連続テレビ小説「ちむどんどん」〔全120回〕 (第33回・2022/5/25) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『ちむどんどん』
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第33回〔全120回〕/第7週『ソーミンチャンプルーVSペペロンチーノ』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
暢子(黒島結菜)は房子(原田美枝子)と、クビをかけて「ペペロンチーノ対決」をすることに。勝利のために鋭意研究にいそしむ。沖縄では良子(川口春奈)が、葛藤の末に石川(山田裕貴)への想(おも)いをあきらめて、金吾(渡辺大知)の求婚を受け入れる決意を。そんなときに賢秀(竜星涼)もやんばるの実家に突然戻って来る。そして良子の様子を心配した歌子(上白石萌歌)は、意を決してある思い切った行動に出る。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
脚本:羽原大介(過去作/マッサン、昭和元禄落語心中、スパイラル~町工場の奇跡~)
脚本協力:新井静流(過去作/舞台「未来記の番人」)
演出:木村隆文(過去作/ひまわり、梅ちゃん先生、ごちそうさん、なつぞら) 第1,2,3,6週
松園武大(過去作/おひさま、とと姉ちゃん、半分、青い。、エール) 第4,5,7週
中野亮平(過去作/花子とアン、マッサン、あさが来た、べっぴんさん)
音楽:岡部啓一(過去作/真夜中のパン屋さん)
高田龍一(過去作/ドラマ劇伴無し)
帆足圭吾(過去作/真夜中のパン屋さん)
主題歌:三浦大知「燦燦」
語り:ジョン・カビラ
制作統括:小林大児(過去作/演出:ちゅらさん4、てっぱん、純と愛、CP:ミス・ジコチュー)
藤並英樹(過去作/演出:てっぱん、純と愛、CP:第3夜 転・コウ・生)
※敬称略
今作の感想に2時間超もかけることが馬鹿馬鹿しくなってきた
今回を見て、今作の感想に2時間超もかけることが、どれほど愚かで馬鹿馬鹿しいことか認識した。
従って、昨夜のドラマの感想を投稿する前に、チャチャっと済ませる…
対決を挑む暢子もおかしいし、受け入れる房子もおかしい!
今作の感想で次のことを書くと、今週の内容を(まだ3日目だが)全否定することになるから、敢えて書かなかったのだが。
それに、コメントでも誰も言及しないから、わかっているとは思うが…
そもそも(今週は、何度これを書けばよいのだろう?)の話。
イタリアンレストラン「アッラ・フォンターナ」に於いて、オーナーの大城房子(原田美枝子)が王様、王女様、君主、独裁なのだ。このことは、この2日間の描写を見てもわかるはず。
従って、対決すること自体に全く意味がないのだ。従業員だって、頭が上がらないのだ。房子の胸三寸、鶴の一声で全てが決まるのが、この店のルールなのだ。
だから、対決を挑む暢子(黒島結菜)もおかしいし、対決を受け入れる房子もおかしいのだ。
なぜ、こんな"奇態な対決"を併記で描くのか?
では、こんな誰が考えても “奇態な対決” をプロの脚本家や演出家が平気で描くのか?
ここからは推測になるが。恐らく、房子の心の中にある暢子への “真意” を、対決の結果によって描こうとしているのだ。
その結果が、性善説に基づいたものなのか、因縁だか劣等感だか知らないが個人的な思いに基づいたものなのかは、見て見ないとわからない。
しかし、ここで描きたいのは、房子の心であり、房子のキャラなのだ。
で。そのキャラを謎めいたものにして、暢子が房子に翻弄されながらも頑張る姿を、週末か週明けまで引っ張って、それこそが「暢子の物語」だと信じ込んでいるから、このような“奇態な対決” をプロの脚本家と演出家が描くのだ。
気付いていなければ、余程の…(自粛)
房子の性格なら、暢子を雇わないし、三郎に返すような…
好意的に脳内補完をして今作を見ている人なら、既に房子の人柄はおおよそ見えてきたはず。
だって、暢子に愛情をもって、愛のムチを振るっているようには描かれていないのだから。
房子は、こんな横柄で自分勝手で大声の素人を雇ったら、接客サービス業としてリスクがあり過ぎると思わないのかって。
知り合いの三郎(片岡鶴太郎)の紹介なら、三郎に頼んで、下宿先の沖縄料理居酒屋「あまゆ」で少し修行させてからよこして! と苦情を入れるのでは?って。
そこをスルーして、房子の真意を先延ばしにしたところで、話がおかしくなるだけなのだが…
暢子は、自分の料理で独裁政権を倒せると思っているのか?
