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連続テレビ小説「ちむどんどん」〔全120回〕 (第29回・2022/5/19) 感想

連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」

NHK総合・連続テレビ小説『ちむどんどん』
公式リンク:WebsiteTwitterInstagram
第29回〔全120回〕第6週『はじまりのゴーヤーチャンプルー』の感想。

 
 

 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。


暢子(黒島結菜)は大城房子(原田美枝子)がオーナーを務めるレストラン「アッラ・フォンターナ」の就職試験に一度落ちてしまう。しかし、シェフの二ツ橋(高島政伸)の口添えのおかげでなんとか再試験の機会を得る。母・優子(仲間由紀恵)との電話で閃(ひらめ)いた暢子が作った料理とは…。そして鶴見の沖縄県人会の会長・平良三郎(片岡鶴太郎)の後見で、暢子の新しい暮らしが始まることに。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---


原作:なし
脚本:羽原大介(過去作/マッサン、昭和元禄落語心中、スパイラル~町工場の奇跡~)
脚本協力:新井静流(過去作/舞台「未来記の番人」)
演出:木村隆文(過去作/ひまわり、梅ちゃん先生、ごちそうさん、なつぞら) 第1,2,3,6
   松園武大(過去作/おひさま、とと姉ちゃん、半分、青い。、エール) 第4,5
   中野亮平(過去作/花子とアン、マッサン、あさが来た、べっぴんさん)
音楽:岡部啓一(過去作/真夜中のパン屋さん)
   高田龍一(過去作/ドラマ劇伴無し)
   帆足圭吾(過去作/真夜中のパン屋さん)
主題歌:三浦大知「燦燦」
語り:ジョン・カビラ
制作統括:小林大児(過去作/演出:ちゅらさん4、てっぱん、純と愛、CP:ミス・ジコチュー)
     藤並英樹(過去作/演出:てっぱん、純と愛、CP:第3夜 転・コウ・生)
※敬称略



「今回も《まさかや~》の連続」、これに尽きる!

前回の感想は、「いいとこ探し」に時間を要して、見てから投稿まで2時間も要してしまった。今回はそんな馬鹿馬鹿しいことはやりたくないから、サクッと見て、サクッと書く。

一言でいうなら「今回も《まさかや~》の連続」、これに尽きる。以上。

まあ、これで終わっては、読者さんたちから「まさかや~」と言われそうなので、もう少し書いてみる。どこからツッコミを入れようか(笑)

そもそも、"得意料理" とは何なのか?

まず、暢子(黒島結菜)の “得意料理” についてから、行ってみよう!

そもそも、“得意料理” とは何なのか? 得意な料理のことだ。わかってるって? いや、主人公の暢子はわかっていないのだ。

だって、前回で母・優子(仲間由紀恵)にわざわざ遠距離電話までして尋ねたのだから。いや、本当にツッコむべきは、そこではないのだ。

数回作った料理を"得意料理"と思えちゃう神経と設定が…

ツッコむべきは、2点。

1つは、(映像では)数回、作って褒められたくらいの “料理” を自分の “得意料理” だと思えちゃう神経、その設定がわからんのよ!(妙な言葉遣いになってしまった)

それに、百歩譲って、沖縄そばが “得意料理” なら、連ドラとしての “繋がり” を考えれば、絶対に、母への電話でなく、厨房にあるレモンを見て、かじって、気づくべき!

こういうのが、多くの視聴者の大好物である “伏線と回収” なのだ。そんな基本中の基本も出来ていないのが今作なのだ。

暢子が"そば"が大切な食べ物であることに気づていないこと

そして、もう1つ。「新章」が始まったばかりの今作が大失敗したのは…

今回の「試験の受験から最終的な結果」に至る過程に於いて、キーワードならぬ “キーフード” になるのが、麺やパスタを含めた広域での “そば” になるのは、視聴者の誰も予想がついたことのはず。

そう、予想をしていないのは主人公含めた登場人物だけ。だから、不自然なのだ。ほぼ全員の視聴者が予想して期待しているのに、つくり手たちがそこを描かない。

ストレートで直球勝負すればスカッとするのに、まさかの敬遠(故意四球)をやって、自ら肩透かしをやるようなものだ。だから、視聴者はまた置いてけぼりを食らう。あ~あ、またそうなっちゃうのかぁ… と。

劇中に登場する、食材、調味料、調理器具について一言

ツッコミついでに、もう少し… 劇中に登場する、食材、調味料、調理器具について。

確かに、シェフの二ツ橋(高島政伸)が暢子に「何を使っても良い」のようなことを言っていた。で、映像的は、暢子は「ヘイ!」と言わんばかりに作業に入っていたが。

あの~、暢子は、それらのある場所を料理人たちに聞かないの? そういうことだ。それに、今回で暢子が自前の〇○で作った “そば” だが、その材料はどこから? そういうこと。

食材、調味料、調理器具を、もっと丁寧に描写すべき!

どういうこと? 今作は “料理” をテーマにした朝ドラだ。だったら、その “料理” を生み出すための食材、調味料、調理器具を、もっと丁寧に描写すべきでないのか?

