連続テレビ小説「ちむどんどん」〔全120回〕 (第5週/土曜日版・2022/5/14) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『ちむどんどん』
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第5週『フーチャンプルーの涙』の「土曜日版」の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
暢子(黒島結菜)は助っ人として参加した料理大会の会場で、「東京に行き、料理人になりたい」と爆弾発言。すっかりその気になってしまう暢子だったが、そのころ、比嘉家には暗雲が近づいていた。兄・賢秀(竜星 涼)が投資話だと思ったものは、実はだまされていただけと分かってしまった。絶望した賢秀は大荒れに荒れてしまう。そしてその余波は大きく家族にのしかかってくることになる。
---上記のあらすじは[公式サイト]より引用---
原作:なし
脚本:羽原大介(過去作/マッサン、昭和元禄落語心中、スパイラル~町工場の奇跡~)
脚本協力:新井静流(過去作/舞台「未来記の番人」)
演出:木村隆文(過去作/ひまわり、梅ちゃん先生、ごちそうさん、なつぞら) 第1,2,3週
松園武大(過去作/おひさま、とと姉ちゃん、半分、青い。、エール) 第4,5週
中野亮平(過去作/花子とアン、マッサン、あさが来た、べっぴんさん)
音楽:岡部啓一(過去作/真夜中のパン屋さん)
高田龍一(過去作/ドラマ劇伴無し)
帆足圭吾(過去作/真夜中のパン屋さん)
主題歌:三浦大知「燦燦」
語り:ジョン・カビラ
制作統括:小林大児(過去作/演出:ちゅらさん4、てっぱん、純と愛、CP:ミス・ジコチュー)
藤並英樹(過去作/演出:てっぱん、純と愛、CP:第3夜 転・コウ・生)
※敬称略
比嘉家が「いい家族」に見えるように再構成と編集された
ナレーションが必死に「いい家族」を連呼していたのが、台本なのかアドリブなのか知る由もないが。
それでも、今回の「土曜日版」が、いいとこどりの “ダイジェスト版” として、必死に編集して描いたのが「いい家族」だったのは間違いない。
また、本編を無視すれば、比嘉家が「ほぼいい家族」に見えるように再構成と編集がされていたのも間違いないと思う。
三人の兄姉妹の暢子への優しさを前面に押し出してまとめた
特に、三人の兄姉妹の、主人公・暢子(黒島結菜)を東京に行かせたい、夢をかなえさせてあげたい… という優しさを前面に出して、暢子を応援して、まずは東京へ送り出すのには成功したまでは、上手くまとめたと思う。
まあ、よく考えれば、今週の出来事はそれだけなのだが…
比嘉家に意外と都合良くお金が湧いてきちゃうのがバレた…
ただ、三人の兄姉妹の優しさを前面に出したために、強調されない方が良かったことも強調された。
その一つが、比嘉家は貧しいはずなのに、意外と都合良くお金が湧いてきちゃうこと(失笑)
父が存命の頃から、借金に対する描写が曖昧だったが、父亡きあとはさらに加速していたのはご存知の通り。で、今週は、金脈の温泉を掘り当てたかのように、湯水の如く、お金が湧いて来た。
比嘉家に"暢子贔屓"がある雰囲気が、今一つ共感できない…
人生の多くの悩みが、お金で解決できるという現実を否定はしない。朝ドラは、貧しいのが普通、貧しさから這い上がるのを描くべきとか、健気に働く姿を見せるべき… だと決めつけもしない。
しかし、給料の前借り、ボクシングの賞金と、どこかスッキリしない。
それに、ず~と家族のごはんを作ってきたと言い張る暢子だけが、四人の家族から「夢をかなえても良いですよ」と、まるで比嘉家には “暢子贔屓” があるような雰囲気も今一つ共感できないというか…
暢子を東京に行かせるために、体裁だけ整えた1週間だった
結局、致し方ないと思うが。1週間が、強引に「暢子、東京へ行く」のために、体良くしつら(設)えられた “体裁重視” の展開だったような。
従って、比嘉家に対して違和感を抱かなければ、「いい家族」と一緒に「暢子、東京へ行く」を納得して、応援できたと思う。
逆に違和感を抱いていれば、“体裁重視” の展開に対して、「肝心の暢子は、なんにもやっていない」ことに気付いて、白けたのではないだろうか…
あとがき
とんとん拍子の人生の中で、暢子が就職先の試験にでも一度は落ちるんですかね。次の回では追試で即合格すると思いますが(苦笑)
何となく『ひよっこ』と『まれ』、展開によっては『ちゅらさん』にも似て来ましたね。歴史上で成功した人物をモデルにしない朝ドラで、時代設定が近代だと、似たようにならざるを得なのは理解しますが。
もう少し、オリジナリティがあっても… 今後は “そこ” に期待と注目をしたいと思います。
あとがき
最後に。今週は、たくさんの読者さんから感想への共感のコメントや、Web拍手をたくさん頂きました。ありがとうございます。
きっと、皆さんも、「本気で、ちむどんどんさせて~」と思いながら、毎朝「う~ん」と困りつつ、「まだ、見捨てるには早いかなぁ」と思っているのではないでしょうか? 私も同感です。
ベタで既視感があっても、もう少しタイトル通り “ちむどんどん” させて欲しいですよね。
というわけで、もう少し一緒にワジワジー(腹が立つ、イライラする)しましょう!
ちむどんどんさしみてぃくぃみそーれー
※「胸がわくわくする気持ちにさせてください」の意味。
★本家の記事のURL → http://director.blog.shinobi.jp/Entry/16850/
【これまでの感想】
第1週『シークワーサーの少女』
1 2 3 4 5 土
第2週『別れの沖縄そば』
6 7 8 9 10 土
第3週『悩めるサーターアンダギー』
11 12 13 14 15 土
第4週『青春ナポリタン』
16 17 18 19 20 土
第5週『フーチャンプルーの涙』
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