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連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」〔全23週〕 (第23週・最終週/土曜日版・2022/4/9) 感想

連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」

NHK総合・連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』
公式リンク:WebsiteTwitterInstagram
第23週・最終週『2003-2025』の 『土曜日版』の感想。

 
 

 本作は、2022年2月26日、NHK大阪放送局で撮影が終了しました。
 従って、僅かな編集への期待と、直感的な賛美や愚痴を書いています。
 毎日毎日の感想なので、私の感想も毎日変わります。ご理解を。


「クリスマス・ジャズ・フェスティバル」の開催をあすに控え、るい(深津絵里)と錠一郎(オダギリジョー)は岡山へ。
その頃、映画村でジョージ(ハリー杉山)と遭遇したひなた(川栄李奈)は、そこにアニー・ヒラカワ(森山良子)の姿がないことを残念に思いながら、あすのチケットを渡す。
そして迎えたフェスティバル当日。会場には懐かしい顔ぶれがそろい、るいと錠一郎は緊張を忘れるほど喜ぶ。二人が出番に向けて準備を進める中、ひなたは弟の桃太郎(青木柚)と一緒に、ラジオでアニー・ヒラカワのインタビュー番組を聴くことに。磯村吟(浜村淳)からの質問に、通訳を介して英語で答えていたアニーだったが…
---上記のあらすじは[公式サイト]より引用---


原作・原案・脚本:藤本有紀(過去作/ちりとてちん)
演出:安達もじり(過去作/花燃ゆ、べっぴんさん、まんぷく、おちょやん) 第1,2,4,7.8,9,13,17,20,最終
   橋爪紳一朗(過去作/てっぱん、花子とアン、半分、青い。、エール) 第3,5,7,15,16,21
   泉並敬眞(過去作/まんぷく、スカーレット、六畳間のピアノマン) 第11
   深川貴志(過去作/花燃ゆ、とと姉ちゃん、半分、青い。、麒麟がくる) 第22
   松岡一史(過去作/まんぷく、心の傷を癒すということ) 第10,12,19
   二見大輔(過去作/半分、青い。、なつぞら、伝説のお母さん) 第6,14
   石川慎一郎(過去作/オーディオドラマ「極楽プリズン」、閻魔堂沙羅の推理奇譚) 第18
音楽:金子隆博(過去作/Q10、三毛猫ホームズの推理 、あいの結婚相談所)
演奏:BIG HORNS BEE(過去作/米米CLUBのホーンセッション)
主題歌:『アルデバラン』(作詞・作曲:森山直太朗、編曲:斎藤ネコ、歌:AI)
語り:城田優
制作統括:堀之内礼二郎(過去作/花燃ゆ、べっぴんさん、まんぷく)
     櫻井賢(過去作/4号警備、透明なゆりかご)
※敬称略



「ダイジェスト版」でなく、流れを重視した「総集編」風に

さて、遂に問題作の最後の「土曜日版」だ。まず、どんな編集にするのかと思いきや、意外にも “いいとこどり” の「ダイジェスト版」ではなく、単純にストーリーの流れを重視した「総集編」風になっていた。

まあ、編集を始めたら “いいとこどり” をするべき “いいとこ” が無かったから、いや “いいとこ” だけ繋いだらご都合主義がまる出しになったから、単純に編集した可能性もあるが(私は後者が理由だと思うが)。とにかく、単純に繋いでしまったから、余計に本編で気になった脚本や演出の “雑さ” が露呈した「総集編」だった。

今週の感想には書かなかった感想を、少し掘り下げてみる…

さて、気になったことなどは本編の感想で、ほぼ書き尽くして来たつもり。だから、私の記憶で今週の感想には書かなかった感想について、少しだけ掘り下げてみようと思う。

ラジオ番組中の "アニーの告白の台詞" に引っ掛かった…

気になったことの1つ目は、本編の感想時には「経歴詐称した上に、公共の電波の私物化か!?」と訴えた、ラジオ番組中でのアニー・ヒラカワ(森山良子)の告白シーンだ。

これ、日本語に興味関心を持っている方なら、とっくにツッコんでいるかも知れないが。アニーの告白の台詞、これ、ほぼ全部が「話し言葉(口語)」ではなく、「書き言葉(文語)」だった。お気づきの読者さんもいらっしゃると思うが、当ブログでは、感想については「本文=書き言葉」、「まえがき、あとがき=話し言葉」に統一している。

