受付のジョー (第1話・2022/4/25) 感想

日本テレビ系・シンドラ『受付のジョー』
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第1話『受付をデジタル化します!』の感想。
広告代理店の営業マン・城(神宮寺勇太)は、会社の受付の完全デジタル化をプレゼン。それが採用されて受付嬢達をリストラすることになり、城は説明のため彼女達の元へ。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
脚本:いとう菜のは(過去作/メンズ校、きよしこ、ユーテューバーに娘はやらん!)
演出:中茎強(過去作/SHARK1,2、HiGH&LOWシリーズ) 第1話
保母海里風(過去作/危篤スルー、文豪少年!)
伊野部陽平(過去作/いつかティファニーで朝食を1,2)
音楽:宗形勇輝(過去作/映画「地獄の花園」)
主題歌:King & Prince 「踊るように人生を。」
久し振りに日テレ深夜にオジサンが楽しめるジャニーズドラマが!
オジサンが「King & Prince」のことを熱く語るのは気持ちが悪いと思われると思うが。そとにかく、当ブログの長年の常連さんなら、私が、どれだけドラマ『仮面ティーチャー』(2013年)、『SHARK』(2014年)、『SHARK?2nd Season?』(2014年)、『お兄ちゃん、ガチャ』(2015年)の感想に熱弁を振るっていたかはご存じのはずだ。
既にその頃もオジサンだった私は(苦笑)、岸 優太さんと平野 紫耀さんが、今の「King & Prince」のメンバーになるとは思ってもいなかった。そして、ず~と思っていたのだ。いつか、日テレの深夜ドラマでオジサンでも見たくなるようなジャニーズ主演のドラマが蘇らないかと。そして、遂にそんなドラマが登場した。それが今作『受付のジョー』だ。
しかも、主演が「King & Prince」の神宮寺 勇太さんと言うから、何ともスゴイではないか!
こんな内容…
さて、内容。営業マンの主人公が、深く考えずにプレゼンした「受付業務の完全デジタル化計画」が採用され、受付の仕事を知るために業務に飛び込んが、受付嬢たちから反発を食らって… ミッションを達成できるか? と言ったお仕事&成長モノのようだ。
「ファンだけが楽しめるドラマ」に仕立てていないのが良い
全体のつくりは、「月9」の『元彼の遺言状』の直後と言うこともあって、実にベタ。ベタ過ぎる位にベタ。でも、意外と良いのが、トップアイドルが主演なのに、「ファンだけが楽しめるドラマ」に仕立てていないことだ。お仕事ドラマとしては、今のご時世を反映しているし。主人公の成長物語としても、今どきの若者の生態が反映されており悪くない。
「字幕無し」でも聞き取れるドラマ
更に、「字幕無し(字幕は設定されていない)」でも出演者全員の台詞が聞き取れること。これ、最近の若い人向けのドラマでは活舌が悪くて聞き取りにくいまま放送されることが多いが、今作は、受付という業務を描いていることもあって、聞き取れる。ここ、大切なポイントだと思う。
宍戸錠さんの「エースのジョー」を思い出す…
また、この投稿は、キンプリや神宮寺さんのファンの方は読んでいないと思もうが。オジサン世代ならタイトルを見て、ちょっと昭和の悪役ヒーロー「エースのジョー」を思い出した人もいるのではないだろうか? 知らない人のために説明すると。
昭和の時代に「宍戸錠」と言う名俳優がいて、小林旭さんと共に “タフでハードボイルド” な役柄で、ニックネームを『エースのジョー』と呼ばれていた。敏腕な早撃ちの殺し屋(悪役)ながら、大人気を博していたのだ。
それを知った上で今作を見ると、確かに主人公・ジョーこと城拓海(神宮寺勇太)は、会社にとっては業務改革の “ヒーロー” だが、受付嬢たちからは “悪役” の構造になっており、どことなく『受付のジョー』と『エースのジョー』が重なるのだ。だから、オジサン世代でも、どことなく懐かしさを感じて、楽しく見ることが出来たと思う。
もちろん、「受付嬢 → 受付のジョー」なのは間違いないが(笑)
奇を衒っておらず、あざとさもなく、普通に楽しめるドラマ
ドラマとしては、アイドル出演やコロナ禍の撮影ということで、夜間ロケ、屋外ロケ、スタジオセットでの単独撮影など工夫されていた。しかし、それらが決して不自然でなく、例えば主人公が一人で家にいるシーンなどは自然だしファンの人たちには嬉しいはず。
また、助演の俳優さんたちも、人数は多くないが個性的な人が多くて、コンパクトな作品ではあるが、世界観は意外と広くて深くて。放送時間は遅いし、出演者への好みはあると思うが、奇を衒っておらず、あざとさもなく、普通に楽しめるドラマだ。
あとがき
ある意味で、アイドルって、見た人を一発でノックアウトしちゃうみたいな “ツカミ” と言うか “ホスピタリティ” が光る仕事ですよね。その意味でも、神宮寺さんが「ホスピタリティをテーマにしたドラマ」の主演をするのって、興味深いです。そして、ドラマとしても第1話は “ツカミ” として良かったなぁと。
それに何より、無音状態に主題歌の入るタイミングが絶妙! バラエティー番組で見る神宮寺さんのイメージそのままなのも良かったです。毎回、感想を投稿するか分かりませんが、面白いドラマになりそうなので、継続視聴します!
★本家の記事のURL → https://director.blog.shinobi.jp/Entry/16777/
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