連続テレビ小説「ちむどんどん」〔全120回〕 (第18回・2022/5/4) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『ちむどんどん』
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第18回〔全120回〕/第4週『青春ナポリタン』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
暢子(黒島結菜)は、妹の歌子(上白石萌歌)の歌の才能を見込んで乗り込んできた音楽教師・下地(片桐はいり)と対決。母・優子(仲間由紀恵)とともに必死に歌子を隠そうとする。兄の賢秀(竜星涼)は一獲千金の話をもちかけられ、のめりこんでいく。暢子は料理部の助っ人として大会に出ることになり、仲間たちと試作に没頭していた。ある日、優勝候補であるライバル校の料理部が突然、暢子たちのもとを訪れる。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
脚本:羽原大介(過去作/マッサン、昭和元禄落語心中、スパイラル~町工場の奇跡~)
脚本協力:新井静流(過去作/舞台「未来記の番人」)
演出:木村隆文(過去作/ひまわり、梅ちゃん先生、ごちそうさん、なつぞら) 第1,2,3週
松園武大(過去作/おひさま、とと姉ちゃん、半分、青い。、エール) 第4週
中野亮平(過去作/花子とアン、マッサン、あさが来た、べっぴんさん)
音楽:岡部啓一(過去作/真夜中のパン屋さん)
高田龍一(過去作/ドラマ劇伴無し)
帆足圭吾(過去作/真夜中のパン屋さん)
主題歌:三浦大知「燦燦」
語り:ジョン・カビラ
制作統括:小林大児(過去作/昭和元禄落語心中、赤ひげ2,3、ミス・ジコチュー)
藤並英樹(過去作/今だから新作ドラマ作ってみました/第3夜 転・コウ・生、いないかもしれない)
※敬称略
歌子の設定が、子ども時代と"繋がっていない"ような気が…
そもそも、歌うのが好きなだけなら、学校でなく海辺で大声で歌えば、気兼ねなく歌えるだろうに。まるで、いやよいやよも好きのうち、これ見よがしに学校の音楽室で歌えば、おのずと結果は分かると思うのだが。
これが、まだ歌子が幼少期から “かまってちゃん” ならいざ知らず、逆に病弱ながらも “我が道を行くタイプ” に近かったのだから、連ドラとして繋がっていないのだ。今作は「四兄妹を同時並行に、複数体制の主人公のように描くスタイル」を踏襲しているのに、メインの一人が繋がっていないとは、これ如何に…?
今回の感想は、"連ドラとしての繋がり"について書いてみる
さて、今回も、微塵も “ちむどんどん” しない15分間。私と同じ気持ちになった読者さんの気持ちになれば、長々と書いても納得しても短い方がうれしいに決まっているから、今回はできるだけ簡潔に書いてみる。となると、今回で書きたいのは、前述した “繋がり” についてだ。
子ども時代のあと、やたらと新キャラが登場しまくっている
今回、屋良物産の娘で、南山原高校の料理部部長・c(池間夏海)が、主人子のライバルとして初登場した。まあ、とにかく「子ども時代」が終わってから、やたらと新キャラが登場しまくっている。
ざっと、めぼしいところを挙げると…
●陸上部キャプテン・新城正男(秋元龍太朗)
●製糖工場の社長の息子・喜納金吾(渡辺大知)
●眞境名商事の社長の息子・眞境名英樹(時任勇気)
●高校の音楽教師・下地響子(片桐はいり)
●ハンバーガー店「サンセットバーガー」のマスター(川田広樹)
新キャラが、あまり活かされていないのが気になる…
陸上部のキャプテンなんて、「子ども時代」の運動会で登場するべきキャラだったはず。良子を好きな金吾も地元民とすると「子ども時代」から良子に求愛している方が面白い。下地先生については、主人公も同じ高校なのだから、もっと主人公と絡むのが自然なのに、ほぼ暢子(黒島結菜)は無視。
英樹は賢秀(竜星涼)の因縁のライバル設定で、今回のひとみは暢子のライバル設定なら、いっそ、賢秀と暢子が就職を希望する眞境名商事の社長の子ども、兄妹の設定にして、就職かライバルか? みたいな葛藤をやっても良かったくらいだ。
いや、眞境名商事が怪しい会社と言う設定を活かして、前回から登場している我那覇商事の社長・我那覇 良昭(田久保宗稔)が眞境名商事とグルと言う設定で、比嘉家に襲い掛かる位の方が、ドラマが盛り上がったかも知れない。だって、あまりにも比嘉家がお花畑過ぎるから…
繋がっているようで、繋がっていないキャラが多過ぎる…
おっと、“繋がり” でいうなら、「サンセットバーガー」が7年前にあったか分からないが、少なくとも「共同売店」と合わせて、いや料理を提供している設定だから、共同売店より暢子、比嘉家に近づいた設定で活用しても良かったと思う。
それこそ、今回の怪しい儲け話のことをマスターがどこかで耳にして、母・優子(仲間由紀恵)に情報提供しておくとか。それでなくても “繋がり” なら、親友の智は暢子と急によそよそしいし、逆に早苗は暢子の急接近。なんか、繋がっているようで、繋がっていないように見えてしょうがないのだが…
キャラ優先のエピソードばかりが乱立し、全体の統一感が…
長くなったから、まとめよう。恐らく、コロナ禍だし、働き方改革などの “大人の事情” が働いているのだろう。主演に負荷が偏らないように「四人体制」で、新キャラをどんどん登場させてお目当ての視聴者を獲得するとか、朝ドラに出られるなら喜んで出演します的な人なら “ちょい役” でも出演したいだろうし。
そのような “大人の事情” が透けて見える上に、脚本がそこを視聴者に感じさせない工夫をしないから、キャラ優先のエピソードばかりが乱立して、全体の統一感が担保されない。だから、連ドラとして、毎日見ても “ちむどんどん” しないのではないだろうか?
あとがき
特に物語が進まない「水曜日」なので、この程度で驚きはしませんが。しかし、もしかして、今週はサブタイトル通りに、予定された「沖縄そば」を「青春ナポリタン」に変更して、料理部がライバルに… で、終わりませんよね。それで、賢秀の儲け話だけ次週へ繰り越し? なんか、本当に “ちむどんどん” しませんね。
ちむどんどんさしみてぃくぃみそーれー
※「胸がわくわくする気持ちにさせてください」の意味。
★本家の記事のURL → https://director.blog.shinobi.jp/Entry/16807/
【これまでの感想】
第1週『シークワーサーの少女』
1 2 3 4 5 土
第2週『別れの沖縄そば』
6 7 8 9 10 土
第3週『悩めるサーターアンダギー』
11 12 13 14 15 土
第4週『青春ナポリタン』
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