連続テレビ小説「ちむどんどん」〔全120回〕 (第27回・2022/5/17) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『ちむどんどん』
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第27回〔全120回〕/第6週『はじまりのゴーヤーチャンプルー』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
暢子(黒島結菜)は東京で身を寄せるはずだった兄が、失踪してしまったことを知って呆然自失。その上兄は多額の借金を不義理に残していて、母・優子(仲間由紀恵)、姉・良子(川口春奈)、妹・歌子(上白石萌歌)が残った実家はまた経済的困窮に立ち戻ってしまう。暢子は兄の立ち回り先を探して横浜市の鶴見にやってくるが…。暢子に救いの手を差し伸べたのは鶴見の沖縄県人会の会長・平良三郎(片岡鶴太郎)だった。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
脚本:羽原大介(過去作/マッサン、昭和元禄落語心中、スパイラル~町工場の奇跡~)
脚本協力:新井静流(過去作/舞台「未来記の番人」)
演出:木村隆文(過去作/ひまわり、梅ちゃん先生、ごちそうさん、なつぞら) 第1,2,3,6週
松園武大(過去作/おひさま、とと姉ちゃん、半分、青い。、エール) 第4,5週
中野亮平(過去作/花子とアン、マッサン、あさが来た、べっぴんさん)
音楽:岡部啓一(過去作/真夜中のパン屋さん)
高田龍一(過去作/ドラマ劇伴無し)
帆足圭吾(過去作/真夜中のパン屋さん)
主題歌:三浦大知「燦燦」
語り:ジョン・カビラ
制作統括:小林大児(過去作/演出:ちゅらさん4、てっぱん、純と愛、CP:ミス・ジコチュー)
藤並英樹(過去作/演出:てっぱん、純と愛、CP:第3夜 転・コウ・生)
※敬称略
あとがき
前回は、「東京編」という「新章」の “初日” だったから、気合を入れて2時間もかけて感想を書きました。でも、今回は細かいことは基本的にスルーして、サクッと書いて終わりにするつもりです。
「偶然の連続」「ラッキーの押し売り」なのはその通りだが
恐らく、多くの人は、「偶然の連続」、「ラッキーの押し売り」と思ったのではないだろうか。
確かに、その通りだ。しかし、今作はフィクション。それに、前回の感想にも書いた通り、主人公が東京にやってきた理由すら、まともに描かれていないのだ。
それなら、さっさと下働きでも何でも良いから就職して、主人公の物語を進める方が得策だと思う。だって、今さら辻褄合わせをしたところで、疑問は山積なのだから(後術する)…
前回は大声、今回は普通。暢子のキャラが一定していない!
さて。今回で書かないといけないのが、主人公のキャラクターが前回とガラリと変わったことだ。それは、暢子(黒島結菜)から “大声” が極端に減ったこと。これに尽きる!
前回は慌ててボリュームを下げたから、今回は事前に音量を下げておいたから、急いで上げた(笑) この演出、演技指導を一体どう解釈すれば良いのだろう?
●夜の静かな住宅街だから?
●三線の音を視聴者に聴かせるため?
●見ず知らずの家だから?
●世話になりたくて、いい子に見せたいから?
う~、良く分からない。
いや、逆の視点で考えると、前回はなぜ大声を張り上げていたのか?
●雑踏がうるさくて、早苗に声が聞こえないと思ったから?
●東京のレストランに来て、ハイテンションだったから?
●他人のことなんて、気にする性格じゃないから?
いずれにしても、今回と前回でキャラが繋がらない。とは言え、とてつもなく相手のことを考えない “自己中心的なキャラ” なのは、きっちりと繋がってはいるが(苦笑)
暢子の台詞の音量は、撮影時に混乱&迷走していたのかも?