以前、上京する前の暢子の料理についても次のように言及した。暢子の料理からは “貧しさ” が感じ取れない… と。

賢秀(竜星涼)はあの調子、良子(川口春奈)は給料の一部を家に入れて、歌子(上白石萌歌)は病弱。だったら、暢子は安い材料で栄養価の高い料理を作ろうと、日々勉強するくらいで良かったのだ。

そして、例の「レシピノート」がどんどん埋まっていき、それこそ今回の試験で那覇のレストランのメモが活かされたりして、「レシピノート」が大活躍しても良かったのだ。

"お父ちゃんのそば"なら、もっと"お父ちゃんの包丁"も…

それに “お父ちゃんのそば” なら、もっと “お父ちゃんの包丁” への暢子の気持ちも描いても良かったのでは?

それこそ、二ツ橋が「店の包丁を使え」と言って、暢子が「私には大切な包丁がある!」とカバンから “お父ちゃんの包丁” を取り出すとか。そういうのが、ドラマで、ドラマチックと言うのでは?

「料理の才能がある沖縄出身の主人公」に見えたか?

先の展開はわからない。しかし、今回の15分間で、最も印象的に象徴的に、そして重要だったのは…

就職試験の再試験に合格した料理を、主人公のアイデアを活かして自らの手で作っている、作ったという暢子の料理姿の描写であり、その料理の味への評価だと思う。

ここが、きちんと視聴者に伝われば、これまでの多少のことは忘れて、「料理の才能がある沖縄出身の主人公」に見えたはずだ。

レストランの人たちの味覚を含めた表現力に説得力が乏しい

では、実際の映像で、そう伝わったのか? 甚だ疑問だ。だって、テレビと言うメディアに於いて、一、二を争う程に表現しにくいのが “料理” なのだ。

味、香り、温度、触感、食感など基本的に伝わらない。そう、伝わるのは “見た目” だけなのだ。まあ、温度については、湯気や霜や雫などで、食欲や購買意欲を刺戟するような瑞々しい “シズル感” は出せるが。

何を言いたいのか。それは、テレビで “料理” を扱って “味” を描くには、わかりやすい説明が必要だってこと。

なのに、詳細な台詞などは面倒なので引用しないが、あんな “説明” で納得できるだろうか? 私には、食べ慣れていない「沖縄そば “風”」を食べて、美味しかった… ようにしか見えなかったが。

これは、困ったぞ。 ここでレストランの人たちの味覚を含めた表現力に説得力が出せないと、この先でいくら “見た目” が美味しそうな料理が画面に映っても、それは赤の他人のインスタの “映え写真” と同じで、だから何? ってことになりかねないから…

出会いや騒動より、試験、味、暢子の気持ちを描くべき!

沖縄から上京して来た主人公が、東京・銀座のレストラン「アッラ・フォンターナ」で働くまでの経緯や、そこに至るまでの人との出会いなどの描写が不要だとは思わない。

いや、沖縄時代の希薄な人間関係の描写を見て来たから、東京では丁寧に描いて欲しいと思う。

しかし、限られた時間の中で描くのだから、今週で描くべき優先順位が高いのは、試験に合格する料理を自らのアイデアで主人公が作ったことと、味の評価だ。

誤解を恐れずに言えば、月曜日のおのぼりさんも、鶴見の沖縄県人会の会長・平良三郎(片岡鶴太郎)との出会いも、一度不合格とか、母に電話、生き別れの兄との劇的再会なんて、騒動の類なんて必要なかったのだ。

東京に来て、早苗(高田夏帆)の父・前田善一(山路和弘)の計らいで、「アッラ・フォンターナ」の入社試験を受けられる時点から始めても良かったくらい。

いや、どうしても描きたいなら、最低限のことを描写してナレーションで補足すれば良かったと思う。

1日も早く、描くべきことと不要な部分の線引きをすべき!

要するに、今作は、つくり手たちが視聴者に伝えたいことを正しく伝えていないのだ。

わかりやすく書くと、描いていることが多過ぎること、その描いていることの強弱や放送尺が適当なことによって、視聴者がどこをどう見て、どう受け取って良いのかわかり難い。

だから、結果的に、SNSで今、流行っているような「#ちむどんどん反省会」なる《ツッコミ祭り》くらいしか、やることが無いのだ。

とにかく、1日も早く、描くべきことと、不要な部分の線引きをすべき。でなければ、ストーリーにも、登場人物たちにも説得力がなく、場当たり的な展開に、視聴者が振り回されるばかりだと思う…

あとがき

「新章」「東京・銀座編」になったら、少しは主人公を中心に物語が進むと期待していたのですが、暢子の台詞の通り「まさかや~」の展開に進むとは思いませんでした。今回も、試験以外のエピソードが多過ぎるし、長いし…

「新章」「東京・銀座編」の第1週目の木曜日なので、説明過多になるのは許容します。ただ、説明は説明。ドラマでも、物語でもないので、説明はほどほどにすべきだと思います。

でないと、折角、主人公も視聴者も “心機一転” で盛り上がりそうなのに、このまま奈落へ… の可能性もありますよ。

ちむどんどんさしみてぃくぃみそーれー
※「胸がわくわくする気持ちにさせてください」の意味。


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【これまでの感想】

第1週『シークワーサーの少女』
1 2 3 4 5 
第2週『別れの沖縄そば』
6 7 8 9 10 
第3週『悩めるサーターアンダギー』
11 12 13 14 15 
第4週『青春ナポリタン』
16 17 18 19 20 
第5週『フーチャンプルーの涙』
21 2223 24 25 
第6週『はじまりのゴーヤーチャンプルー』
26 27 28

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Author : みっきー

★管理人:みっきー

★職業:宴会/映像ディレクター(フリーランス)

★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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