ディレクターの目線blog@FC2

本家「ディレクターの目線blog」の緊急時&トラックバック用ブログです。コメントは本家のブログへ!

●このブログは、本家ディレクターの目線blog』の緊急時&トラックバック用ブログです。

●記事の閲覧やコメントの投稿は、本家ディレクターの目線blog』をご利用下さい。


0

連続テレビ小説「ちむどんどん」〔全120回〕 (第4回・2022/4/14) 感想

連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」

NHK総合・連続テレビ小説『ちむどんどん』
公式リンク:WebsiteTwitterInstagram
第4回〔全120回〕第1週『シークワーサーの少女』の感想。

 
 

 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。


暢子(稲垣来泉)の熱心な誘いで比嘉家での夕食会にやってきた、青柳史彦(戸次重幸)と和彦(田中奏生)の父子。慣れない沖縄の料理に戸惑いつつも、暢子たち比嘉家の家族との仲は近しいものになり、暢子の父・賢三(大森南朋)、母・優子(仲間由紀恵)も含めた、家族ぐるみの付き合いが始まる。やがて、史彦の提案で、比嘉家の家族はそれまで行ったことが無いようなきれいなレストランに招待される。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---


原作:なし
脚本:羽原大介(過去作/マッサン、昭和元禄落語心中、スパイラル~町工場の奇跡~)
演出:木村隆文(過去作/ひまわり、梅ちゃん先生、ごちそうさん、なつぞら) 1
   松園武大(過去作/おひさま、とと姉ちゃん、半分、青い。、エール)
   中野亮平(過去作/花子とアン、マッサン、あさが来た、べっぴんさん)
音楽:岡部啓一(過去作/真夜中のパン屋さん)
   高田龍一(過去作/ドラマ劇伴無し)
   帆足圭吾(過去作/真夜中のパン屋さん)
主題歌:三浦大知「燦燦」
語り:ジョン・カビラ
制作統括:小林大児(過去作/昭和元禄落語心中、赤ひげ2,3、ミス・ジコチュー)
     藤並英樹(過去作/今だから新作ドラマ作ってみました/第3夜 転・コウ・生、いないかもしれない)
※敬称略



直感を刺激するシーンや場面が訪れると嬉しくなる

朝ドラに限らずドラマ全般を見る時は、ついつい「ここは演出的に…」とか「この展開は脚本として…」のように、理屈で見てしまいがちなのが僕の悪い癖(「杉下右京」風に…)なのだが。時々、そんな理屈脳を抑え込んで直感を刺激するシーンや場面が訪れると嬉しくなるものだ。

今回で良かったのが、《食育》の《生きた授業》から…

そんな<私にとっては刺激的な場面>が、今回の中にあった。朝ドラの中で経験したのは、いつ以来だろうか?

きっと『エール』(2020年度前期)の第100回で、甲子園球場のマウンド上で佐藤久志(山崎育三郎)が古山裕一(窪田正孝)の前で『栄冠は君に輝く』をアカペラで熱唱し、その音声に高校野球のラジオ中継の音声が重なり、次々と球児たちや脇役たちの笑顔が繋がって行く一連の場面以来だ。

おっと、話を『ちむどんどん』に戻そう。今回で、私の直感を刺激したのは、序盤で、子どもたちが大切に育てていた “家畜” のブタの “アブブ” を、両親が子供たちに黙って潰して(殺して)料理にしたことから始まる《食育》の《生きた授業》から始まって、父親の三線と歌に合わせて子供たちが踊るまでの一連のくだりだ。

食育の生きた授業で、自分の子供時代にタイムスリップ!

