マイファミリー (第5話・2022/5/8) 感想

TBSテレビ系・日曜劇場『マイファミリー』
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第5話『あなたは共犯です! 真実を握る人物現る』の感想。
三輪(賀来賢人)と沙月(蓮佛美沙子)夫婦の娘・優月(山崎莉里那)が誘拐された。温人(二宮和也)と東堂(濱田岳)は三輪の元に集まる。優月を取り戻すには、事件を警察に知らせず、自分たちだけで犯人と交渉するしかない。一方、葛城(玉木宏)は友果(大島美優)の誘拐事件の捜査から自分が外されることに焦り、5年前の誘拐事件の二の舞になることを恐れる。そして、怪しいとにらんだ阿久津(松本幸四郎)に対して、思い切った行動を取る。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
脚本:黒岩勉(過去作/グランメゾン東京、アンサング・シンデレラ、危険なビーナス、TOKYO MER)
演出:平野俊一(過去作/インハンド、TOKYO MER、日本沈没-希望のひと-) 第1,2,3話
田中健太(過去作/半沢直樹、小さな巨人、陸王、下町ロケット、DCU)
宮崎陽平(過去作/下町ロケット、半沢直樹2020、日本沈没2021、DCU) 第4話
富田和成(過去作/弱くても勝てます(演出補)、バイプレーヤーズ(演出補)、隕石家族) 第5話
音楽:大間々昂(過去作/地味にスゴイ!校閲ガール、お金の切れ目が゙恋の始まり、ファイトソング)
主題歌:Uru「それを愛と呼ぶなら」
劇中の誘拐犯よりも、TBSの方が作戦がしたたかで想定外…
まんまと、策にハマってしまった。今週も引っ張りまくるとは思っていたが。まさか、序盤のメインタイトルまでの10分間を “身代金受け渡しを明日に延期” で引っ張るとは!?
流石に、あざといし、姑息だし。とにかく、劇中の誘拐犯よりも、放送しているTBSの方が作戦がしたたかで想定外というわけだが(苦笑)
真犯人に関する描写で、良く分からなかった"5つ"のこと
真犯人に関する描写で良く分からなかったことがある。
それは優月(山崎莉里那)の監禁場所。真犯人が “まとも” なら身代金を受け取ったら人質は解放する約束なのだから、監禁場所が閉ざされた空間なのは良いとしても…
【1】 火が点いたままのストーブがあるのは如何なものか? だって、火事の原因にもなれば、一酸化炭素中毒になる可能性もあるわけで。開放する前に死ぬ可能性があるところに監禁するの? ってこと。
【2】 その前段で、鍵が掛かっていないドアノブをインシロック(結束バンド)で括りつけただけって、どんな意味と効果があるのかな? とか。
【3】 人質が逃げないようにするだけ? その割には、人質が手足を縛られていないし。
【4】 それに、人質(子ども)が病気の設定はお約束だが、そんな子供を誘拐したら厄介なことになると真犯人は事前に思わなかったのかな… とか。
【5】 いや、それ以前に用意周到は犯人なら知っていて、開放するつもりの人質をあんな不潔な監禁場所を用意するだろうか… とか。
とにかく、真犯人の言動に一貫性が無いというか。まあ、そういう風に見せてかく乱させている設定の可能性もあるが…
主人公の家の勝手口に、防犯カメラは無い設定なのか?
また、終盤で勝手口に1億円の段ボール箱が置いてあったが。あれだけの豪邸なら、勝手口に防犯カメラがあって当然のような。
いや、誘拐事件があったのだから、事件後に設置するのが普通だと思うが。まあ、それでも百歩譲って、住居人が宅内にいるから自らセキュリティ設定をオフにしている可能性はゼロではないが。
とは言えうちのような小市民の戸建てでも、セキュリティアラーム設定は切っていても、防犯カメラの録画は玄関先と勝手口と駐車場は常時撮影オンだが…
遂に、誘拐事件リレー・ファミリーエンターテインメント!
遂に、関係者の娘が “4人連続” で誘拐されるという「誘拐事件リレー・ファミリーエンターテインメント」になってしまった今作。
少なくともこれだけ周囲で誘拐事件が発生しているなら、阿久津(松本幸四郎)が警備会社と契約するのが当然では?
だって、大金持ちなのだから。最低でも娘の通学の送迎は親か警備会社がやるのが普通のような。まあ、阿久津自身の狂言誘拐なら話は別だが。
真剣に犯人捜しをしているから、雑な演出が気になる
やはり、今一つ、のめり込めない。
別に重箱の隅を楊枝でほじくって楽しんでいるのではない。むしろ、真剣に犯人捜しをやろうと見ている。だから、適当な演出が気になるのだ。
その上、今回は妙に陳腐な顔のアップが連続するなぁと思って観ていたら、演出担当が今作初担当の富田和成氏だった。しょうがないか…
普通の市民が誘拐犯と直接交渉して人質を奪還する設定が…
また、今回で温人(二宮和也)が誘拐犯から1割の報酬を受け取る場面があった。
主人公の困惑や葛藤を描きたいことは想像できるが、ちょっと現実味としてやり過ぎの感じが。
そう感じるのは、一般市民が警察を排除して誘拐犯と取引して身代金を渡して、人質を見つける設定への違和感だ。
例えば、往年のスティーヴン・セガールの大ヒット映画シリーズが有名だが。アメリカの映画やドラマのように、元特殊部隊や元CIA工作員が娘を誘拐されて、現役時代の能力を爆発させて娘を奪還、組織を撲滅するなら面白いし、スカッとする。
しかし、令和の日本で一般市民が警察抜きで誘拐犯と直接交渉して人質を取り戻す…。確かに、センセーショナルだし、ドラマチックなのは認めるが、トンでもない設定なら、せめて描写や演出は違和感が無いようにやって欲しい…
あとがき
次週は「真相編」だそうです(笑)
どうせ、これまで登場したキャラの中に真犯人がいるんですよね。当然、怪しく描かれているキャラは違うでしょうし。
それに「真相編」といったって、後出しジャンケンで「実は○○が。。。」とやれば、いくらでも真犯人を作り出すことはできちゃうわけですしね。
なんとなく見続けてはいますが、それほど楽しくない… のが本音です。やはり、誘拐事件を軽視しているのが気になるので…
★本家の記事のURL → https://director.blog.shinobi.jp/Entry/16827/
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