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連続テレビ小説「ちむどんどん」〔全120回〕 (第7週/土曜日版・2022/5/28) 感想

連続テレビ小説「ちむどんどん」

NHK総合・連続テレビ小説『ちむどんどん』
公式リンク:WebsiteTwitterInstagram
第7週『ソーミンチャンプルーvsペペロンチーノ』の「土曜日版」の感想。

 
 

 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。


暢子(黒島結菜)は、レストランでの仕事始めから、厳しい連続勤務を言い渡された。オーナーの房子(原田美枝子)は、何か暢子に因縁があるようだ。シェフの二ツ橋(髙嶋政伸)に心配されながら、暢子は絶対にくじけないと誓い働き始めるが…。一方、沖縄やんばるの実家では、姉・良子(川口春奈)が、友人の石川(山田裕貴)への思いがありながら、金吾(渡辺大知)から執ような求婚を受け続けて…。
---上記のあらすじは[公式サイト]より引用---


原作:なし
脚本:羽原大介(過去作/マッサン、昭和元禄落語心中、スパイラル~町工場の奇跡~)
脚本協力:新井静流(過去作/舞台「未来記の番人」)
演出:木村隆文(過去作/ひまわり、梅ちゃん先生、ごちそうさん、なつぞら) 第1,2,3,6
   松園武大(過去作/おひさま、とと姉ちゃん、半分、青い。、エール) 第4,5,7
   中野亮平(過去作/花子とアン、マッサン、あさが来た、べっぴんさん)
音楽:岡部啓一(過去作/真夜中のパン屋さん)
   高田龍一(過去作/ドラマ劇伴無し)
   帆足圭吾(過去作/真夜中のパン屋さん)
主題歌:三浦大知「燦燦」
語り:ジョン・カビラ
制作統括:小林大児(過去作/演出:ちゅらさん4、てっぱん、純と愛、CP:ミス・ジコチュー)
     藤並英樹(過去作/演出:てっぱん、純と愛、CP:第3夜 転・コウ・生)
※敬称略



「土曜日版」の感想と、今週の総括っぽいことを書いてみる

ハイサイ~ 皆さん みっきーです!

さて、本編に対して言いたいことは、既に本編の感想に書いたから、いつも通りに「土曜日版」の感想と、今週の総括っぽいことを書いてみる。

暢子パートも、三きょうだい+母パートも、そんなに悪くない

基本的に「暢子のパート」と「賢秀・良子・歌子+優子のパート」の、それぞれは、世間が騒ぐほどに悪いとは思っていない。

意外? いや、本当に、そんなに悪くないと思っている。

特に、今週の「賢秀・良子・歌子+優子のパート」は、「暢子のパート」に比べて、相当、丁寧に描写されている。

いや、正しくは、丁寧に表現しようと頑張っているのが伝わって来た… だろうか。

圧倒的に「三きょうだい+母パート」の方が説得力がある!

放送尺をざっくり計測してみた。タイトルや重なり、予告編があるから合計15分にはならないが、計測すると…

 「暢子のパート」:「三きょうだい+優子のパート」
  =約9分:約4分=7:3

こんな感じなのだ。その上、「三きょうだい+優子のパート」は、本放送の分をほぼ繋いだだけ。

それなのに、圧倒的に「三きょうだい+優子のパート」の方が、ストーリーも、各登場人物の言動にも、そして結末についても説得力がある。その理由は簡単で…

「三きょうだい+母パート」は、ドラマとして意外に"普通"

要するに、「三きょうだい+優子のパート」は、至って “ドラマ” として、“朝ドラ” として、“地方が舞台のホームドラマ” として普通なのだ。

確かに、賢秀(竜星涼)がタイミングよく帰省したり、石川博夫(山田裕貴)の判断がまどろっこしいとか、わざわざ歌子(上白石萌歌)を絡ませて引っ張ったりはしている。

でも、批判するほど悪くない。

だって、長女が家のことを考えて好きでもない金持ちと結婚するのを妹のナイス・アシストで、本当に好きな人と結婚するってだけ… なのだから。

不必要なキャラを"デフォルメ(誇張)"し過ぎる演出が多い!