《食育》の《生きた授業》について、この場で詳しく論じることはしないが、とにかく、現代、特に劇中の(1964年)昭和39年9月(10月には東京オリンピックが開催される年)を含めた、1955年頃から1973年頃までの高度経済成長期以降の日本では、あらゆるモノが溢れた時代。

だから、東京に住んでいた子ども時代の私も「食べる=殺す」と言う考え方は薄れていた。しかし、東京のお隣りの千葉県は畜産業が盛んで、特に千葉県南部の南房総には多くの畜産農家がいて、そこでは今回で描かれたような《食育》の《生きた授業》は日常的に行われていた。

かく言う私も、夏休みに田舎(館山市)に行くと、和彦(田中奏生)のように親戚からいろいろと教わったものだ。だから、このシーンで、一瞬にしてタイムスリップしてしまったのだ。

小難しいことを超越した、三女・歌子の台詞に大爆笑!

そして、これまた、朝ドラで声を出して笑ったのは、いつ以来だろうか? 次の暢子(稲垣来泉)の妹で四兄妹の三女・歌子(布施愛織 → のちに、上白石萌歌)の台詞に大爆笑してしまった。

歌子「アベベは お正月に食べるの?」

これは、いい! 次の意見には異論反論あると思うが本音を書く。劇中の世界も今も、動物を殺して食べているのは事実であり現実だ。問題は、そのことを生活の中でどうしても忘れてしまうこと。

それでも、「犬や猫は飼うもので、豚や牛は食べるもの」と考える人と、「犬も豚も同じ動物だけど、人間が生きていく上でしょうがなく豚を食べている」と考える人がいる。両者は全く別物だが、豚や牛を殺して食べているのは同じこと。要するに、どのような考えを持とうが、現代人は理屈で理解するしかないのだ。

そう言う小難しいことを、今回の歌子の「アベベは お正月に食べるの?」は超越してしまっている。だから、単純に痛快で面白いし、一つ屋根の下で暮らす家族でも、価値観は異なるってことを、明確に、的確に、屁理屈無しで描いたのは、お見事だ。

父の『唐船ドーイ』弾き語りと子供たちの踊りも良かった!

そして、“アババ” の辛い現実から、歌子の飄々とした発言に続いて、夜の縁側と庭のシーン。親たちは沖縄の歴史を語り、子どもたちはけん玉と缶下駄(缶馬)に興じている。

そこへ、父・賢三(大森南朋)が三線を弾いて歌うのが『♪唐船ドーイ』。元々は、エイサー(お盆の伝統芸能)のトリの定番で祝い歌の一つで、琉球民謡の代表的なカチャーシー(三線の速弾き)の曲。

歌詞にもあったように、かつて唐(中国)や東アジア諸国と交易していた頃、沖縄の人たちは中国の船が那覇の港に到着すると走って見に行って大騒ぎしていたが、近くの若狭町に住んでいた瀬名波(人名)のおじいさんは騒ぐことなく落ち着いていた… と言う歌詞。本編でも、ここで歌詞は切れていた。

沖縄民謡には、表の歌詞には書いてない裏の意味がある…

なぜ、「瀬名波ぬタンメー」は騒がなかったのか? そこを歌い踊りながら考えるのが『♪唐船ドーイ』の魅力。

そう言えば、私が東京在住の頃によく通っていた沖縄料理の店の店主も「沖縄民謡には、表の歌詞には書いてない裏の意味がある歌がたくさんあって、そこを考えるのが面白い」と言っていたのを思い出した。もしかすると、この『ちむどんどん』も、似たような部分があるのかも知れない…

一気にホームドラマとヒロインの物語を進めたのは良かった

さて。前回の感想で、もう少し “料理” を強調した方が良いのでは? と書いた。しかし、今回では想像以上に “料理” が描かれた。強調するのとは別で、多くの説明が成されたと言うのが正しいが。それでも、前述のように、“料理” を通して《食育》を描いたり、沖縄の歴史や文化に繋げて行くのは悪くない。

だって、まだ第1週の木曜日だから。それに、主人公のこと以外に、基本となるホームドラマの部分も描かなくてはいけないから、序盤の序盤の15分間としては、那覇のレストランまで一気に、ホームドラマの部分と、ヒロインの物語の部分を進めたのは良かったと思う。

