正直不動産〔全10回〕 (第4話・2022/4/26) 感想

NHK総合・ドラマ10『正直不動産』
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第4話〔全10回〕『いい部屋の定義』の感想。
なお、原作となった漫画:漫画・大谷アキラ(漫画) 夏原武(原案) 水野光博(脚本)「正直不動産」は、既刊14巻(2022年3月現在)を既読。
また、本作は、2022年3月下旬に全話をクランクアップ(撮影終了)しているため、感想には要望などは基本的に書かずに、単純な感想のみとします。
ライバル会社・ミネルヴァ不動産と競う形で、マンションの空き部屋を販売することになった登坂不動産。ボロアパートから抜け出したい永瀬(山下智久)は、給料アップのチャンスとひとり奮い立つ。そんな時、「事故物件」に住みたがる奇妙なおばあさん・節子(風吹ジュン)が来店。月下(福原遥)は節子の為に、事故物件を一生懸命に探し始める。そんな中、ミネルヴァ不動産の社員・花澤(倉科カナ)が、永瀬に宣戦布告をして…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:漫画・大谷アキラ(漫画) 夏原武(原案) 水野光博(脚本)「正直不動産」
脚本:根本ノンジ(過去作/監察医 朝顔1,2、相棒シリーズ、フルーツ宅配便、ハコヅメ)
演出:川村泰祐(過去作/闇金ウシジマくんシリーズ、ドS刑事、屋根裏の恋人) 第1,2回
金澤友也(過去作/ラスト・ドクター~監察医アキタの検死報告~) 第3,4回
野田健太(過去作/ギルティ~この恋は罪ですか?~)
音楽:佐橋俊彦(過去作/ちりとてちん、テミスの剣、集団左遷!!、行列の女神)
主題歌:小田和正「so far so good」
※原作は、既刊14巻(2022年3月現在)を既読だが “ネタバレ” 無し。
永瀬が"祟り"を活かせるようになり、話が一気に前進!
「ハーデス西国分寺」って “エレベーターの不具合” で “事故物件では無い” のに、永瀬(山下智久)は節子さん(風吹ジュン)に賃貸契約を結ばせちゃったけど、あれは《嘘》じゃないのかな?(苦笑)
全体的には、嘘がつけなくなった人間の主人公が、これまでは時々現れる現象に戸惑っていたが、今回からは現象を利用できる(少しコントロールできる)ようになり、営業成績に反映されるようになったという、前回よりも一段階ステップアップした内容になった。
「祟り神」は手厚く祀りあげると「強力な守護神」となる
例の “祟り” がドラマ上では都合良く “吹き荒れる” が。
古くから伝わる《御霊信仰》では、“祟り” は「祟り神」によるものとされ、「祟り神」は手厚く祀りあげると「強力な守護神」となると信仰されているから、永瀬も “嘘をつく” ことの是非を真剣に考えだしたからこそ、運気があがって来たと思うと、それはそれで「不思議な短編ファンタジー」のようで楽しいものだ。
「ハーデス西国分寺」の「ハーデス」は"黄泉(死者)の国"
今回、節子さんが、エレベーターに乗ると自然に4回のボタンが光って、「ご親切に。ありがとうございます」の言葉が印象的だった「ハーデス西国分寺」。実は、「ハーデス」って、《ギリシャ神話》に登場する “冥界の王”の 「ハデス」に(多分)由来していて、「ハーデス」は “黄泉(死者)の国” を表す。
その意味を考えると、節子さんは自身で亡くなった夫と会えるかもしれない場所として、敢えて「事故物件」だと思って(信じて)借りたと思うと、冒頭に書いた違和感を払拭出来るかも? だって、もう永瀬は “嘘をつけない” わけだから…
あとがき
原作既読なので、今作の感想を書くのは本当に難しいです(嘘では無いです!)。そこで、ちょっと視点を変えて。
10年以上前になりますが、父が母を遺して突然亡くなった時、数か月間、母は洗濯物として干してある「白い服」を見ると、私宛に「お父さんが来た」と何度も電話をかけて来たのです。生前の父は、よく「白いシャツ」を仕事着にしていたので…
そこで母が “痴呆” かどうかってことになって、私たち子どもらは母を「老年科」と「心療内科」が併設されている病院で診察を受けてもらうことに。結果は「幻視」。幻を見るってことですが。実は、痴呆症の初期症状にも、心の病の初期症状にもありまして…
担当医の診断は「痴呆症でなく、ご主人が突然亡くなった喪失感を埋めるために無いものが見えている。だから、受け入れるまで待ちましょう」でした。そこで、普段通りに接することを心掛けて、「お父さんが来た」にも話を合わせていたら、半年くらいで言わなくなりました。
痴呆と心の病気って、意外と線引きが難しいのです。この件では、運良く1つの病院に「老年科」と「心療内科」が併設されていたので、両科の診察を同時に受けたのでたらい回しになりませんでした。病院選びも大切だってことです…
★本家の記事のURL → https://director.blog.shinobi.jp/Entry/16781/
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