マイファミリー (第8話・2022/5/29) 感想

TBSテレビ系・日曜劇場『マイファミリー』
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第8話『最終章~誘拐の真実 さらば、愛しき人よ』の感想。
リビングで盗聴器を発見した温人(二宮和也)はスマートフォンの写真を確認。未知留(多部未華子)、三輪(賀来賢人)、東堂(濱田岳)に「犯人が分かった」と告げる。12月12日の東堂の結婚式の写真には鈴間(藤間爽子)の姿があり、また‘1212’が含まれる犯人のアカウント名から、温人は東堂に「犯人はおまえなのか」と問う。東堂はわずかにうなずき、事件の真相を語り出す。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
脚本:黒岩勉(過去作/グランメゾン東京、アンサング・シンデレラ、危険なビーナス、TOKYO MER)
演出:平野俊一(過去作/インハンド、TOKYO MER、日本沈没-希望のひと-) 第1,2,3,7話
田中健太(過去作/半沢直樹、小さな巨人、陸王、下町ロケット、DCU) 第6話
宮崎陽平(過去作/下町ロケット、半沢直樹2020、日本沈没2021、DCU) 第4,8話
富田和成(過去作/弱くても勝てます(演出補)、バイプレーヤーズ(演出補)、隕石家族) 第5話
音楽:大間々昂(過去作/地味にスゴイ!校閲ガール、お金の切れ目が゙恋の始まり、ファイトソング)
主題歌:Uru「それを愛と呼ぶなら」
したたかに考えられた1時間!
今回が、連ドラとして、最終章直前回として、したたかに考えられた1時間だったのは間違いない。
情報整理し、後出しにならないように、体裁よくまとめた
まず、これまで取っ散らかった印象が強かった今作。
それを真犯人を見せる前に、情報整理し、意図的に見せていないことを最終回の後出しジャンケンにしないように、体裁よくまとめたのは、大いに認める。あとは…
今回を、面白いと思えるか?
今回を、納得できるかは別にして…
もう一度"真犯人捜し"に興味関心を惹かせようとする作戦
やはり、つくり手は、今作の多くのファンが望んでいるのが “考察” という物見遊山な “謎解き” であることを十分承知しているのだ。
だから、ここで一旦情報を整理整頓して、新情報も提供して、もう一度 “真犯人捜し” に興味関心を惹かせようとしたのだ。
そのために、一度は結末を描いて、小休止。これはアリだ。ここでやっておかないと、最終回が《全編=説明》になる可能性があるから。
まあ、致し方ないということだ。
それでも、この “説明” を聞いた限りでは、三輪(賀来賢人)の娘の誘拐事件に必然性を感じなかったが。だって、無くても成立してしまうから。
もちろん、連ドラとして引き伸ばしの役割はあるが…
思い切ったコスト削減案としては、上手くいったと思う
したたかに考えられたのは、視聴者の “考察” だけではない。
制作側の都合、要するに “制作費の削減” だ。
確かに、今期の連ドラ群の中では、今作は視聴率が良い。
ただ、以前の感想に書いたように、民放初の映像技術『バーチャル・プロダクション』が採用されている。これが、まだ高価だ。
その上、出演者も豪華。ロケも移動も多い。
そこで、やはり、昨今のドラマ制作事情としては、コストカットは必然で。
その意味では、過去の映像を使い、メインの二人の場面を減らして、その他の登場人物を動かす。新たなロケ地も必要ない。これによって、相応の制作費の削減ができたはず。
今回を、面白いと思えるか?
今回を、納得できるかは別にして…
それでも、思い切ったコスト削減案としては、上手くいったと思う。
私は、面白いと思ったのか? 今回を、納得できたのか?
さて、では、私は今回を、面白いと思ったのか? 今回を、納得できたのか?
答えは、ぎりぎり合格点… だろうか。
いや、むしろ、これまでの放送回の中では、やたらと思わせぶりだったり、引っ張ったりしていない分だけ、マシだったと思う。
"告白"としては納得できるが、"説明"としては長すぎる!
ただ、40分過ぎで飽きてしまった。
やはり、“説明” としては長すぎる。どうせ、本当の結末でないのは百も承知なのだから、通常放送枠で良かったと思う。
それでも、第1話から現実離れをしたお花畑な展開ばかりだったから、ここで一種の辻褄合わせをして、強引にでも全体の整合性を図ったのは正しい判断。
それに、“説明” としては長すぎるが、東堂(濱田岳)自身の過去の罪の “告白” としては、内容は許容範囲だ。今作で、ようやく俳優さんたちの演技も味わえたし。
従って、ぎりぎり合格点。
更に、これくらい “不確定要素” を残しておけば、残り数話で、いくらでも今作お得意の辻褄合わせ用の “後出しジャンケン” や “言い訳” もできるし。
当然、いつもの「やれと、強要されました」で、謎の人物を増やせるし(苦笑)
あとがき
やるとは思っていましたが。阿久津(松本幸四郎)の娘・実咲(凛美)の “生死” を引っ張りましたね。
確かに、疲労はあると思いますが、あれだけ登れたのなら、降りられない? まあ、容易に降りられない場所だから、犯人が野放しにしたとしても。用意周到な真犯人が、幼少期にボルダリングをやっていたことを…?
まあ、いくらドラマでも、人が簡単に死ぬのは良くないので、これも許容しますけど…
それにしても。たった台詞1行で、誰でも犯人にできちゃう展開のドラマの “犯人捜し” をして面白のでしょうか…
★本家の記事のURL → https://director.blog.shinobi.jp/Entry/16903/
【これまでの感想】
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