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連続テレビ小説「ちむどんどん」〔全120回〕 (第32回・2022/5/24) 感想

連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」

NHK総合・連続テレビ小説『ちむどんどん』
公式リンク:WebsiteTwitterInstagram
第32回〔全120回〕第7週『ソーミンチャンプルーVSペペロンチーノ』の感想。

 
 

 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。


暢子(黒島結菜)はレストランでの厳しい連続勤務を乗り越えた。そして故郷から鶴見にやってきた幼馴染(なじみ)・砂川智(前田公輝)と再会。職場ではオーナーの房子(原田美枝子)に対して不満を貯(た)め、とうとう対決することに…。沖縄では、姉・良子(川口春奈)が、友人の石川(山田裕貴)に、「別の人から求婚されている」と告げる。良子は石川に想(おも)いを寄せているが、石川が出した答えは…
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---


原作:なし
脚本:羽原大介(過去作/マッサン、昭和元禄落語心中、スパイラル~町工場の奇跡~)
脚本協力:新井静流(過去作/舞台「未来記の番人」)
演出:木村隆文(過去作/ひまわり、梅ちゃん先生、ごちそうさん、なつぞら) 第1,2,3,6
   松園武大(過去作/おひさま、とと姉ちゃん、半分、青い。、エール) 第4,5,7
   中野亮平(過去作/花子とアン、マッサン、あさが来た、べっぴんさん)
音楽:岡部啓一(過去作/真夜中のパン屋さん)
   高田龍一(過去作/ドラマ劇伴無し)
   帆足圭吾(過去作/真夜中のパン屋さん)
主題歌:三浦大知「燦燦」
語り:ジョン・カビラ
制作統括:小林大児(過去作/演出:ちゅらさん4、てっぱん、純と愛、CP:ミス・ジコチュー)
     藤並英樹(過去作/演出:てっぱん、純と愛、CP:第3夜 転・コウ・生)
※敬称略



今回の冒頭の居酒屋は、本土の人が沖縄県民への差別を?

前回では、レストランの人たちが、沖縄からやってきたズブの素人である新人を “パワハラ” しているようにしか見えなかったが。

今回の冒頭の沖縄料理居酒屋「あまゆ」では、本土の人が沖縄の人を “差別” や “軽蔑” しかしていないような描写。

脚本家や演出家に視聴者にには伝わって来ず、見えていない “意図” があるのだと好意的に解釈し続けているが。

やはり、世界中の老若男女が見るNHKの朝ドラだから、ある程度は、わかりやすく描かないと、勝手な解釈が独り歩きして、結果的に最近の低評価に結び付くと思うが。大きなお世話か…

今回も、暢子のコック帽の被り方が気になってしょうがない

先日、ある読者さんのコメントでもお返事したのだが。暢子(黒島結菜)のコック帽の被り方が気になってしょうがない。

ハッキリ言うが、暢子のコック帽の被り方は今の時代は NGだ。劇中の 1972年の調理現場がどうだったのか知らないが。

(これは自慢です!)
生前の帝国ホテルの初代総料理長・村上信夫さんと私の通勤電車が同じで…

村上さんがウォークマンの使い方がわからない時に、たまたまその数時間前に同じ宴席でディレクターをやっていた私に気づいて声を掛けて下さり、「こういうの詳しいですよね」と尋ねられて、日比谷駅から降りる駅まで操作方法を教えたくらいに(どんな “くらい”?)コックさんには愛着も敬意もあるので書かせて頂く。

料理人がコック帽を被るようになったのは、諸説あるが…

18~19世紀のフランスで活躍したシェフ兼パティシエのアントナン・カレームが最初にかぶったという説と、9~20世紀に料理人として活躍したオーギュスト・エスコフィエが最初にかぶったという説が有力。そう、2百円以上の歴史があるのだ。

そして、コック帽が長い理由。これも2つある。1つは、客から見た目で目立って信頼されるため。

もう1つが、厨房の衛生管理上の問題。高温多湿な調理場で、調理人が熱中症になるのを防ぐため、帽子の中に空間をつくり熱をこもりにくくしたという説。これはコック帽の多くに、てっぺんに穴が開いていることからも明らか。

おいおい、暢子のコック帽の被り方がダメな理由になってないぞ、と思う方もいるだろう。でも、これはコック帽を調理場で被る大前提の問題。

要するに、目立つだけなら、ホールだけで被れば良い。熱中症防止のためなら、ホールでは脱ぐべき。でも違うのだ。もちろん、劇中のイタリア料理店「アッラ・フォンターナ」も。

