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連続テレビ小説「ちむどんどん」〔全120回〕 (第26回・2022/5/16) 感想

連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」

NHK総合・連続テレビ小説『ちむどんどん』
公式リンク:WebsiteTwitterInstagram
第26回〔全120回〕第6週『はじまりのゴーヤーチャンプルー』の感想。

 
 

 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。


1972年5月。高校を卒業した比嘉暢子(黒島結菜)は、復帰した沖縄から東京に、料理人になるためにやってきた。大都会の人ごみ、行き交う車に衝撃を受け、そして銀座のレストランの西洋料理にびっくり!レストランのオーナー(原田美枝子)らの失笑を買う。そして、兄・賢秀(竜星涼)がいるボクシングジムを訪問したところ、衝撃の事実が待っていた。上京初日から、暢子に人生最大のピンチが訪れる。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---


原作:なし
脚本:羽原大介(過去作/マッサン、昭和元禄落語心中、スパイラル~町工場の奇跡~)
脚本協力:新井静流(過去作/舞台「未来記の番人」)
演出:木村隆文(過去作/ひまわり、梅ちゃん先生、ごちそうさん、なつぞら) 第1,2,3,6
   松園武大(過去作/おひさま、とと姉ちゃん、半分、青い。、エール) 第4,5
   中野亮平(過去作/花子とアン、マッサン、あさが来た、べっぴんさん)
音楽:岡部啓一(過去作/真夜中のパン屋さん)
   高田龍一(過去作/ドラマ劇伴無し)
   帆足圭吾(過去作/真夜中のパン屋さん)
主題歌:三浦大知「燦燦」
語り:ジョン・カビラ
制作統括:小林大児(過去作/演出:ちゅらさん4、てっぱん、純と愛、CP:ミス・ジコチュー)
     藤並英樹(過去作/演出:てっぱん、純と愛、CP:第3夜 転・コウ・生)
※敬称略



新垣村のばぁ・新垣カメを演じている、きゃんひとみさん

愚痴ばかりの感想もどうかと思うから、今回は “うれしたのし大好き” な歌のタイトルのような話題から。

第1話から登場している新垣村のばぁ・新垣カメを演じているのが、きゃんひとみさん。今回もアバンタイトルに登場した。

きゃんさんは沖縄県生まれで琉球放送出身のフリーアナウンサーで、私が住む千葉県のbayfmを代表するDJだ。17年以上も毎週聴いている耳馴染みの良い声だけに、テレビから聞こえてくると新鮮だ。

きゃんさんのラジオ番組の今月のゲストは、宮沢和史さん!

因みに、きゃんさんは現在、この4月から毎週月曜日の朝5時から『てぃだきゃん』を担当中。

逆境に負けない「なんくるないさー」に相応しいゲストを呼ぶ「ナンクルナイサーのコーナー」の今月のゲストは、沖縄民謡を記録しながら継承する活動も行っているシンガーソングライターの宮沢和史さん。 良かったら、radiko(ラジコ)で探して聴いて欲しい…(radiko(ラジコ)のリンク

アバンタイトルで、慌ててボリュームを下げた(ホッ!)

『マイファミリー』が常にテンション低めだから、テレビの音量を上げめに設定してままの私がいけないのだが。アバンタイトルが始まって、慌ててボリュームを下げた(ホッ!)

気付いていない人もいるだろうが、レストランで暢子(黒島結菜)がメニューを読む台詞、オンリー(音声だけ録り直し)してあった。メニュー名を変更したとかの理由も考えられるが。

演出家の"大きな声で"でとの演技指導が、大問題なのだが…

さて、どうして感想の冒頭で、きゃんさんの耳馴染みのある声の話をしたのかと言うと。今回の15分、終始気になってしょうがなかったのが、暢子(黒島結菜)が連発する大声だから、声繋がりの話題ってことで。

これ、暢子が憧れの東京にやって来た感情を、演出家が “大きな声で” という演技指導を黒島さんにしてしまっているから止むを無いのだが。

因みに、ここでの演技指導は「演技を教育する」の意味ではなく、「演技を要求する」の意味であることをお忘れなく。

早苗が指摘するべきは、"丸出しの沖縄弁"でなく大声では!?

