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連続テレビ小説「ちむどんどん」〔全120回〕 (第6回・2022/4/18) 感想

連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」

NHK総合・連続テレビ小説『ちむどんどん』
公式リンク:WebsiteTwitterInstagram
第6回〔全120回〕第2週『別れの沖縄そば』の感想。

 
 

 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。


東京から来た青柳史彦(戸次重幸)、和彦(田中奏生)の父子と交流が深まったある日。比嘉家の大黒柱、父・賢三(大森南朋)がキビ畑で倒れた。急報を受けて暢子(稲垣来泉)たち四兄妹も学校から駆けつける。懸命に、家族に何かを伝えようとする賢三。優子(仲間由紀恵)も必死に見守るが…。働き手を失って、厳しい運命に晒(さら)される家族の、新しい生活が始まる。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---


原作:なし
脚本:羽原大介(過去作/マッサン、昭和元禄落語心中、スパイラル~町工場の奇跡~)
演出:木村隆文(過去作/ひまわり、梅ちゃん先生、ごちそうさん、なつぞら) 第1,2
   松園武大(過去作/おひさま、とと姉ちゃん、半分、青い。、エール)
   中野亮平(過去作/花子とアン、マッサン、あさが来た、べっぴんさん)
音楽:岡部啓一(過去作/真夜中のパン屋さん)
   高田龍一(過去作/ドラマ劇伴無し)
   帆足圭吾(過去作/真夜中のパン屋さん)
主題歌:三浦大知「燦燦」
語り:ジョン・カビラ
制作統括:小林大児(過去作/昭和元禄落語心中、赤ひげ2,3、ミス・ジコチュー)
     藤並英樹(過去作/今だから新作ドラマ作ってみました/第3夜 転・コウ・生、いないかもしれない)
※敬称略



ドラマの主人公に近しい続柄の"脇役の死"について思うこと

基本的に、ドラマに於いて脇役、特に主人公に近しい続柄の “脇役の死” については、余程の必然性が無い限りは描くべきではないと言う立場の私。人の死を軽んじるのも良くないし、人の死をきっかけに物語が動かすのは安易だとも思うから。

従って、今回の比嘉家の大黒柱、父・賢三(大森南朋)の死についても、疑問が残る。しかし、今回、今作に限って言えば、そんなに悪くない。“ホームドラマ” としてはベタだし、奇を衒った節も無い。主人公を含めた比嘉家の “節目” としては、至って普通だから。

父の死までに、もっと描くべきことがあったのでは?

だから、疑問が残るのだ。特に、死の時期が早過ぎたのでは? と。正確に言うなら、死までにもっと描くべきことがあったと思うのだ。例えば、今回の「暢子のままで」のくだり。第1週目が詰め込み過ぎたことが原因だが、ハッキリ言って「親子関係」の描写が不足していた。

だから、出来れば “あと1週” を使って、比嘉家に於ける “父親の存在意義” をもっと描けば、「暢子のままで上等」が更に、暢子の心に深く根付くように描けたように思うのだ。

料理については、「お父さんから教わった…」ニュアンスが欲しかった…

また、料理について。先週の「そば打ち」や「命をいただく」に繋がる部分だが。その2点しか無いのだ(レストランも、あったにはあったが)。これ、今回、父の死後、きょうだいが協力して家事全般をやるくだりの中で、「お父さんから教わった…」と言うような台詞を介して、薪割りや料理をしても良かったと思う。

いや、むしろ、役割分担せずに、特に料理に関しては “テーマ” でもあるわけだから、四兄妹が協力して “美味しいものが好きだった” お父さんのためにも協力しても良かったと思う。だって、ホームドラマなのだから。

この時期に"親の死"や"親への感謝"を《朝ドラ》で描くことには意味も意義もある

但し、父の死を描いたことが悪いことばかりではないとも思っている。特に、個人的なことを話せば、もう50歳過ぎの私は、実の両親が他界しているが、それでもこの時期に「母の日のプレゼント」や「父の日のプレゼント」の広告を見ると、「自分には贈る相手がいない(義理の両親は健在だが)」と、しみじみするものだ。

