受付のジョー (第3話・2022/5/9) 感想

日本テレビ系・シンドラ『受付のジョー』
公式リンク:Website、twitter、Instagram
第3話『受付フロアでイベント開催!孤立するジョーに受付嬢たちは…?』の感想。
城(神宮寺勇太)は営業部の先輩と受付フロアでイベントを催す事に。だが、そのチラシを巡って受付嬢達が激怒。城は「全部自分でやる」と、一人で受付やお茶出しに奔走する。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
脚本:いとう菜のは(過去作/メンズ校、きよしこ、ユーテューバーに娘はやらん!)
演出:中茎強(過去作/SHARK1,2、HiGH&LOWシリーズ) 第1,2話
保母海里風(過去作/危篤スルー、文豪少年!) 第3話
伊野部陽平(過去作/いつかティファニーで朝食を1,2)
音楽:宗形勇輝(過去作/映画「地獄の花園」)
主題歌:King & Prince 「踊るように人生を。」
ホテルの場合は、全従業員対象で接客対応のメニューが多い
全てのホテルの従業員食堂に行ったわけでは無いが。仕事柄、有名ホテルの従食で食事をする機会がある私。
ホテルによるが、厳格なホテルの従食では、中華料理が出てもニンニクが入っていないとか、カレーでも匂いがキツくないなどの工夫がされている。
まあ、ホテルの場合は、どんな部署の仕事でもお客様と接する可能性があるから、全従業員対象で接客対応のメニューになっているわけだ。
そんなことを、ふと冒頭で思い出した『受付のジョー』の第3話。
主人公と受付嬢のやり取りの "カタチ" が見えた
劇中では強調されていないが、城拓海(神宮寺勇太)が受付に来て4日目の設定。
だから、これまで主人公の人となりの説明が多かったが、今回は受付嬢たちの紹介から始まって、まずは 受付チームの最年少の家田仁子(田辺桃子)にフォーカス。
高学歴で上昇志向が強い彼女が、城の「受付解体プロジェクト」を期に変化するようだ。何となく、主人公と受付嬢のやり取りの “カタチ” が見えたような。こういう展開の方がそれぞれのキャラを楽しめそうだ。
人にしかできないこと、表面上だけで判断できないことが…
最近、確かに大手企業の「受付嬢」は激減している。打ち合わせの際の飲み物は「無料の自販機からどうぞ」なんて言われることが増えた。
ただ、未だに「受付」があって「受付嬢」がいて受付嬢がお茶を持って来てくれる会社もある。それが意外と誰もが知っているIT系の大企業だったりする。
そんな時に思うのだ。「きっと、この会社は “人の温もり” や “人の気配り” を忘れない会社なのだなぁ」と。
今回のテーマも、正に “そこ” だった。デジタル化、IT化を否定はしない。しかし、人にしかできない大切なものがあること、表面上だけで判断できないことが、たくさんあることが今作で描かれ、若い人たちが再認識してくれるのは良いことだと思う。
その意味でも、アイドルど真ん中の神宮寺さんが主役を演じる意味も価値もある…
あとがき
演出家が交代したせいか、明らかに手持ちカメラのカットが増えましたね。おかげで、単純に見づらくなりました。手持ちの揺れるカットは必然性のある時にだけ使って欲しいです。
でも、全体的には丁寧に作り込まれていると思います。特に良いのは、主人公だけを描くのでなく、主人公の周囲をしっかり描くことで、主人公の存在感を際立たせていること。この調子で進んで欲しいです。
★本家の記事のURL → https://director.blog.shinobi.jp/Entry/16831/
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