連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」〔全23週〕 (第22週/土曜日版・2022/4/2) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』
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第22週『2001-2013』の
『土曜日版』の感想。
※ 本作は、2022年2月26日、NHK大阪放送局で撮影が終了しました。
※ 従って、僅かな編集への期待と、直感的な賛美や愚痴を書いています。
※ 毎日毎日の感想なので、私の感想も毎日変わります。ご理解を。
ハリウッド映画「サムライ・ベースボール」の日本人出演者オーディション前日。アクション監督の到着を待っていたひなた(川栄李奈)の前に現れたのは、10年前に俳優の道を諦めたはずの五十嵐(本郷奏多)だった。
まさかの再会に動揺するひなたは、翌日、オーディション本番での五十嵐の頼もしい姿を見て、消えたはずの思いが胸によみがえってくるのを感じる。一人悶々(もんもん)としながら迎えたオーディション最終日。
キャスティングディレクターのアニー(森山良子)から何か悩み事があるのかと声をかけられると、ひなたは思わず自分の正直な気持ちを打ち明ける。夕方になり、ひなたが道場の片づけをしていると、そこに五十嵐がやってきて…
---上記のあらすじは[公式サイト]より引用---
原作・原案・脚本:藤本有紀(過去作/ちりとてちん)
演出:安達もじり(過去作/花燃ゆ、べっぴんさん、まんぷく、おちょやん) 第1,2,4,7.8,9,13,17,20週
橋爪紳一朗(過去作/てっぱん、花子とアン、半分、青い。、エール) 第3,5,7,15,16,21週
泉並敬眞(過去作/まんぷく、スカーレット、六畳間のピアノマン) 第11週
深川貴志(過去作/花燃ゆ、とと姉ちゃん、半分、青い。、麒麟がくる) 第22週
松岡一史(過去作/まんぷく、心の傷を癒すということ) 第10,12,19週
二見大輔(過去作/半分、青い。、なつぞら、伝説のお母さん) 第6,14週
石川慎一郎(過去作/オーディオドラマ「極楽プリズン」、閻魔堂沙羅の推理奇譚) 第18週
音楽:金子隆博(過去作/Q10、三毛猫ホームズの推理 、あいの結婚相談所)
演奏:BIG HORNS BEE(過去作/米米CLUBのホーンセッション)
主題歌:『アルデバラン』(作詞・作曲:森山直太朗、編曲:斎藤ネコ、歌:AI)
語り:城田優
制作統括:堀之内礼二郎(過去作/花燃ゆ、べっぴんさん、まんぷく)
櫻井賢(過去作/4号警備、透明なゆりかご)
※敬称略
「全22週」の「土曜日版」の中で最も「本編」の内容を無視した《創作》だった!
毎週、「土曜日版」を見て、私の感想を読んで下さっている読者さんくらいしか、今週の「土曜日版」は見ていないだろうし、感想も読んでみようとは思わないだろうから、正直な感想を書くと。
私のおぼろげな記憶を辿っても、これまで「全22週」の「土曜日版」の中で、今回が最も、「週5放送の本編」の内容を無視した《創作》だったと言わざるを得ない。
そう、言い換えるなら、今回の「土曜日版」だけを見た人なら、今作が「母と娘の三世代のファミリーストーリー」に見えちゃっう… ってこと(苦笑) この編集が出来るなら、なぜ本編でやらない!?
とにかく、失恋話が長い! 長過ぎる!!
では、「土曜日版」を細かく見て行こう。来週は呆れて、細かく見ているとは思えないから、最後のつもりで、しっかりと。
で。とにかく、長い! 長過ぎる、失恋話が。いや、確かに、失恋話は、今の主人公・ひなた(川栄李奈)のストーリーに於いて、人生の一部であるのは分かるが、せっかく「母と娘の三世代のファミリーストーリー」に “偽装” したのに、自らぶち壊さなくても良いのに… と思うのだ。
今作の"共通因子"を再編成。これが現時点での最新版だ!