だから、この時期に “親の死” や “親への感謝” を《朝ドラ》で描くことは悪くないし、一定の意味も意義もあると思う。今回を見て「そうだ、母の日のプレゼントを!」なんて思い出してくれれば良いなと…

[沖縄の葬送の文化]野辺送り、「龕(がん)」と「輿(こし)」

それに、今回で描かれた1964年の「沖縄の葬送の文化」も見逃せなかった。今では相当に見掛けなくなった「野辺送り(葬儀に於ける儀式の一つで、古くは葬儀が終わった後に故人を埋葬する場所や火葬場まで送ること)」の風景。

特に、沖縄の独特な葬儀の風習である、死人を入れた棺を乗せた「龕(がん)」を4人で担いで墓まで運ぶ「輿(こし)」は興味深かった。


[沖縄の葬送の文化]「亀甲墓(かめこうばか)」

また、沖縄のお墓は寺の敷地内の墓地に建てるのではなく、大きな家のようなお墓が多く、今回に登場したお墓は、中国の文化の影響を受けたデザインの「亀甲墓(かめこうばか、きっこうばか)」。


沖縄のお墓は"風葬"故に人目に付きにくく、広いスペースが必要だった…

更に、当時の沖縄の風習では「火葬」でなく「風葬して洗骨して厨子甕(骨壺より大きな容器)に納める」の歴史があったため、遺体をそのままどこかへ安置する必要があり、そのために人目に付きにくく、広いスペースが必要だった。

そして、見て分かったと思うが、お墓の大きさから、沖縄戦では防空壕としても利用されたが、アメリカに狙われる対象にもなったと言う、沖縄の人にとっては大切な伝統と文化だと言うこと。

そして、お墓の中は奥深く “胎内” のカタチに彫られていて、それで長男・賢秀(浅川大治)が「人は死んだら 海の向こうのニライカナイに行くって」の台詞を受けて、人の魂は「ニライカナイ=理想郷=神様の島」からやって来て、帰っていく… と言う “沖縄の伝統的な死生観” に繋がっている。

父・賢三の死のタイミングはドラマとしては早計過ぎたが…

無駄なウンチクが長くなって申し訳ない。やはり今回、父・賢三の死のタイミングは、ドラマとしては早計過ぎたと思う。

ただ、一週間の始まりの月曜日に、比嘉家の “転機” を持って来たこと、「母の日、父の日の前」に “親の死” を描いたことの意味と意義はあったと思う。そして、さり気なく描かれた “周囲の人たちの協力や人助け” も良かった。

あとは、お父ちゃんの冥福を祈ると共に、遺された優子(仲間由紀恵)と四兄妹たちが前向きに生きて行って欲しい。おっと、つい感情移入してしまった…

あとがき

父・賢三の死は、2回に分けても良かったですね。家族に遺す言葉にしても、もう少し “溜め” が欲しかったです。それと、もっと “父親の家族への想い” も見たかったです。

放送時間が足りないのは分かります。でも、短いなら、いっそ「子ども時代」が無くても良いわけで。そう考えると、折角「子ども時代」を描くなら、2週くらい割いて、じっくり描いて欲しかったです。


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【これまでの感想】

第1週『シークワーサーの少女』
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第2週『別れの沖縄そば』

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連続テレビ小説『ちむどんどん』第6回

「別れの沖縄そば」内容父・賢三(大森南朋)が倒れたというしらせを受け、学校から急いで帰る暢子(稲垣来泉)たち。家に着くと、母・優子(仲間由紀恵)が見守っていた。子供たちが帰ってきたのをみて、賢三は。。。。敬称略作、羽原大介さん脚本協力、新井静流さん演出、木村隆文さんホームドラマとしては、それほど悪いわけでは無く。見たことのあるようなベタな展開で、見せ方である。確かに、“転機”としては、普通な...
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★管理人:みっきー

★職業:宴会/映像ディレクター(フリーランス)

★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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