「書き言葉(文語)」と「話し言葉(口語)」の違い

ご存知の方には釈迦に説法になるが。「書き言葉」は、不特定多数の読者に向けて正確に内容を伝えるために使う言葉で、要点に絞って簡潔に表現するのが特徴。一方の「話し言葉」は、相手がほぼ限定的で訴求力が要求される際に使う言葉で、直感的に理解しやすいのが特徴。物書きなら、誰でも意識して当然の表記の区別なのだが…

「話し言葉」でないから不自然でアニーの心情が伝わらない

こんなことを頭の隅っこに置いて、アニーの るいへの告白を聞くと、笑うしかない。明らかに、事前に準備した原稿を森山良子さんが “読み聞かせ” しているようだ。ここ、「公共の電波を私物化」してまで、「積年の想いを娘に吐露する老いた母」を描くなら、絶対と言っても良いくらいに「話し言葉」でないと不自然だし、アニーの心情が伝わらない。

複数の読者さんからも「アニーが、若い頃の安子と同一人物とは思えない」とのコメントを頂戴したが、その原因は、「つい我慢できなくて喋ってしまった」はずの台詞が「事前に準備された予定調和の訴え(手紙の朗読)」に聞こえたからかも知れない…

芯を喰っていない演出が、アニーへの "不信感" へ繋がる…

また、もう一つの原因は編集。この告白のシーンには、本編では2つの回想シーンがインサートされていた。1つは「土曜日版」にも残っていた、例の「I hate you !」のシーン、もう1つは「土曜日版」では削除された、ひなたが、稔と安子の祝言の写真で安子を指さすシーン。

本来は、森山良子さん演じるアニーの表情を見せるべきなのに、あざとく上白石萌音さんが演じた安子に置き換えた。こう言う芯を喰っていない演出が、どんどんアニーへの不信感へ繋がったのではないだろうか。

るいが歌を放り出して、アニーと抱擁するのが速過ぎる!

もう1つ、気になったが本編で触れなかったこと。それは、フェスティバルで るいとアニーが再会するシーン。

これ、視聴者は、るいの前から姿を消したはずアニーが、ひなた刑事の追跡によって経歴詐称の罪を犯した容疑者アニーに自首するように説得して、偕行社にやって来た(苦笑)経緯が分かっているから、るいが歌を途中で投げ出して、フェスティバルが中断したことも、何となく理解できる。

しかし、るいの立場になって一連の物事を考えたら、るいが歌を放り出して、ステージを降りて、アニーに抱きつくのが “早過ぎる” のだ。それこそ、しばらくの間は現実が呑み込めず、歌いながらも “心ここにあらず” と言う感じで、じわじわと冷静になっていき、その場で泣き崩れる… くらいがちょうど良い演出では無いだろうか。

だって、「約50年間の母との確執」があったのだから。こう言う演出にも、結果としての「抱擁ありき」な丁寧でない演出が垣間見られるのだ。

母子三世代で「おまじない」を唱えたのは悪くないと思う…

丁寧でない演出と言えば、終盤にもある。本編の感想では一切触れなかったが。私は、アニー(安子)と るい と ひなたが3人揃って「あんこのおまじない」を唱えてからの「母子三世代集合!」のシーンは、それなりに良かったと思っている。と言うか、ああ言う落としどころしか無いと思っている。

脚本と演出の描写個所のアンバランスさが今作の仇になった

しかし、いくら脚本に書いてあるからと言って「アニー・ヒラカワ 本名 安子・ローズウッドは その日 るい そして るいの築いた家族と 夜遅くまで語り合いました」の一言で、まるで、どこかのCMの「玄関開けたら二分でご飯」のように「夜が明けたらアニーが安子」なのは如何なものだろうか?

「土曜日版」ではバッサリ削除された「白髪のアニーの激走シーン」は延々と放送して、肝心な心境の変化、人間関係の再構築はカット。この辺の演出だけではない描写個所のアンバランスさが、今作の仇になったのも間違いないと思う。

最終回放送後の昼頃から、気色が悪い位の称賛の嵐である…

さて、「土曜日版」に関する感想も、やっと終わった。と言うことで、最終回の翌朝に思ったことを書いてみる。

想像通りに、最終回放送後の昼頃から、「怒涛の展開&伏線回収」「お見事完結」「桃太郎伝説」「すべて正体判明」「カムカムロス」などの単語が踊っている。正に「カムカム・フェスティバル」の様相だ。

気色が悪い位の称賛の嵐である。しかし、私も、これを読んでいる読者さんも知っているはずだ。月曜日に次作『ちむどんどん』は始まれば「カム・フェス」の火は消え、来月の今頃は『ちむどんどん』への称賛と悪評が始まることを…

1か月も経てば忘れるような朝ドラしか最近放送していない!