まあ、それ以前に、たかが「10連勤」で厨房の雑用係を “体験” しただけの素人が、素性のわからぬ独裁者に対決を挑むという思考回路が理解できない。
もちろん、暢子は、自分の料理で独裁政権を倒せると思っている可能性はあるが。
そう、視聴者に思わせた瞬間に、暢子への共感や、応援する気持ちが失せることくらいわからないのか…
そもそも、暢子の料理の味を評価したのは家族と近所だけ…
もっと、おかしなことがある。
今回、暢子が試行錯誤していた。それは間違いない。しかし、それが、おかしいのだ。何を基準に試行錯誤してるのか? ってこと。
だって、暢子がつくった料理を「美味しい」と評価しているのは、家族と、地元の高校料理部対抗の料理大会のご近所さんたちだけなのだ。
高校生の暢子が、那覇のレストランでバイト経験があれば…
当ブログでその頃、「最初から暢子を料理部の部長にしておくべきだった」と書いたが。
そうしておけば、少なくとも、地元では暢子の料理の腕前は、それなりに評価されていたと考えられなくもないのだ。
とは書いたが、本来なら、↑上の設定をやったうえで、例の那覇のレストランでバイトをして、料理の基礎を学ぶとか。
それこそ、高校生の暢子が那覇のレストランで “鼻息高く” 今回のような料理対決を挑むなら、可愛げを感じた可能性もあるのだ。視聴者も「勝てるはずないよ」と言いながら、応援できたかもしれない… ってこと。
更に、那覇のレストランでバイト経験がある設定なら、「私も一応は沖縄の大きいレストランでバイトしてました!」と、まかないで腕を振るうこともできたし。
料理の基礎の基礎が出来ている設定なら、ギリギリ今回の無謀で無意味な対決も、カタチになったかもしれないと思う。
"連ドラ"なのに"手回し"や"根回し"をやらないのが元凶…
まとめよう。要するに。今作は、“連ドラ” なのに “手回し” や “根回し” をやらないのだ(困)
本来は、描きたい、導きたい “結果” のために、あれこれと事前に “手回し” や “根回し” をやるべきなのだ。
料理に例えるなら、“仕込み” や “下ごしらえ” をやらずに、いきなり寸胴鍋にお湯をぐつぐつ湧かし始めて、パスタを投入して、「さあて、何をつくろうかな?」って悩んでいるようなことなのだ。
そう、順序が逆なのだ。順序を正さない限り、永遠と「なぜ?」は付きまとうと思う…
あとがき
ホント、無意味な対決を、まだ引っ張るつもりなんですね。どうせ、「負けたらクビ」だろうが結論がどうであれ、暢子は房子の店で働くのですよ(苦笑)
そして、房子とぶつかりながら時間経過を繰り返すのです。
だって、そうやって進めないと、「四兄妹を平行に描写する朝ドラ」ですから、尺が足りなくなるから。
だったら、順序正しく、修行して、経験を積み重ねて、一人前になる… で、良いと思うのですが…
こんな感想にも、1時間をつかってしまいました(汗)
5/16(月)にご案内した【脚本プチ講座】の “第4弾” を投稿しました。良かったら、暇な時に読んでみて下さい。ドラマや脚本の理解が、ちょっぴり深まるかも知れません…
ちむどんどんさしみてぃくぃみそーれー
※「胸がわくわくする気持ちにさせてください」の意味。
★本家の記事のURL → https://director.blog.shinobi.jp/Entry/16888/
【これまでの感想】
第1週『シークワーサーの少女』
1 2 3 4 5 土
第2週『別れの沖縄そば』
6 7 8 9 10 土
第3週『悩めるサーターアンダギー』
11 12 13 14 15 土
第4週『青春ナポリタン』
16 17 18 19 20 土
第5週『フーチャンプルーの涙』
21 22> 23 24 25 土
第6週『はじまりのゴーヤーチャンプルー』
26 27 28 29 30 土
第7週『ソーミンチャンプルーvsペペロンチーノ』
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