「~だと思っていて…」の話し方が、「なぜイラつくのか?」を考えてみたいと思っていて…

若いコメンテーターの「~だと思っていて…」と言う話し方
先日、TBSの昼のワイドショー『ひるおび!』を見ていて、ふと気づいたんです。3月から新加入した若いコメンテーターの人たちが、自分の意見を述べる際に「~だと思っていて…」と言う言い回しが多く、その度に自分が「なんか、中途半端じゃねっ?」と感じて、イラっとしていることに。
イラっとする原因は、大きく「3つの理由」ある
それに気が付いてしまうと、あちらこちらの討論番組の論客やワイドショーのコメンテーターの比較的 “若い人たち” が「~だと思っていて…」と話していることが気になって、気になって…。そこで、私なりに「なんか、中途半端じゃねっ?」と、イラっとする原因を考えてみました。すると、大きく「3つの理由」があることが分かりました。
理由1:比較的、新しい若者言葉なので、違和感を覚える
もう、文字通りです。ギャル(コギャル)文化からから派生した「じゃね?」とか、元々は栃木や福島の方言だった「ちがくね?」とか、議論を一瞬で終結させる破壊力を持つ「別に…」とか。まあ、一言で済ませるなら、保守的な反応ですね。
この場合は、反応の良し悪しと言うよりも、誰にも少なからずあるであろう「新しい表現」に対する “馴染みの無さ” への違和感です。この反応は、時代共に、若者も年を重ねれば、新は若者言葉に湧いて来る感情ですから、しょうがない一面がありますね。
理由2:「~だと思っていて…」の「~」の部分が偉そうに感じちゃう
そもそも、話し言葉と言うのは相手がいるから成立するわけです。従って、「私は~と思っています」で良いわけです。でも、「~だと思っていて…」の「いて…」の部分があると、「~」の部分について “あなたより私の方が、よく考えたり、分かっているのですが” と言う感じが強調されるように思うのです。
だから、一瞬 “謙虚な表現” に聞こえますが、「いて…」が続くために前段の「~」の部分を、知らず知らずのうちに “こっちが正論” と言わんばかりの印象が出てしまう。だから、聞き手が自然と “下げられ” るため、偉そうに感じてイラっとするのでは無いかなと…
理由3:「いて…」で、責任&リスク回避をしているように聞こえちゃう
「私は、そう思います」と言い切らずに「思っていて…」と曖昧な表現になっていることで、「私が個人的に思っていることなので、無理にツッコまないでね」とか「ちょっと思っただけなので、批判しないでね」みたいな “過剰防衛の姿勢” を感じ取ってしまうのでは無いかと。
意見を求められたので、「一応、自分の意見は言いました」と言う “守り” を固めた安全な場所から、「でも、責めないでね」と相手に念を押す “周到さ” みたいな、責任とリスクを両方回避しながら、“相手より優位に立ってます感” を味わっているような気がするのです。
あとがき
恐らく、恐らくですよ(周到に責任とリスクを回避しています!)。「~だと思っていて…」と言うのは、誠に都合が良い言い回しですよね。相手に対してプチ優越感を味わいつつも、意見を言った責任は果たしていますし、その上で自己防衛までしているのですから。
だから、一定の人たち、特に「争いを好まないけど、自分の意見は言っておくか…」的な人たちに重宝されて、定着しているのかも知れないなぁと、思っていて…(笑)
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