あとがき(その1)

なぜ、比嘉家と青柳家の交流ばかりが描かれ、二つの家族の関係が強調されているのかが良く分かりませんが。今後に何らかの進展があるものだと思ってスルーしておきます。

とにかく、前作があるので、最初? の2か月が良くてもその後は分かりませんし、「ヒロイン3人体制」と謡っておきながら4人目出現の例もあるので、まずまずこんなところかなぁと。当然、この時点で今作のテーマだとか、進んで行く先なんて、ぼんやりとしか見えて来ませんが、大看板を掲げられて終盤で外されるよりは、マシかなぁと思います。

あとがき(その2)

感想の本文に登場した、私がよく行っていた東京・四谷の荒木町にある琉球居酒屋「四谷琉球」は、こんな感じのお店です。近くに映像の編集スタジオがあるので、以前は早朝まで営業していたので、朝まで編集して始発まで飲んで歌ってました…

四ツ谷・荒木町にある沖縄空間、癒しのスポット Okinawan bar「四谷琉球」

四ツ谷・荒木町にある沖縄空間、癒しのスポット Okinawan bar「四谷琉球」
http://www.yotuya-ryukyu.com/

あとがき(その3)

それと、『♪唐船ドーイ』も懐かしくなったので、動画を探していたら、いい感じの動画を見つけました。一杯飲みながら弾いて歌って、楽しそうですよ。



管理人・みっきーが お薦めする商品を、Amazonと楽天市場から安心して ご購入して頂けます!

★Amazonのなか見!検索で立ち読みできます!

管理人・みっきーが お薦めする商品を、Amazonと楽天市場から安心して ご購入して頂けます!


管理人・みっきーが お薦めする商品を、楽天市場から安心して ご購入して頂けます!


管理人・みっきーが お薦めする商品を、楽天市場から安心して ご購入して頂けます!


 

〔お願い〕
読者の皆様も大変な状況とは思いますが。コロナ禍で仕事激減の折、勝手なお願いで恐縮でございますが、Amazon楽天市場からお買い物する際は、当ブログのリンク経由で買って下さると、皆様のおかげで私にポイントが貯まる上に、何よりもブログを書き続けるモチベーションアップになります。引き続き、皆様のご協力をお願い申し上げます。 m(_ _)m


「楽天市場」からのおすすめ商品や企画


「Amazon」からの最新のお知らせ

ブログランキング・にほんブログ村へ 人気ブログランキングへ くる天-人気ブログランキング


★本家の記事のURL →  https://director.blog.shinobi.jp/Entry/16738/


【これまでの感想】

第1週『シークワーサーの少女』
1 2 3

関連記事
スポンサーサイト



コメント

非公開コメント

トラックバック

連続テレビ小説『ちむどんどん』第4回

内容暢子(稲垣来泉)誘われ、比嘉家に来た史彦(戸次重幸)和彦(田中奏生)。沖縄料理に戸惑いながらも、暢子たち比嘉家の面々と夕食を楽しむ。それから、比嘉家、青柳家は、家族ぐるみのつきあいになっていく。ある日、史彦に誘われ、那覇のレストランへと。。。。敬称略今回は、思った以上に、“料理”が強調されているね。いや、正確には、“料理”の説明がなされている。。。だろうか。まだまだ、第1週だし。ホームド...
My profile

Author : みっきー

★管理人:みっきー

★職業:宴会/映像ディレクター(フリーランス)

★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

PR


TB送信について

一部のブログサービス(特に、FC2ブログ)宛に、FC2からトラックバックが届かないケースが発生中です。

ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村  PVアクセスランキング にほんブログ村

楽天市場PR

カテゴリー+月別アーカイブ

 

検索フォーム

PR

FC2カウンター

FC2オンラインカウンター

現在の閲覧者数: