連続テレビ小説「ちむどんどん」〔全120回〕 (第15回・2022/4/29) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『ちむどんどん』
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第15回〔全120回〕/第3週『悩めるサーターアンダギー』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
暢子(黒島結菜)は自分の就職先と、兄・賢秀(竜星涼)の間で起こったトラブルから悩み、徐々に就職先に理不尽を感じていた。思い悩んだ暢子は、とうとう、母・優子(仲間由紀恵)と相手先を訪れることに…。そしてトラブルの張本人、賢秀も、実は責任を感じていて…。その頃、妹・歌子(上白石萌歌)は、唄を聞かれたことから、音楽の教師・下地(片桐はいり)に付きまとわれる羽目に。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
脚本:羽原大介(過去作/マッサン、昭和元禄落語心中、スパイラル~町工場の奇跡~)
脚本協力:新井静流(過去作/舞台「未来記の番人」)
演出:木村隆文(過去作/ひまわり、梅ちゃん先生、ごちそうさん、なつぞら) 第1,2,3週
松園武大(過去作/おひさま、とと姉ちゃん、半分、青い。、エール)
中野亮平(過去作/花子とアン、マッサン、あさが来た、べっぴんさん)
音楽:岡部啓一(過去作/真夜中のパン屋さん)
高田龍一(過去作/ドラマ劇伴無し)
帆足圭吾(過去作/真夜中のパン屋さん)
主題歌:三浦大知「燦燦」
語り:ジョン・カビラ
制作統括:小林大児(過去作/昭和元禄落語心中、赤ひげ2,3、ミス・ジコチュー)
藤並英樹(過去作/今だから新作ドラマ作ってみました/第3夜 転・コウ・生、いないかもしれない)
※敬称略
今回を見て、「2つ」だけ気になったこと…
祝日「昭和の日」に「昭和を描く朝ドラ」を見るのも、感慨深いものがある。感想、以上。
としても良い位に、内容らしき内容も、投稿するほどの感想も無い。ただ、「2つ」だけ気になったことがある。
音楽で必死に暢子パートを盛り上げても、内容に興味がわかないと…
「1つめ」は、演出。詳しくは、後術するが。まずは、分かり易い所から。暢子(黒島結菜)が母・優子(仲間由紀恵)と就職先に行って、言い争いがあって会社をあとにする場面。
別に、暢子がどこへ就職しようが構わないのだが、きっと演出家も脚本を読んで、私と同じ心境になったのだろう。何とか視聴者に「ここが、主人公の人生の分岐点ですよ!」と言わんばかりに、“暢子のテーマ” 的な劇伴をこれ見よがしに当てた。興醒めである。
更に、海辺で暢子が「うちは この村も 沖縄も 自分が女だということも」と泣く場面では、いつもの歌が。もう、音楽で必死に雰囲気を構築しているようにしか見えないし、聞こえない。
演出家の気持ちは痛いほどわかる。だって、いくら台詞に書いたって、ちっともドラマが “沖縄” である必然性も、“本土復帰記念” でも無いのだから。とは言え、強引に訴えられても、自然な流れで見えて来ないと、一向に感情移入は出来ないと思うが…
優子も「お父さんも言っていたでしょう?」と言うべきでは?
「2つめ」は、次の優子の台詞への違和感だ。
優子「暢子は 暢子のままで上等」
確かに… 7年も前で、あの頃の借金や貧乏も、今一つ引きずっていないようにしか見えない状態だとしても。
視聴者としては、記念すべき第1回で、父・賢三(大森南朋)初登場のシーンで賢三が「暢子は 暢子のままで上等」と暢子に言った印象的な台詞であり、その後の18日に放送された第6回では、亡くなった賢三を思い出して海辺で、良子(子役:土屋希乃)も「暢子のままでいい」と引用して話した台詞なのだ。
だから、ここは優子も「お父さんも 言っていたでしょう?」と言うべきではないのか? それが “連ドラ” ではないのだろうか?
「四兄妹を同時並行に描くスタイル」への違和感は残る…
今回で書き残したいのは、以上のことくらいだ。但し「今週は…」と振り返ると、更に気になることはある。それは、前回の感想に書いた「四兄妹を同時並行に、複数体制の主人公のように描くスタイル」への違和感だ。
まず、今回の序盤の歌子(上白石萌歌)は必要だったのか? それに繋がって、今週の良子(川口春奈)の恋バナも必要だったのか? 更に、賢秀(竜星涼)と暢子は、2回も就職を断る必要はあったのか? ってこと。
確かに、「四兄妹を描く」のだから “必要事項” だとは思う。思うが、暢子が進む道は放送前から分かっているのだから、そこへ進んでいることを感じさせないと中途半端だし不満が残ってしまうのだ。
良子と歌子の脇役を演じる俳優さんたちの方が興味を惹くし、面白そう
そう感じる理由は、「四兄妹を同時並行」な脚本以外にも、脇役を演じる俳優さんたちの存在感や魅力も影響していると思う。なにせ、良子と歌子の周辺にいるのは、下地響子が片桐はいりさん、石川博夫が山田裕貴さん、喜納金吾が渡辺大知さんたちだから。それに、賢秀自身も竜星涼さんだし(笑)
やはり、暢子の周辺より、単純に興味を惹くし、面白そうなのだ。もちろん、暢子が東京に行けば脇役も変わるから、雰囲気も違って来るとは思う。でも、予告編によれば、まだ来週も現状のままだし… 来週は暢子中心にドラマが住むのを期待するばかりだ。
あとがき
もっと、「次が見たい」「続きが気になる」と言う “連ドラ” に作り込んで欲しいです。
特に、悪いとは思いませんし、不快でも嫌悪感もほとんどありません。でも、“連ドラ” として重要な「次が見たい」「続きが気になる」が足りないと思います。だから、世間も暢子よりも脇役の話題ばかり。もっともっと、沖縄、本土復帰、沖縄料理、料理、そして “暢子” を強調しても良いと思います。
ちむどんどんさしみてぃくぃみそーれー
★本家の記事のURL → https://director.blog.shinobi.jp/Entry/16789/
【これまでの感想】
第1週『シークワーサーの少女』
1 2 3 4 5 土
第2週『別れの沖縄そば』
6 7 8 9 10 土
第3週『悩めるサーターアンダギー』
11 12 13 14
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