連続テレビ小説「ちむどんどん」〔全120回〕 (第8回・2022/4/20) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『ちむどんどん』
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第8回〔全120回〕/第2週『別れの沖縄そば』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
やんばる小中学校の運動会。足の速い比嘉暢子(稲垣来泉)は、例年通り一等賞まちがいなしと思われたが、そのとき、意外なアクシデントが…。予想もできなかった最下位に終わり、悔しい思いを抱える暢子。そして母・優子(仲間由紀恵)の見守る中、後を走る兄妹たちが気持ちの入った走りを見せる。父を失い、母を支えたい。そんな思いをそれぞれに込めた運動会の行方は…
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
脚本:羽原大介(過去作/マッサン、昭和元禄落語心中、スパイラル~町工場の奇跡~)
演出:木村隆文(過去作/ひまわり、梅ちゃん先生、ごちそうさん、なつぞら) 第1,2週
松園武大(過去作/おひさま、とと姉ちゃん、半分、青い。、エール)
中野亮平(過去作/花子とアン、マッサン、あさが来た、べっぴんさん)
音楽:岡部啓一(過去作/真夜中のパン屋さん)
高田龍一(過去作/ドラマ劇伴無し)
帆足圭吾(過去作/真夜中のパン屋さん)
主題歌:三浦大知「燦燦」
語り:ジョン・カビラ
制作統括:小林大児(過去作/昭和元禄落語心中、赤ひげ2,3、ミス・ジコチュー)
藤並英樹(過去作/今だから新作ドラマ作ってみました/第3夜 転・コウ・生、いないかもしれない)
※敬称略
みっきーオジサンは「歌子♡LOVE」なのだ(笑)
まず、今回の感想に入る前に、前回の感想で、徒競走のあとに歌子(布施愛織)へ手作りのメダルを渡したのを “ニーニー” と書いてしまったが、ある読者さんが【非公開コメント】で豆腐店の智(宮下柚百)でないか? と教えて下さった。この場を借りてお礼を。ありがとうございます。
なにせ、みっきーオジサンは「歌子♡LOVE」なのだ(笑) だから、歌子ばかり見ていて、賢秀(浅川大治)も智も似たように見えてしまう。今後は気を引き締めて書こうと思う…
今回は、賢秀と良子のアベベの"呪い返し"から始まった…
さて、今回もしつこいようだが、辛辣な感想も書かなくてはならない。
しかし、その前に良かったところを、たくさん書いてみる。
前回では、先週、歌子(布施愛織)が何気に言った「アベベは お正月に食べるの?」を恐らく聞き逃さなかったブタのアベベの “呪い” で、賢秀のズックと良子(土屋希乃)の体操着を食べて使えなくした。その緊急事態を受けての、今回は賢秀と良子の “呪い返し” だ。
今作には「人情」「笑顔」「共存」「共有」「絆」がある!
特に、賢秀の徒競走の時は劇伴が面白かった。走る前は、映画『ロッキー』(1976年)の主題歌『Gonna Fly Now(Theme from Rocky)』に似た劇伴で準備をし、ゴールする直前からは反町隆史さんのファーストシングル『Forever』のようなイントロから、明るい三線の「♪唐船ドーヰ(「イ」が字幕では「ヰ」と表記されていた)」へ。
この曲は第4回で父・賢三(大森南朋)が縁側で三線を弾いて歌った歌だ。元々は、エイサー(お盆の伝統芸能)のトリの定番の「祝い歌」。
会場中の人たちが歌って踊っていると言うことは、好意的な解釈をするなら、比嘉家の “父の死” と “貧乏” と言う状況を近所の人たちは知っていて、それを跳ね除けようと必死な子供たちを “笑顔” で称賛しているように見えた。
この辺は、最近の朝ドラでは見掛けなくなった「人情」「笑顔」「共存」「共有」「絆」が、今作にはあるってことだと思う。だからこそ、ここでも父の弾き語りの姿を思い出すようなイメージをインサート(挿入)しても良かったと思うのだが…
なぜもっと父の存在を強調しておかなかったのか?
但し、今回もしつこいようだが、気になる点もある。それは、やはり、なぜもっと父の存在を強調しておかなかったのか? と言うことだ。
前回も書いたが、現時点は父の死からそんなに時間は経過していない。それなのに “貧乏” なのだ。だとすると、普通は父の死の前から “貧乏” だった… と考えてしまう。実際の描写でも、ズックや運動靴に関して、サクッと買え与えなかったのは教育的な見地からでは無いのは明らかだ。
それなりの収入があっても "貧乏 と言うこと
でも、サトウキビ農家で暢子(稲垣来泉)たちの大叔父である比嘉賢吉(石丸謙二郎)の台詞から察するに、当時の “やんばる” の人たちは、親戚にも余裕を見せられない程に、カツカツの生活をしていたと描写されてもいる。要は、それなりの収入があっても “貧乏” と言うことだ。
比嘉家の家計が自転車操業であったように描くべきだった…
そうなると、連ドラとして繋がらないのだ。父が亡くなったから、急に “貧乏” になったような比嘉家では。そう言うことだ。まあ、好意的に捉えて、父(夫)が亡くなって “急に、更に” 貧しくなったことにしておくが。
それならそれで、やはり比嘉家の家計が自転車操業であったように描くべきだったと思う。そして、そう言う貧困の中でも、三線の音色や琉球踊りによって、貧しさを束の間と言えども忘れて逞しく生きている… とするべきだったと思う。
あとがき(その1)
終盤で、急に「料理」を盛り込んで来ましたね。暢子に料理を教えると不吉なことが起こる? と言うことにならなければ良いですが(笑) でも、まだまだ「序章」の「序章」ですから、主人公が動き出すまでは分かりません。急に時間経過して、「子ども時代」は要らなかった… とならないことを祈るばかりです。
あとがき(その2)
歌子の大好物として「イカスミジューシー」が登場しました。私は知らなかったので調べてみると、イカの身とイカスミを使った農林水産省選定「農山漁村の郷土料理百選」で選ばれた沖縄県の “ご当地汁” なんですね。
沖縄県の特産物である豚肉、島豆腐、ニガナ(苦みのある葉物野菜)などが入った栄養豊富な料理で、のぼせや頭痛に良いので、熱発した歌子のために作ったってことになるようです。イカスミパスタが好きなので、食べてみようと思います。
★本家の記事のURL → https://director.blog.shinobi.jp/Entry/16760/
【これまでの感想】
第1週『シークワーサーの少女』
1 2 3 4 5 土
第2週『別れの沖縄そば』
6 7
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