ただ、敢えて言うなら。SNSで「#ちむどんどん反省会」をバズらせるための作戦なのか、本来は必要のない、キャラを “デフォルメ(誇張)” し過ぎる演出が施されているのだ。

そこが、今週のストーリーを奇を衒った感じに印象付けてしまった。

これ、デフォルメをそれなりに留めて、賢秀をやや後退させ、その分、良子と歌子、良子と優子の、姉妹、母子の会話劇を盛り込めば良かったと思う。

もちろん、父・賢三(大森南朋)の遺影や先祖の墓を盛り込んだら、よりベターだ。

だって、比嘉家の家系(家計ではない)のお話なのだから。

結婚式の全削除は、賢明な判断

因みに、「土曜日版」で、結婚式を全カットしたのは、ポニーテール姿の暢子を封印したい、つくり手たちの間違い隠しだろう。

まあ、結婚式は、お世辞にも “素敵な結婚式” では済ますことできないくらいに、あちこちボロがあったから、全カットは賢明な判断だったと思うが…

「暢子のパート」は、明らかにあざとい展開や演出が多い

問題なのは、「暢子のパート」だ。

このように「三きょうだい+優子のパート」とサンドイッチ状態で “いっき見” すると、明らかに、「暢子のパート」に、狙いがミエミエで興醒めする展開や演出が多すぎることが、良く分かったと思う。

もちろん、登場人物で比較しても、主人公を含めて、「暢子のパート」に登場するキャラクターたちの方が、裏表があるようで、正直好感度が高いとは言い難い。

それでも「暢子パート」も、そんなに悪いとは思わない

ただ、生意気で、自信家で、不潔に見えても。

そんな主人公が沖縄から独りで上京して、銀座の名店に入って、「10連勤」を乗り越えたから、店の独裁者に勝負を挑んで、さっさと自分の価値を思い知らせてやろうと意気込んで失敗するも、救われました… とさ。

そんな、やや強引な展開だって、そんなに悪いとは思わない。

だって、暢子はそういう人だし、「暢子は暢子のままで上等!」これを貫いてきたのが、今作なのだから、むしろブレていないのだ。

作品にのめり込めない、主人公たちに感情移入できない理由

では、なぜ、今一つ、ドラマにのめり込めないのか? 主人公たちに感情移入できないのか?

結局は、脚本と演出に於ける、エピソードの描き方に問題があるのだ。

大問題なのは、「騒動至上主義」の弊害

特に、大問題なのが、本編の感想にも散々書いたが、騒動の盛り込み過ぎ。そう、当ブログ的に表現すれば「騒動至上主義」の弊害だ。

フィクションのドラマだから、非現実的な展開については、ある程度の範囲で許容は出来る。許容しなくては、ドラマは描けないし、ドラマは楽しめない。

ただ、やり過ぎはダメなのだ。

本編の感想に書いたように、普通の人の日常には、滅多に騒動なんて起こらないのだから。

なのに、こんなに騒動ばかりが起こると、それだけで、今までは許容できた “非日常” を軽く超えていまい、途端に “ウソ” に見えちゃう。

一度、“ウソ” に見えちゃうと、なかなか “フィクション” だと許容しにくいのだ。なんか、裏切られたような気がするから… だ。

恐らく、最近、継続視聴から離脱した人の多くは、この “裏切られた気分” が理由の大半を占めているのではないだろうか。

逆に、見続けている人は、まだ “裏切られた気分” には至っていない… だけでは? 行く行くは… の可能性は大きいが。

狙いがミエミエで興醒めする展開や演出が多すぎる

また、今一つ、ドラマにのめり込めない、主人公たちに感情移入できない理由として、先述の「狙いがミエミエで興醒めする展開や演出が多すぎること」が挙げられる。

テレビドラマだから、連続ドラマだから、続きを見て貰わないと困るから、ある程度は、視聴者の気を引こうとするあざとい展開や、奇抜で斬新な奇を衒った演出をやるのは、しょうがない。

でも、これも “やり過ぎ” がダメなのだ。

肝心の"物語"が見えづらくなることは、やってはダメ!

