未来への10カウント (第5話/6分拡大スペシャル・2022/5/12) 感想

テレビ朝日系・木曜ドラマ『未来への10カウント』
公式リンク:Website、Twitter、Instagram
第5話/6分拡大スペシャル『消えた部員から届いた謎の伝言!! 宅配ピザ救出作戦!?』の感想。
麻琴(内田有紀)が学業でも部活動でも打倒・京明高校を掲げる中、インターハイ予選で1勝したあかり(山田杏奈)が京明高校の紗耶(山本千尋)と対戦することに。桐沢(木村拓哉)はあかりの戦いを見守る。その後、麻琴からコーチと講師の解雇を告げられた桐沢は、葵(満島ひかり)や部員達の引き止めもむなしく学校を後にする。一方、部員の江戸川(櫻井海音)が帰宅せず…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
脚本:福田靖(過去作/ガリレオ、DOCTORS~最強の名医・全シリーズ、龍馬伝、まんぷく)
演出:河合勇人(過去作/お兄ちゃんガチャ、黒崎くんの言いなりに…、Netflix「全裸監督」) 第1,2,5話
星野和成(過去作/ハゲタカ、SUITS/スーツ2、イチケイのカラス) 第3,4話
音楽:林ゆうき(過去作/DOCTORS~最強の名医、緊急取調室シリーズ、あさが来た)
主題歌:B'z「COMEBACK -愛しき破片-」
今までの"良き関係"があったからこその、納得の筋書き!
ということは、「3月3日」が結婚記念日の私たちは「桃夫婦」か…(笑)
前回で、伊庭(髙橋海人)が部活を引退したから、どんな展開になると思っていたが。
なるほど。。。 教師ドラマとしてはベタではあるが、第4話までで紆余曲折を描いて、やっと築いた “コーチと部員” と “非常勤講師と生徒” の良き関係があったからこその筋書きだ。
言葉数の少ない桐沢(木村拓哉)と、まるでバディのようなおしゃべりでお節介な折原葵(満島ひかり)が、いい感じだ。
正に、「将を射んと欲すればまず馬を射よ」な展開!
特に、折原先生を利用して、桐沢の心情まで補強して描いていること。いや、その背景にある部員たちの本音までしっかりと盛り込んでいる。
そして、《桐原復活》の目的達成のために、折原一人では立ち向かえない大場麻琴校長(内田有紀)を巧みに攻略していく。
正に、「将を射んと欲すればまず馬を射よ」(=大将を倒すには、大将が乗っている馬を倒せ!)だ。ボクシングと戦術を上手く掛け合わせた仕掛けになっているわけだ。
結果的に尺合わせ的な"繋ぎ"が "今作らしさ"を盛り上げた!
途中のドタバタや、終盤の元妻に似た女性が必要かどうかは疑問は残るが…
ただ、全体的には、「折原が桐沢のために外堀を埋めて成功する」だけでは、6分拡大分はおろか、尺が足りないから、あれこれで繋いだのだろう。
でも、結果的にその “繋ぎ” が “今作らしさ” を盛り上げた格好に仕上がったから、結果オーライだし、むしろ満足度は高かった
前回の「ダンッ ダタンッ!」が段田男さんへのオマージュに続き…
また、前回の感想で、劇中の教師たちが「ダンッ ダダンッ!」を連呼して楽しんでいたのは、1986年に角刈りの男らしい風貌でデビューし、『玄界灘』が大ヒットした人気演歌歌手「段田男(だんだ だん)」さんへのオマージュだろう… と書いた。
今回は新入部員「西条」へ西城秀樹さんへのオマージュが!
若い人たちは知らないと思うが、今回も似たような演出があった。それは、終盤で桐沢と大阪からの転校生・西条桃介(村上虹郎)の初対面のシーンだ。
「西条」という苗字に対して部員たちがからかい始めた際に、部員の友部(佐久本宝)がオフ(画面に映っていない)で「『ええよ』じゃなくて『いいですよ』でしょ」とツッコんだ時だ。
桐沢が胸のあたりで「YMCA」を手でつくる。そして、折原が「感激…?」と桐原にニコッとしながら言うシーンだ。
これ、昭和から平成の永遠のアイドル歌手であった西城秀樹さんの1979年(昭和54年)の大ヒット曲『YOUNG MAN (Y.M.C.A.)』の中の振り付けへのオマージュだ。
だから、折原の台詞に、その西城秀樹さんが1973年から12年間CMキャラクターを務めたハウス食品の「バーモントカレー」のテレビCMのキメ台詞「ヒデキ、感激!!」を引用したと思う。
また、更に深読みすれば。昭和の男性アイドル「新御三家(郷ひろみ、西城秀樹、野口五郎)」の実質的な後継がジャニーズの三人組「たのきんトリオ」だと言われているから、木村拓哉さんや髙橋海人さんらジャニーズが出演するドラマで引用するのは興味深い。
あとがき
第5話なので、恐らく全話の折り返しです。その意味でも、「離脱からの復活」と「一難去ってまた一難」が重なって、公判が楽しみな連ドラになったと思います。今後、髙橋海人さんが出演されるのかも気になります。
世間では「キムタクドラマのわりに…」と視聴率ばかりが話題になっている今作。でも、色眼鏡を外して、普通に見れば、ベタですが、心情描写も丁寧ですし、山あり谷ありの構成も考えられており、ちゃんと次回が見たくなる連ドラになっていると思います。
★本家の記事のURL → https://director.blog.shinobi.jp/Entry/16845/
- 関連記事
-
- インビジブル (第5話・2022/5/13) 感想 (2022/05/14)
- 連続テレビ小説「ちむどんどん」〔全120回〕 (第25回・2022/5/13) 感想 (2022/05/13)
- 未来への10カウント (第5話/6分拡大スペシャル・2022/5/12) 感想 (2022/05/13)
- 連続テレビ小説「ちむどんどん」〔全120回〕 (第24回・2022/5/12) 感想 (2022/05/12)
- 連続テレビ小説「ちむどんどん」〔全120回〕 (第23回・2022/5/11) 感想 (2022/05/11)