盤での、田良島が和彦(宮沢氷魚)の過ちをきつく非難するシーンだ。まず、単純にそもそも(その3)論として、暢子にほぼ関係がない(困)

だが、百歩譲って(まあ、これも多いな…)、一応は料理関連だし、イタリアに関することだから、武士の情けで “ほぼ” と付けてみた。

しかし、ここで、暢子から、 “ありえん!” 台詞が口から出て来た。その直前に、居酒屋で「ミラノ風のことは うちも…」と言ったのが、伏線だったら、華麗な回収だが(苦笑)

暢子「イタリアでは 北と南で 食べるものが違うんですか?」

これ、劇中の時間経過では、半月ほど前に、イタリアンレストラン「アッラ・フォンターナ」で暢子が客の淀川春夫(本田博太郎)から言われていたことだ。

わからない人は、5月30日放送の「第36回」の感想のあとがきを読んで欲しい。

淀川は暢子にイタリア料理は地域で特性が違うという話をしていたのだ。そして、その時の暢子の反応は「何のこっちゃ???」だったのだ。

だったら、暢子が普通の人間なら、前述の “視聴者へ好意的に脳内補完させている設定” として…

淀川に失礼なことをした直後に、房子や二ツ橋(高嶋政伸)に「これで勉強しなさい」と本を渡されたとか、自ら同僚たちに聞くとか、関連書籍を借りて読むとか、そう “調べごとをした設定” にするのでは?

で、今回は、しっかりと答えられる… が、暢子の成長を描くことでは?

いや、負けず嫌いな設定もあるのだから、淀川と房子にギャフンとさせられて、暢子が奮起しないと “繋がらない” のだが。

暢子の料理の基準も、プロの料理人の仕事の基準も滅茶苦茶

その上、そもそも(その4)として、“調べごとをした設定” にしないと、暢子が《料理に興味がない人》に見えてしまう。

イタリア料理店に勤めていたのだから、イタリアについて調べるのは必修として。

そもそも(その5)、暢子は、大衆の面前で次のように宣言したのだ。

暢子「レストランで働きたい!
   東京に行って 料理人になりたい。
   コックさんになりたい」

そう。イタリアンに限定していないのだ。

だったら、世界中のこと、少なくとも、世界中の料理について、興味を抱いて、自ら調べているのが “普通” では?

今の描写だと、逐次メモは取るが、記入して満足。その先が無いってことになる。

そして、先日のナポリタン対決を振り返れば、ちょっと味見した程度の料理を、料理本からレシピを盗んで、創作料理をつくることが、《暢子の料理》ってことになる。

本物を食べてもいないのに、レシピ本を読んで、創作料理をつくって、自己満足することが暢子にとって《プロの料理人の仕事》だと、解釈しているとでも???

今作の料理に関する3つの大切な要素が、崩壊している!

《プロの脚本家の仕事》に対して、ど素人の私が言うのもおこがましいが。

ハッキリ言って、今作の “核心”、“コア” な部分が崩壊している。そう、今作で最も大切な…

  ●料理をすることとは、どういうことか?
  ●プロの料理人とは、どういう存在か?
  ●「美味しい」とは、どういう味なのか?

この3点が、視聴者が考えていることや、期待していることと、脚本家が描いていることや、暢子がやっていることと、全く “乖離” “分離” しているのだ。

これでは、いくら描いても、脚本家の意図も、暢子のやりたいことも、一つも伝わらなくて当然だ。

だから、見ているこちらが、常にイライラしてしまうのだ。今描いているのは、一体何なの? って。

単純に、料理好きが料理を仕事にしたいと頑張るだけでいい

では、どうすれば良かったのか? そんなの簡単だ。

料理が好きで、美味しいものが好きだから、あれこれ調べて、試行錯誤して、その結果がヤング大会で認められ、「東京で腕試ししたい」と上京して…

一人前のコックになるまで、ひたすら努力して、褒められて、また叱られて、でも立ち上がって… を繰り返し描くだけで良かったのだ。

沖縄県人会のゴタゴタとか、新聞社へ修行なんて、必要なかったのだ。

こんな簡単なことも描けないとは?

あとがき

ネットニュースを読むと、こちらが恥ずかしくなるくらいに、アゲ記事が溢れていますね。それと、自信満々のゲスト賞賛の記事も多い。

まあ、そんな記事を読んでも、私の評価は一切影響を受けませんけど(笑)

 


ちむどんどんさしみてぃくぃみそーれー
※「胸がわくわくする気持ちにさせてください」の意味。


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【これまでの感想】

第1週『シークワーサーの少女』
1 2 3 4 5 
第2週『別れの沖縄そば』
6 7 8 9 10 
第3週『悩めるサーターアンダギー』
11 12 13 14 15 
第4週『青春ナポリタン』
16 17 18 19 20 
第5週『フーチャンプルーの涙』
21 2223 24 25 
第6週『はじまりのゴーヤーチャンプルー』
26 27 28 29 30 
第7週『ソーミンチャンプルーvsペペロンチーノ』
31 32 33 34 35 
第8週『再会のマルゲリータ』
36 37

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連続テレビ小説『ちむどんどん』第38回

内容アルバイト先の新聞社で、和彦(宮沢氷魚)と再会した暢子(黒島結菜)そのうえ、和彦は、暢子の下宿へと引っ越してくる。半月後、和彦が上司の田良島(山中崇)に、ある取材を懇願。そのサポートに和彦の恋人で同僚の大野愛(飯豊まりえ)が抜擢される。一方で、暢子は、田良島から。。。。そのころ歌子(上白石萌歌)は、沖縄で行われる歌手のオーディションに。。。敬称略田良島「料理も新聞記事も同じ。    料理...
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Author : みっきー

★管理人:みっきー

★職業:宴会/映像ディレクター(フリーランス)

★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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