そして、困ってしまったのは、その憧れの東京にやって来た有頂天気分とか、一種の達成感とか、美味しいものが食べられる嬉しさを、「銀座の名店」と雑誌に載っている高級そうなレストランで “大きな声” で演出してしまったこと。

「朝から、元気なのがいい」とか「当時なら、大声で驚くのは当然」との寛大な心を持った人は別で。

流石に、私なんて猫の額ほどの偏狭な心しか持ち合わせていないから、早苗(高田夏帆)が指摘するのは、丸出しの沖縄弁でなく、大声じゃないの! と、思ってしまった。

「大声による主人公の感情表現」の演出にある問題点とは…

この「大声による主人公の感情表現」の演出、実は幾つかの問題があるのだ。

中でも最大の問題は、先週までの「沖縄編」での主人公は、これほどまでに「何かある毎に、大声を張り上げるキャラクター」では無かったのではないか? という疑問だ。

それでなくても、他人のことはお構え無しで自分勝手なのに、今度はやたらと大声を張り上げて、周囲に迷惑を?

暢子のリアクションを全面的に否定はしない

でも、暢子のリアクションを全面的に否定はしない。

劇中の昭和47年(1972年)は私は小学生で、前年の昭和46年には、銀座三越1階に出来た「マクドナルド1号店」に並んで食べたのを覚えている。歩行者天国が始まったのは、更に前年の昭和45年8月。

その頃の銀座は、今とは違って若者を中心に意外とみんながハイテンションで、アメリカ文化に憧れていた。だから、無理して開放的に演じる人も多かったし、ノリを良くしている若者たちもいた。

だから、東京の人の多さ、蒸し暑さ、せわしなさなどに驚くのは無理もない。かく言う私も、下町から銀座に行くと、ちょっと引き締まる思いだったから。

ハイテンションの暢子を全否定しないが、違和感は覚える…

今の感覚で、今回の暢子のハイテンションなリアクションは、今なら、私がレストランの客だったら、いくら沖縄から上京して来たばかりの若い女の子だと見聞きでわかっても、心の中では威圧、暴力、騒音トラブルのレベルなのだが。

劇中からほぼ10年後に開業した東京ディズニーランドを思い返せば、あのくらいの反応は過激すぎるとは言い難いかも知れない…

それでも、子ども自体の暢子にはなかった “ハイテンションなリアクション” は、違和感を覚えると言わざるを得ないが…

暢子を大声を張り上げるキャラにした木村氏の演出が大問題

もう一つの問題点は、この暢子を「何かある毎に、大声を張り上げるキャラクター」にしてしまったのが、今作のメイン監督である木村隆文氏であること。

木村氏は、撮影前に上白石萌歌さんの歌声を聴いて、歌子の出番を増やすように脚本家に提案した人。だから、木村氏のキャラ設定は今後の脚本に影響を及ぼしている可能性があるのだ。

だから、困るのだ。

子ども時代から、暢子が「何かある毎に、大声を張り上げるキャラクター」として描かれたていたなら問題はない。いや、そもそも、そう描かれていれば、違和感なんて生まれないのだ。

でも、違和感を覚えたということは、これまでの暢子は違って描かれていたということ。そう、連ドラなのに “繋がっていない” のだ。

まあ、細かく言えば、子ども時代は「何かある毎に、大声を張り上げるキャラクター」でも、高校を卒業して家族やご近所の応援を背に、上京して就職する年齢になったのなら「何かある毎に、大声を張り上げるキャラクター」から卒業するのが普通だと思うが(苦笑)

「ありえへん」「まさかや~!」と叫びたいドラブルの連続

更に、今夜は満月「フラワームーン(花月)」が見られるのに、千葉県の空はドン曇りでテンション低めなのに、今作の展開も正に “暗雲が立ち込めたよう” な感じなのが残念でならない。