冷静に考えれば分かることだが。本編の放送中に制作陣が目論んで「称賛記事」を書かせると言うのは “大人の事情” として分からなくもない。しかし、放送終了後にも垂れ流す必要があるだろうか。だって、余程に思い入れがある作品で無ければ、1か月も経てば忘れるのだ。

事実、私なんて『エール(2020年前期)』の最終週は今でも鮮明に覚えているが、『おちょやん(2020年後期)』や『おかえりモネ(2021年前期)』は結末すら覚えていないのだ。要するに、その程度の朝ドラしか、最近は作っていないし、放送もしていないってこと。

「朝ドラファン」は、ドラマ好きの中でも"王道のベタ好き"なのだから…

もう、そろそろ、奇を衒った企画を準備したり、キャスティングでサプライズしたり、あざとい演出で “客寄せ” するのはやめるべきでは無いかと。

欲張り過ぎず、ターゲットを絞り込み過ぎず、心理描写を丁寧にやって、ストーリーをコツコツと積み上げ紡いでいけば、シンプルでベタな内容でも、十分に感動できるし、記憶に残るドラマが創れると思う。そう、「普通に創れば良い」だけだと思う。

だって、「朝ドラのファン」は、ドラマ好きの中でも “王道のベタ好き” なのだから。そして、公共放送して、受信料で運営している放送局として、高齢者への配慮も欲しかった…

あとがき(その1)

本編の感想で、一度も書かなかったことを思い出したので、最後に書きますね。それは、「俳優さんの使い回しかたの雑さ」です。もしかすると、各登場人物に感情移入し辛かったから、物語にも感情移入出来なかったかも知れません。

今作って、多くの「準」も含めたレギュラーの登場人物が多くて、そのうちの数名は、同じ俳優さんが「二世代分」を演じたり、違う俳優さんが「時代違いの同一人物」を演じたりしましたよね。雉真勇、柳沢定一と健一、柳沢健一と慎一、桃山剣之助(モモケン)、赤螺吉兵衛と吉右兵衛、赤螺清子と初美、赤螺吉之丞と小夜吉、水田きぬと花菜、アフロの田中と強面の田中と夫の田中などなど…

あとがき(その2)

でも、上に挙げた脇役キャラたちは、それなりに “繋がっていた” と思うんです。それも、いい感じで。でも、問題なのは主要キャラ。子役の安子(網本唯舞葵)と若い頃の安子(上白石萌音)では性格が違って見えました。

上白石さんの安子とアニー・ヒラカワ(森山良子)は外見も性格もほぼ別人。るいも、子ども時代(古川凛)と深津絵里さんの るい では性格が違いましたし。それは、ひなたでも同じ。

あとがき(その3)

これ、演技指導のせいもありますが、やはり、脚本家が登場人物の設定を、各「安子編」「るい編」「ひなた編」、そして敢えて言いたい「アニー編」で、それぞれその場凌ぎのご都合主義で作り変えて、当て嵌めて、動かしたからだと思います。決して、上白石さんに老けメイクやCGで晩年の安子を演じさせた方が良かったなんて思いません。

ただ、いくらアメリカ生活が50年間もあったにせよ、「橘安子」と「アニー・ヒラカワ」は別人を装っていたから良しとして、「安子・ローズウッド」は「橘安子」の面影を感じさせて欲しかったです。まあ、それが無理と判断したから、急遽、「アメリカ生活中の安子」を上白石さんで追加撮影したのでしょうが…

あとがき(その4)

さて、次作の『ちむどんどん』。これまた、どんな作品になるのか、全く見当がつきませんが。アメリカ統治下から始まって、本土復帰の激動の沖縄を舞台に、食文化を描く『ちむどんどん』。

食べ物をドラマで扱うのは至難の業ですが、「国産初ウイスキーづくり」を描いた朝ドラ『マッサン』の作家・羽原大介さんのオリジナル脚本で、『ごちそうさん』『エール』『マッサン』の演出陣が揃っていて、沖縄に縁のある出演者も多いので、とにかく「澄んだ青空」のようなスッキリとした朝ドラになると良いなと思います。

※敢えて、次作『ちむどんどん』にエールを込めて…
明るくなぁれ、楽しくなぁれ…(Be cheerful, be joyful...)


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連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』土曜版第23週(最終週)

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Author : みっきー

★管理人:みっきー

★職業:宴会/映像ディレクター(フリーランス)

★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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