やり過ぎると、これは本当に単純で。

そのあざとい展開や、奇を衒った演出が目立ち過ぎて、肝心の “ストーリー” が見えづらくなるのだ。

その悪例の最たるものが、「暢子のパート」に集約されていると言っても過言でない。

先日放送を聞いたが、『あさイチ』の朝ドラ受けをやっている博多大吉さんが、ラジオで黒島結菜さんと黒島さんのスタッフを心配するほど、“誰得?” な朝ドラになっているのだ。

とにかく、全体の軌道修正、テコ入れは困難だとしても、この「土曜日版」で結婚式を全カットしたように、出来る配慮はしてあげないと、「朝ドラに出れば売れる」神話が崩壊する日は近いかも…

あとがき(その1)

流石に、無駄を徹底的に排除した「土曜日版」でしたが。

「10連勤」の必然性は皆無でした。

それ以上に、「ペペロンチーノ対決」の唐突さは、目に余りましたね。だって、「沖縄そば」で暢子の才能には一定の評価をしたあとですから。ただの、いじめ…

あとがき(その2)

私の勝手な推測ですけど。まだ、どこか期待を捨てられずに見続けている人と、離脱寸前、離脱完了の人のリトマス試験紙を「土曜日版」で見つけました。

それは、良子が唐突にソーミンチャンプルーを食べたくなって、自分で作ろうとしたもののレシピがわからず、母親に聞けば良いものを待てずに、高額な遠距離電話をかけて…

わざわざ暢子にレシピを聞いて、それがきっかけで暢子が “島ニンニク” のヒントを得るくだりです。

ここを、「あり得ない」「ウソ」と思ったら離脱寸前、離脱完了。

「なるほど、その手があったか」「東京と沖縄が繋がった」と思えたら視聴継続。私は後者。だって、こういうのを否定したら、ドラマの脚本は書けないし、演出もできないと思うので。

あとがき(その3)

その他の部分は、ツッコミを入れたり、愚痴を言ったりして、なんとか乗り越えられると思うのです。

とはいえ、やはり「騒動至上主義」は程々にした方が良いと思います。

ちむどんどんさしみてぃくぃみそーれー
※「胸がわくわくする気持ちにさせてください」の意味。


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【これまでの感想】

第1週『シークワーサーの少女』
1 2 3 4 5 
第2週『別れの沖縄そば』
6 7 8 9 10 
第3週『悩めるサーターアンダギー』
11 12 13 14 15 
第4週『青春ナポリタン』
16 17 18 19 20 
第5週『フーチャンプルーの涙』
21 2223 24 25 
第6週『はじまりのゴーヤーチャンプルー』
26 27 28 29 30 
第7週『ソーミンチャンプルーvsペペロンチーノ』
31 32 33 34 35

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連続テレビ小説『ちむどんどん』土曜版第7週

今回のナレーションは、若干、違和感があったね。10連勤をしているのか、終えたのかが、よく分からない序盤だったし。細かすぎるから、別に良いけど。大雑把に言うと、編集で、上手く誤魔化している感じだね。と言っても。“勝負”の唐突感は、半端ないけどね!“そんなこと”よりも、気になったのは。実家の描写の方が、主人公の描写よりも、圧倒的に丁寧だということ。まぁ、盛り込んだ部分の、かなりの部分を“そのまま...
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Author : みっきー

★管理人:みっきー

★職業:宴会/映像ディレクター(フリーランス)

★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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