それは、相変わらず、トラブルの連続で始まったこと。見ているこっちが、「ありえへん」「まさかや~!」と大声で叫びたいくらいだ。

流石に月曜日だけで、15分間だけに、盛り込み過ぎでは? まあ、これまでの展開から推測すれば、トラブル発生から救世主が現れて問題解決するだけで、またトラブル発生… だろうが…

脇役より、早く「暢子が上京してきた意味」を描いて欲しい

とにかく、今回を見て一番困ったのは、「新章」の最初の日なのに、主人公の物語としては、下記の3つだけだったことだ。

  ●大声で、はしゃいだこと
  ●オリーブオイルを知ったこと
  ●就職のための上京が、行き当たりばったりで準備不足なのがわかったこと

その割に、どうやら今週も引き続き、四兄妹と家族を描くらしい。

主人公の物語がスタート地点にも立っていないのに、脇役の物語のネタ振りが先とは、流石に順序が逆のような。とにかく、一日も早く「暢子が何をしたくて、東京に就職して来たのか?」を描いて欲しい…

あとがき(その1)

昨夜(5/15)に、朝日放送テレビ『ポツンと一軒家』を見ていたら、DAIGOさんと一緒にゲスト出演されていた女性タレントさんが、「すご~く見覚えがあるのに名前が出ないなぁ」と思って、声をよく聞いたら早苗役の高田夏帆さんでした。それだけなんですけど(汗)

あとがき(その2)

真面目に感想を締めくくりますね。レストランの食事のシーンでの演出についてです。

今週の演出担当の木村氏が演出した第1週、第5回で子ども時代の暢子が比嘉家には不釣り合いな高級レストランで食事をしました。

その時の暢子のリアクションと、今回の暢子のリアクションが違い過ぎるのです。録画を見れば再認識できますが、第5回では大声も場の雰囲気も壊さないで、感動を表現できていました。

でも、暢子役が黒島さんになってから、演出も演技指導もコミカルに振り過ぎ/span>ですよ。確かに「おのぼりさん」を分かり易く、コミカルに描いているつもりなのでしょう。

でも、他のお客様を不愉快にさせるような言動までやり過ぎ。だって、子ども頃の暢子はブタの「アブブ」が潰されて(殺されて)料理になった時だって、騒がなかったのに。

あとがき(その3)

コミカルな演出や演技で、笑えるか笑えないかは、見る人で違うと思います。

でも、今回のレストランでの暢子の大声と客らの静かな食事の組み合わせや、ラストのストップモーションと明るい劇伴の組みあわせなど、ちょっとコミカルと評価するにはやり過ぎな感じがします。「新章」で期待しているのですが…

おまけに…

皆さんお待ちかね? の【脚本プチ講座】の “第4弾” の下書きが完成しました。これから作図、推敲して、近いうちに投稿します。今しばらく、お待ちください!

ちむどんどんさしみてぃくぃみそーれー
※「胸がわくわくする気持ちにさせてください」の意味。


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【これまでの感想】

第1週『シークワーサーの少女』
1 2 3 4 5 
第2週『別れの沖縄そば』
6 7 8 9 10 
第3週『悩めるサーターアンダギー』
11 12 13 14 15 
第4週『青春ナポリタン』
16 17 18 19 20 
第5週『フーチャンプルーの涙』
21 2223 24 25 
第6週『はじまりのゴーヤーチャンプルー』

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連続テレビ小説『ちむどんどん』第26回

「はじまりのゴーヤーチャンプルー」内容1972年5月。沖縄が本土復帰した日、暢子(黒島結菜)は、料理人になる夢を叶えるため東京へ。だが、早苗(高田夏帆)に案内してもらいながら、人や車の多さに衝撃を受ける暢子は、早苗が勧める銀座のレストラン“フォンターナ”へ。敬称略作、羽原大介さん脚本協力、新井静流さん演出、木村隆文さん“新章”のはじまりである。う~~んん。。。。。そういう演出、演技指導をつけ...
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Author : みっきー

★管理人:みっきー

★職業:宴会/映像ディレクター(フリーランス)

★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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