だとしたら、厨房で被るなら、衛生管理上の問題のために被っていることになる。だとすれば、髪が料理に落ちないように工夫するのは当然のこと。

どうしても、長い髪の場合でも、長いコック帽で「たれ付き」があるから、それにすれば良いだけのこと。


この辺は、料理監修の吉岡知子氏やイタリア料理指導の 松本晋亮氏が、どのように演出家に伝えているのか気になるが…

今回で少し良かったのは後半の沖縄料理居酒屋でのやり取り

感想を本編に戻そう…

今回で若干だが良かったのは、後半の沖縄料理居酒屋でのやり取りだ。

前回の感想で書いたように、脚本も演出も、何かを描きたいなら登場人物の “意図” を匂わせて、視聴者に感じ取らせる必要があるのだ。

その意味で、今回のやり取りで、オーナーの房子(原田美枝子)が「沖縄二世だのに 成功したら県人会やめて 助け合いの精神も忘れた 人でなしさ」との表現があった。

これによって、少なくとも、房子 “が” 沖縄、沖縄の人に、何らかのマイナスな感情を抱いていることが見えた。

これが、正しいのだ。そう、前回が間違っていたのだ。そのことに、つくり手が気付いているのかは不明だが…

最近、「騒動至上主義」に陥っているのが大変気になる…

そう、登場人物の “意図” を描く必要があるのだ。しかし、最近、今作の感想に書いているように、「出来事至上主義」になっている。いや、正確には、更に「騒動至上主義」に陥っているというべきか。

とにかく、騒動を描くことがメインになっている。だから、房子の “意図” の片りんを描いたから、今度は「賭け」というわけだ。そう、正に「騒動至上主義」。

これ、恐らく、暢子はいろいろ研究するのだ。研究としたって、別の店のペペロンチーノを食べる金銭的な余裕はないから、本を借りて読むのか、誰かに聞くか、くらいしか選択肢がない。

で、もしも、先輩たちが、日頃、オーナーの暴君っぷりに嫌気がさしていて、暢子に加勢するとしても、前回で “ほぼパワハラ” を描いてしまっているから、取って付けたようになる。

それが、連ドラなのだ。一度描いたら、消せないのだ。

なぜ高卒ですぐに上京してコックさんになりたかったのか?

一度描いたら、消せないと言えば、次のようにも表現できる。

なぜ、暢子は、賭けまでしてイタリア料理店「アッラ・フォンターナ」で働きたいのか? ってことだ。

確かに、暢子はヤング大会での優勝演説の時に「東京で、コックさんになりたい」と宣言した。でも、未だに「なぜ、東京?」の疑問が払拭できない。

いや、正しくは、「なぜ、高卒で、すぐに上京して、コックさん?」ということなのだ。

ワンステップ、すっ飛ばしている。そう、「高卒」から「上京」の間に、“例の那覇のレストランで調理師として修業” が抜けているのだ。

だって、一度描いたら、消せないのだ。小学生の暢子が初めて味わった西洋料理の味、プロの味、本物の味、そこをまずは目指すのが筋ではないだろうか? もちろん、比嘉家の経済状況も加味すれば… の話でもある。

まあ、すっ飛ばしたことも。消せないのだが(苦笑)

もっと沖縄居酒屋で暢子と"料理"の関わりを強調すべき!

だったら。だとしたら、本気で主人公がプロのコックさんになりたい… “意図” を描くつもりなら、下宿先の沖縄料理居酒屋で、暢子が沖縄料理だけでなく、オリジナルの料理を勝手に作って出して、お客さんに評判が良いとか。

自ら積極的に厨房での手伝いを買って出るとか。日夜、新作料理の研究にいそしんでいるとか。

もっと、沖縄料理居酒屋で暢子と “料理” を強調すべきだと思う。そう、職場で「賭け」をやる前に、「自分のできる場所」で自分の料理を研究し、腕試しをする描写を積み重ねれば良かったのだ。

だって、少なくとも、ヤング大会の優勝は、それをやってライバルからもぎ取ったのだから。要するに、連ドラとして繋がっていないのだ。

気が付いたら、既に「全体の1/4」が終わっているのだ…

都合良く、騒動ばかりを繋ぎ合わせるから、書いてる本人も、演出している本人も忘れているのかも?

まあ、そのことは、奇しくも下記の【脚本プチ講座 第4弾】に丸っと書いてある。

これでは、“ドラマ” 以前に “物語” にもなっていない。

おいおい、既に「全体の1/4」が終わっているのだ。主人公が上京してコックになる理由も不明瞭で「起承転結」の「起」が終わって「承」? 笑いたいが笑えない(失笑)

あとがき

こんなに常識はずれで、礼儀知らずで、鼻っぱしが強いヒロインにして、何か良いことでもあるんですかね。類似作品との差別化か、炎上商法? くらいしか思いつきませんが…

オーナーの因縁やらを描く以前に、主人公の信念をもっと丁寧に描写すべきだと思いますが…

5/16(月)にご案内した【脚本プチ講座】の “第4弾” を投稿しました。良かったら、暇な時に読んでみて下さい。ドラマや脚本の理解が、ちょっぴり深まるかも知れません…


ちむどんどんさしみてぃくぃみそーれー
※「胸がわくわくする気持ちにさせてください」の意味。


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【これまでの感想】

第1週『シークワーサーの少女』
1 2 3 4 5 
第2週『別れの沖縄そば』
6 7 8 9 10 
第3週『悩めるサーターアンダギー』
11 12 13 14 15 
第4週『青春ナポリタン』
16 17 18 19 20 
第5週『フーチャンプルーの涙』
21 2223 24 25 
第6週『はじまりのゴーヤーチャンプルー』
26 27 28 29 30 
第7週『ソーミンチャンプルーvsペペロンチーノ』
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連続テレビ小説『ちむどんどん』第32回

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Author : みっきー

★管理人:みっきー

★職業:宴会/映像ディレクター(フリーランス)

★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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