連続テレビ小説「ちむどんどん」〔全120回〕 (第16回・2022/5/2) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『ちむどんどん』
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第16回〔全120回〕/第4週『青春ナポリタン』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
暢子(黒島結菜)は決まりかけていた就職を断り、気塞ぎな日々を過ごしていた。だが、料理の腕を見込まれて、料理部に助っ人を頼まれることに。長男・賢秀(竜星涼)は、家族のために一攫(かく)千金を夢見ていてチャンスを探していた。長女・良子(川口春奈)は友人・石川(山田裕貴)への想いがなかなかうまくいかず、三女の歌子(上白石萌歌)は音楽教師・下地(片桐はいり)から逃げ回る毎日だった。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
脚本:羽原大介(過去作/マッサン、昭和元禄落語心中、スパイラル~町工場の奇跡~)
脚本協力:新井静流(過去作/舞台「未来記の番人」)
演出:木村隆文(過去作/ひまわり、梅ちゃん先生、ごちそうさん、なつぞら) 第1,2,3週
松園武大(過去作/おひさま、とと姉ちゃん、半分、青い。、エール) 第4週
中野亮平(過去作/花子とアン、マッサン、あさが来た、べっぴんさん)
音楽:岡部啓一(過去作/真夜中のパン屋さん)
高田龍一(過去作/ドラマ劇伴無し)
帆足圭吾(過去作/真夜中のパン屋さん)
主題歌:三浦大知「燦燦」
語り:ジョン・カビラ
制作統括:小林大児(過去作/昭和元禄落語心中、赤ひげ2,3、ミス・ジコチュー)
藤並英樹(過去作/今だから新作ドラマ作ってみました/第3夜 転・コウ・生、いないかもしれない)
※敬称略
暢子の就職は"決まりかけていた"というべきなのか…
Yahoo!テレビのあらすじに、 “暢子(黒島結菜)は決まりかけていた就職を断り、気塞ぎな日々を過ごしていた。” と書いてある。先週を見ていない人なら納得できるかもしれないが、先週を見た私は、まずそこに引っ掛かってしまった。
個人的な解釈だと “決まっていた” 就職を、自ら “断った” ように見えていたから。それも、互いにああ言えばこう言う的なネガティブな会話の延長線上で、自己主張を通しただけのような。
だから、就職先にとってもお互いさまで、要するに「気持ちがふさぐ」というより、「言って断ってスッキリした」のが正しいような。もしも「気塞ぎな日々」なら、もっと、暢子が反省した姿が描かれないと辻褄が合わない…
なぜ、誰も暢子に「料理の道に進めば?」とアドバイスをしないのか?
それと、もう一つ良く分からないこと。それは、家族も友だちも周囲の人も、暢子が料理が得意で、料理の腕も良くて、美味しいもののために東京に行きたいことも、可能なら飲食関連の企業へ就職したいことも知っているなら、漠然と出良いから、誰かが暢子に「料理の道に進めば?」とアドバイスをしないのか? ということだ。
思春期の主人公の “将来に迷える姿” を丁寧に描いているとでも受け取れと? だったらだったで、食品関連の会社に進むことと、自分が料理が好きなことが “同じ” なのかを悩むべきでは? 「やりたいことが見つからないわけ」とぼやきつつ、「家族の迷惑も考えれ」のアドバイスには納得するし。
確かに “将来に迷える姿” を描いているのは認めるが、なんか暢子の心理が “迷っている” のではく “一定でない” ように見えるのだ。迷っているなら、迷っているように描いた方が良いと思う。“迷っている” のと “一定でない” のは似て非なるものだから。
ドラマとしては “一定” して就職先が決まるまでは “一定” に “迷っている” ように描くべきだと思う。
暢子は"復帰とともに東京で働き始めるヒロイン"なのだから
それにしても。暢子の就職先が決まるまでの、東京に行くまでの、経緯に紆余曲折を加えて描く意味が分からない。前述の “将来に迷える姿” を描きたいのは理解するが。それでも、放送前から公式サイトで “復帰とともに東京で働き始めるヒロイン” と書かれているのだから、サクッと上京した方が良かったと思う。
それこそ、「子ども時代」のバスのシーンに始まって、知らされているスタート地点から、わざと遠ざかるような描写ばかりが続いているようにしか見えない。要するに、助走の段階で行ったり来たりするばかりだから、わじわじ(「腹が立つ」という沖縄弁)するのだ。
時間のない中で、暢子の紆余曲折を描く必要があるのか?
その上、主人公が未だにスタートラインに届いていないのに、相変わらず「四兄妹を同時並行に、複数体制の主人公のように描くスタイル」は踏襲しているから、実質的に暢子に割いている時間が少ない。少ない中で紆余曲折を描く必要があるのかってこと。
それでなくても、主人公以外の三人で交通渋滞が発生するくらいに、意味不明な描写が続いて、話が停滞気味なのだから。せめて、行き先が決まっている主人公だけでも、スルリと、スッキリと、先に進ませたら、主人公らしさも際立つだろうに…
あとがき
比べるのもどうかと思いますが。前作の第4週の月曜日は、稔(松村北斗)の出征を見届けた安子(上白石萌音)が、稔の子を授かっているとわかった時点でした。要するに、るいを身ごもっているのです。それ位、話が進んでいたことになります。前作は「ヒロインが連続した3人体制」だったので、詰め込んだわけです。
でも、今作も「主人公が同時に4人体制」でもあるので、その意味では、停滞しているのか、ちょうど良いのか微妙です。微妙なだけに、今週で暢子に抜きん出て欲しいなと思います。折角、「子ども時代」から進んだのですから。
今週は評判の高い『ちゅらさん』の総集編の再放送があるので、気分転換しようと思います。面白かったら、感想も投稿しようかなぁ…
沖縄本土復帰50年!連続テレビ小説「ちゅらさん」“総集編”全3話総合テレビで一挙再放送
ちむどんどんさしみてぃくぃみそーれー
※「胸がわくわくする気持ちにさせてください」の意味。
★本家の記事のURL → https://director.blog.shinobi.jp/Entry/16798/
【これまでの感想】
第1週『シークワーサーの少女』
1 2 3 4 5 土
第2週『別れの沖縄そば』
6 7 8 9 10 土
第3週『悩めるサーターアンダギー』
11 12 13 14 15 土
第4週『青春ナポリタン』
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