インビジブル (第5話・2022/5/13) 感想

TBS系・金曜ドラマ『インビジブル』
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第5話『インビジブル逃走! 3年越しの真相判明… 命懸けの取引の結末』の感想。
逮捕された通り魔事件の容疑者・武入(鈴之助)が、安野(平埜生成)が殺害された3年前の事件も自分がやったと自供した。犯人が明かした殺害の依頼人を聞いた志村(高橋一生)は激高する。武入が検察に送られることになる中、志村は犬飼(原田泰造)に武入と直接話をさせてほしいと頼む。その後、武入が護送中に警備員や作業員に成り済ました3人組によって連れ出されてしまう。同じ頃、キリコ(柴咲コウ)も姿をくらませていた。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
脚本:いずみ吉紘(過去作/極悪がんぼ、仰げば尊し、集団左遷!!) 第1,2,3話
槌谷健(過去作/都庁爆破!、ブラックペアン、下町ロケット) 第4話
演出:竹村謙太郎(過去作/アンナチュラル、警視庁ゼロ係シリーズ、MIU404) 第1,2,5話
棚澤孝義(過去作/半沢直樹2013、死役所、着飾る恋には理由があって) 第3,4話
泉正英(過去作/病室で念仏を唱えないでください、TOKYO MER)
音楽:得田真裕(過去作/監察医 朝顔シリーズ、家売るオンナシリーズ、アンナチュラル、インハンド、MIU404、ゴシップ#)
主題歌:Dragon Ash「Tiny World」
下記の「3つ」が、良くなった!
「まるで、これまでとは別のドラマを見ているように面白くなった…」とは、言い過ぎだが。ただ、これまでよりも、下記の3つの点が良くなった。
●志村とキリコの “キャラクター” と “目的” の違いが、明確になった
●志村がキリコを追うカタチになって、キリヒト / 桐島の存在に面白味が出た
●警察ならではの動きを、しっかりと描いた
良い意味で「ダブル主人公」的な面白味が加わった
簡単に解説すると… これまでは警察がキリコ(柴咲コウ)を保護してるカタチだったから、キリコと志村(高橋一生)が《警察側》の同じ範疇に入っており、一体化した感じに見えていた。
しかし今回では、キリコが志村に追われる立場になったことで、二人のキャラの違いはもちろん、二人の目的の違いまでハッキリした。
これによって、良い意味で「ダブル主人公」的な面白味が加わったと思う。
折り返し地点である第5話らしい目新しさを生んだ
また、リコが志村に追われる立場になったことで、キリヒト / 桐島(永山絢斗)がキリコの全ての行動の原動力であり目的であることが描かれた。
だから、これまでのキリコの中途半端な凄さの意味も出て来たし、キリコにとっての桐島の重要性が描かれた。
これによって、「ダブル主人公」的なのに、個々に物語があるように感じられ、恐らく折り返し地点である第5話らしい目新しさを生んだと思う。
警察の無能さが薄まり、相乗効果で"志村の凄さ"も上昇
そして、3つめ。これまで、警察の無能さが際立っていた今作。しかし、キリコの逃亡をきっかけに、警察が独自の捜査をしていることが描かれた。
まず単純に、これによって、ドラマとして一段ギアが上がったように見える効果がある。そして、警察の捜査がキリコを上回る動きになったことで、警察の無能さが薄まって、その相乗効果で “志村の凄さ” も上昇するのだ。
これは大きな収穫だと思う。
「今作が描きたいこと」が見えて来た!
上記の3つが適正に行われたことで、一番良かったことがあった。それは、「今作が描きたいこと」が見えて来たこと。
人間関係が分かり易くなったために、物語全体が見渡せるようになって、結果的に丁寧に作り込まれているのが分かったのだ。
あとは、俳優を含めた、好き嫌いの問題だろうか…
あとがき
最初から、キリコを警察が保護して利用するのではなく、志村はキリコを探して追い詰めながら、日々の事件を捜査していく。その中で、様々な事件がキリコに集約していること西村が気付く… みたいな方が面白かったかも知れませんね。
その方が、志村の縦軸も活きて来るし、キリコとキリヒトの存在に意味が強くなるような気がしました。まあ、仕切り直して最終回まで楽しませて欲しいです…
カトレアホテル… 舞浜のシェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテルの大宴会場「THE CLUB Fuji」のラウンジとバー(公式サイトの写真あり)がロケ地でしたね。ロケがあると聞いていたのですが、今作だったんですね…
★本家の記事のURL → https://director.blog.shinobi.jp/Entry/16849/
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