それは、4月1日(金)放送の第107回の感想にも書いた、今作のテーマとも言うべき “共通因子” に関係がある。そこで、第107回の感想で、今作の “共通因子” の分類を再編成したから、その現時点での最新版を書いてみようと思う。それが、下記だ。
●共通因子で良いかも? … 母と娘、あんこ、おまじない、アメリカ、ジャズ(音楽)
●共通因子としてギリギリセーフ… ハリウッド、エンタメ
●共通因子としてアウトに陥落… 英語、英会話、ラジオ、ラジオ英語講座
●共通因子としては総じてアウト…時代劇、映画、武士道
●共通因子ではない… 恋バナ、雉真家、雉真繊維、足袋
もう、お分かりだろうが。「母と娘」は “共通因子” だが、「恋バナ」は “共通因子” では無いってこと。異論反論あると思うが、冷静になれば分かることだ。そもそも、今作は偽装されようが、創作しようが、当初の謳い文句は「母と娘の三世代のファミリーストーリー」だったのだ。
従って、母が娘時代に恋をして、結婚し、出産するのを繰り返すのは “必然的” なこと。従って、「恋バナ」が無くては全体が成立しないから、共通因子では無いってこと。共通因子とは、今作ならではの… でなくては、ならないのだ。だから、「恋バナ」は NG だが「母と娘」は OK と言うことになる。
「アニーが誰なのか?」が中核として再編集される《創作》の恐ろしさ!
そして、何よりも “びっくりぽん!” だったのは、本編でむやみやたらに尺を割いていた、次の案件がほぼ消えたこと。伴虚無蔵(松重豊)のオーディションや武士道の話は短縮、ハリウッド映画『サムライ・ベースボール』の内容説明は削除とか。
そして、《創作》の恐ろしさは、本編では曖昧な表現で、且つ、ブツ切れにして、胡麻化しまくっていた「アニー・ヒラカワ(森山良子)は、一体誰なのか?」の部分が「土曜日版」の中核部分として《再構成》されていたこと。そう、上手く切り刻んで全編に散りばめて編集して来たのだ! もはや、これはプ〇パ〇ンダのレベルでは?(自粛)
最終週に、妄信的な人たちが期待しまくっている"回収"は無いと思う…
最後に、予告編について。これまでも、予告編の内容については基本的に触れて来なかったから、今回も詳細についての感想は書かない。まあ、妄信的に楽しめている人は、ああだこうだと妄想して楽しめるだろうが、こちらは冷静に見ているだけなので。
それに、チラッと見た印象では、金曜日に一気に時間経過して、いつも通りの “取って付けた” 感じで、「実は、○○でした…」とやるだろうってこと。そう、妄信的な人たちが期待しまくっている “回収” は無いだろうってこと。
ピアニスト役は、「金子隆博」と「フラッシュ金子」のどちらなのか?
ただ、一つだけ気になったのは、劇伴担当の金子隆博さんがピアニスト役で登場していたこと。いや、登場するのは大いに結構。いつぞやの『あさイチ』でのプレイのように、楽しくピアノを弾く姿を見られるなんて、同じ世代として幸せなことだから。
だから、気になるのだ。クレジットの名前が、劇伴作家としての「金子隆博」なのか、米米CLUBや BIG HORNS BEEのメンバーの「フラッシュ金子」の名義なのか? が。週の半ばが楽しみだ。
あとがき(その1)
予告編を見て、あれこれと好意的な解釈しては、妄想の翼を広げまくっては騒いでいる妄信的な視聴者さんたちを否定するつもりはありません。ただ、作り手たちが、妄信的な視聴者の好意的な解釈に頼り過ぎて、その場凌ぎ的な前後の繋がりのない連ドラを平気で創っては放送するから、朝ドラの質が下がるのだと思います。
確かに視聴率は20%近くありますが、世間の話題には上がらなくても、内容で比べたら、視聴率数%の民放の深夜ドラマの方がしっかりと丁寧に作り込まれている作品が多いのが現実なのです。
あとがき(その2)
もちろん、受信料で成り立っているNHKとは言え、民放各局との視聴率競争を無視できないでしょうから、仕事として、SNSやニュースソースを利用して、誇大広告や誤魔化し報道をするのは、多少は理解します。でも、それは NHKの上の方がやるべき仕事で、制作現場では、もっとプロ意識と矜持を掲げて、朝ドラを作って欲しいです。
そこを最後は信じているから、こんな状態の今作でも、最終回まで見届けようと思うのですから… その意味で、今回の「土曜日版」の《創作》は、明らかにやり過ぎです!
明るくなぁれ、楽しくなぁれ…(Be cheerful, be joyful...)
★本家の記事のURL → http://director.blog.shinobi.jp/Entry/16710/
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