連続テレビ小説「ちむどんどん」〔全120回〕 (第17回・2022/5/3) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『ちむどんどん』
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第17回〔全120回〕/第4週『青春ナポリタン』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
暢子(黒島結菜)は就職活動で気塞ぎな日々から心機一転、料理部の助っ人として、大会に参加することになった。姉の良子(川口春奈)は村の製糖工場の息子・金吾(渡辺大知)から相変わらず熱烈な求愛を受けて困り、兄の賢秀(竜星涼)は実業家を名乗る男から声をかけられる。そして妹の歌子(上白石萌歌)は、音楽教師・下地(片桐はいり)に付きまとわれた挙句、ある日、とうとう下地が比嘉家に乗り込んでくる。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
脚本:羽原大介(過去作/マッサン、昭和元禄落語心中、スパイラル~町工場の奇跡~)
脚本協力:新井静流(過去作/舞台「未来記の番人」)
演出:木村隆文(過去作/ひまわり、梅ちゃん先生、ごちそうさん、なつぞら) 第1,2,3週
松園武大(過去作/おひさま、とと姉ちゃん、半分、青い。、エール) 第4週
中野亮平(過去作/花子とアン、マッサン、あさが来た、べっぴんさん)
音楽:岡部啓一(過去作/真夜中のパン屋さん)
高田龍一(過去作/ドラマ劇伴無し)
帆足圭吾(過去作/真夜中のパン屋さん)
主題歌:三浦大知「燦燦」
語り:ジョン・カビラ
制作統括:小林大児(過去作/昭和元禄落語心中、赤ひげ2,3、ミス・ジコチュー)
藤並英樹(過去作/今だから新作ドラマ作ってみました/第3夜 転・コウ・生、いないかもしれない)
※敬称略
ここまで話が進まず、内容が無いと、感想も書きづらい…
正直、昨晩放送された30分枠の深夜ドラマ『受付のジョー』の方は、30分間があっという間だったし、内容があった。今回は、内容らしきものがないというか。まあ、大型連休中に放送される朝ドラは、基本的に大きく話が進むことが無いのが通例だが、ここまで話が進まず、内容が無いと、感想も書きづらい。
もう少し主人公、特に就職については掘り下げて描いても…
とにかく、徹底して「四兄妹を同時並行に、複数体制の主人公のように描くスタイル」は踏襲しているから、一人ひとりの尺も短いし、内容も希薄。もう、このことは主人公が上京するまでは変化しないだろうから諦めるが。それでも、もう少し主人公、特に就職については掘り下げて描いても良いと思う。
"比嘉家の経済事情"を考えれば暢子の選択肢は限られない?
愚痴を書いても辛いし、愚痴を読むのも辛いと思うから、愚痴はちょこっとだけにしておく。ざっくり言うと、一つは “比嘉家の経済事情” を考えれば、暢子(黒島結菜)にどこへ就職するかとか紆余曲折しているような時間的な余裕も経済的な余裕もないんじゃないの? ってこと。
もう一つは、第1回のラストシーンで子ども時代の暢子が海に向かって、「東京のおいしいもの 食べた~い!」と叫んでいたのだから、沖縄返還を機に東京にいる親せきを頼って東京においしいものを食べに行く! だけでも良かったのでは? ってこと。
とにもかくにも「まずは就職しないと」と考えるのが普通…
もちろん、暢子が自分の将来について悩むのは分かる。それをドラマだから描くのも理解する。でも、兄があの状態で、姉がお手本としていて、歌はうまいけど病弱な妹がいるなら、とにもかくにも “まずは就職しないと” という考えを暢子が持たないのが不思議なのだ。
当然、「暢子は 暢子のままで上等」なのも分かるが、米国統治下の沖縄という舞台を考えると、もっと切羽詰まった感じの方が “貧乏” を描いてきた意味にも繋がると思う。これが、現代なら話は違うが…
上京する前の思い出作りに"料理部の助っ人"のほうが…
良かったことも書いておこう。それは、智(前田公輝)が地元の農家さんに直談判しているシーン。年齢が… というのはあるが、明らかに智のほうが現実を見ている。「給料もだけど 商売というものを 体で 一つ一つ覚えたいから」と。
これを智に言わせるなら、ドラマの主人公なら、暢子は「給料もだけど まずはお金を稼いで おかあちゃんを楽にさせてあげたいから」ではないのかなぁって。それで、上京する前の思い出作りに “料理部の助っ人” のほうが、スッキリするような気がするのだが…
あとがき
序盤の料理部のシーンの背景音に旅客機とは違う「戦闘機風」の飛行音を付けてあったところや、智のシーンで、自転車が見切れていましたが、ちゃんと「とうふ砂川」の広告をフレームインさせたままにしたのは、演出の芸が細かいなと。
今日は、憲法記念日なので、それにちなんだお話を。私が住む千葉県北西部では、陸上自衛隊第1空挺(くうてい)団の降下訓練が習志野演習場(千葉県船橋市など)で行われる際に、ものすごい騒音がするんです。所謂「落下傘部隊」ですよ。日本のために頑張ってくださっている自衛隊には敬意を表しますが、戦争で活躍するのは見たくないですね。
最後に。今回、「フライドポテト」の話が登場しました。「フライドポテト」はベルギーが発祥とされていて、ベルギー人がザクっと切ったジャガイモをフライにしたもの。「フレンチポテト」という呼び方はフランス人が細長く切ってフライにして食べたのがカッコ良かったから。
そして、ファストフードチェーンで世界に「フライドポテト」を広めたのがアメリカ人というのが、一般的な考え方だそう。そして、「フライドポテト」といえば「フライドチキン」ですよね(強引?) 明日5月4日に放送される映画『グリーンブック』に「ケンタッキー・フライド・チキン」のうんちくが登場しますよ。
【超おススメ】黒人ジャズピアニストとイタリア系白人運転手の実話に基づく偏見を超えた友情物語!映画『グリーンブック』午後ローで5月4日放送
ちむどんどんさしみてぃくぃみそーれー
※「胸がわくわくする気持ちにさせてください」の意味。
★本家の記事のURL → https://director.blog.shinobi.jp/Entry/16803/
【これまでの感想】
第1週『シークワーサーの少女』
1 2 3 4 5 土
第2週『別れの沖縄そば』
6 7 8 9 10 土
第3週『悩めるサーターアンダギー』
11 12 13 14 15 土
第4週『青春ナポリタン』
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