これ、今回だって “大声” で良かったのでは? だって、現実では在り得ない程の「偶然の連続」なのだから。今回が静かだと、むしろ、暢子はこうなることを知っていたように映ってしまう。
まあ、終盤のレストランで “自己主張” するシーンでは若干 “声を張り上げて” いるが…
因みに、良く見ると分かるが、今回の暢子も例えば「どんなテストですか?」の一連の台詞がオンリー(音声だけ録り直して、編集で嵌め込む技術)してあった。
どうやら、前回と今回のレストランのシーンの撮影時に、暢子の台詞の音量と、レストランのオーナー・大城房子(原田美枝子)の音量のバランスが良くなかったようだ。
それくらい撮影時は混乱&迷走していたとも受け取れるが…
大声が1日で終わったのは、新章の導入部として一安心…
とにかく、撮影現場の問題は別にして。連ドラなのだから、昨日と今日、前回と今回くらいは是非とも “連続性” を担保して頂きたい。だって、前回と今回が、何年も時間を空けているわけでは無いのだから。
それと、個人的な希望として、朝ドラだから、朝はそれなりに抑えた音量でやってほしい… だが、大声が1日だけで終わったのは、「新章」の導入部として一安心… だが。
比嘉家は、一人上京した暢子を心配でないのか?
さて、感想の冒頭で、「偶然の連続」や「ラッキーの押し売り」はともかく、今さら辻褄合わせをしたところで、疑問は山積なのだから、主人公の物語を進める方が得策だと思う… と、書いた。
その山積の疑問のうちの、今回の最大級を述べてみたい。それは、簡単。
沖縄にいる比嘉一家は、一人で上京した暢子のことを心配じゃないの?
この一点に尽きる。
実は、今回に登場した平良三郎(片岡鶴太郎)と妻・多江(長野里美)は、かつて、劇中で「子どものうち、一人なら面倒をみたい」と申し出た父・賢三(大森南朋)の “東京在住の親戚” だと勝手に期待して、思い込んで見てしまった。でも、違っていたが…
母・優子が東京の親戚に連絡するくらいはあっても良かった
ただ、どうだろう? 少なくとも母・優子(仲間由紀恵)は “東京在住の親戚” に連絡をするかどうか迷うくらいの1シーンがあっても良かったのではないだろうか?
鶴見の沖縄県人会会長の、山原地区にいる知り合いを経由した連絡で、暢子の現状を知るのは、流石に “家族” としても、“ホームドラマ” としても如何なものだろうか?
会えなくても、心はつながって支えあう美しい家族なら…
主人公が行き当たりばったりだとか、偶然の連続なのは、そういう風にドラマを進めたいのだから、しょうがないと思うしかない。
しかし、今作が、公式サイトで「会えなくても、心はつながって支えあう美しい家族と、ふるさとの物語」と明記して主張するなら、きちんと映像で描くべきでは?
えっ? これで、好意的な脳内補完をしろと? 行間を読めと?
それなら、優子が “東京在住の親戚” に事前に相談しておくべきで、「おじさんたちに会えて良かったねぇ」と風呂に入って一安心するのが、「会えなくても、心はつながって支えあう美しい家族と、ふるさとの物語」だと思うが…
あとがき(その1)
今日の『あさイチ』の「KiraKiraキッチン」に、ゲストの高橋克典さんに料理を教えるシェフとして、片岡鶴太郎さんの三男で料理人の荻野聡士さんが出演されていました。
このほうが、『ちむどんどん』初登場の父・片岡鶴太郎さんとの番組を超えた「会えなくても、心はつながって支えあう美しい家族の縁」を感じました。まあ、編成の作戦でしょうが…
あとがき(その2)
せっかく、東京と沖縄に離れても「四兄妹は同時並行で描く」なら、もっと家族の愛情を感じ取れるような描写を入れれば、かなり印象が違って来ると思います。
まあ、入浴シーンでバズるのを期待しているようでは、立ち込めている暗雲が当分は消えることは無さそうですが…
ちむどんどんさしみてぃくぃみそーれー
※「胸がわくわくする気持ちにさせてください」の意味。
★本家の記事のURL → https://director.blog.shinobi.jp/Entry/16862/
【これまでの感想】
第1週『シークワーサーの少女』
1 2 3 4 5 土
第2週『別れの沖縄そば』
6 7 8 9 10 土
第3週『悩めるサーターアンダギー』
11 12 13 14 15 土
第4週『青春ナポリタン』
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第5週『フーチャンプルーの涙』
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第6週『はじまりのゴーヤーチャンプルー』
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